2025年07月21日
『日々是好輪 第21回~目標は1時間20分!ぶっつけ本番のトレインで走った富士ヒル』

今年はSNSで募った仲間とぶっつけ本番の9人のトレイン!
その結果は1時間23分40秒と、去年より1分強更新の自己ベストでした。
「SNSで集まった9人の即席トレインで富士ヒルに挑戦!」
今年の富士ヒルはX(旧Twitter)で募集された「目標80分切り」のトレインに参加。
昨年は公式の90分ペーサーと1時間24分57秒でゴール。(去年の富士ヒル記事はこちら)
今回はもう少し背伸びして1時間20分切りを目指したい。去年のようにトレインで走ったら「ワンチャンあるかも」なんて考えてました。
さて、KAHOさんという女性の投稿に連絡しトレイン参加を表明。メンバーは北は福島県、西は三重県までの9人。その中で私は全員と初対面です。メッセージでそれぞれ自己紹介して持ちタイムを共有。事前に打ち合わせを進めました。

そしてタイム表。当初の案は特にスタートが速く設定されていましたが、過去の経験から「前半抑えめ・後半勝負」を提案。
メンバーも序盤で失速した経験のある人が多かったので、無理せずギリギリ80分を狙う計画に変更しました。
中には昨年90分ペーサーである宇都宮ブリッツェンの谷順成選手と一緒に走った方もいて「最初は抑えめ、飛ばさず足を残す。緩くなる箇所は踏み直す。後半の平坦で巻き返す」と伺ったそうです。

こうしてタイム表が決まったのは富士ヒルの3日前でした。
「前日の顔合わせと当日のスタート」
前日受付のときに初めてみなさんと会いました。
トレインを引く時間、先頭交代する合図や割り込んできた人への対応、走行順などを確認して、実際に列になって練習も実施。先頭は唯一80分切りの経験のある岡田くん、最後尾はツキイチ(ローテに入らない)の人、私は7番手。
当日は例年通りの緊張感と、仲間がいることで初めての心強いスタート。
岡田くんの先導でタイム表通りに進んで序盤は理想的なペース。KAHOさんの「いいペース!」「ちょっと速い!」という声かけもあって和やかな雰囲気でした。

トレインの崩壊と、それで得たもの
しかし先頭に出ると、どうしてもペースが速くなる場面が増えます(もちろん私も…)。それに先頭がちょっと速いな~と思っても、自信がなくて自分から何も言えません。さらに初対面だと遠慮しちゃいます。
6~8kmほどでトレインは自然崩壊。岡田くんとなつみさんは淡々と先行。私はついていけずマイペースで進むことにし、2人の男性と励まし合いながら走ります。途中ちゃっとさんが足を攣るアクシデントも。復帰したりして、14kmほど一緒に走りました。残り10kmでバラバラになったけど、集中力を切らさず走れたのは仲間の存在のおかげ。
最終的に80分を切れたのは岡田くんのみで1時間19分。なつみさんが1時間22分、私は1時間23分40秒と自己ベスト更新。他にも自己ベストを更新できた人もいたけど、80分切りは無理でした!
「ワンチャン80切れるかも」と甘く考えていたことを大反省。制作したタイム表での試走もしてないし…。練習・戦略・声かけ・意思疎通など多くの要素が必要で、当日までにちゃんと練習しないと難しいことが、よーーーくわかりました!



オンライン反省会と学び
後日zoomでオンライン飲み会。反省点や富士ヒル当日の出来事、次に活かせそうなことを語らいました。
印象的だったのは、ツキイチで走っていた人が「後ろはインターバル(急な加減速)がキツい」と言っていたこと。斜度の変化やローテの先頭交代のときに発生する、ペース変動に耐えるのが大変だったそうです。ツキイチはラクなんだろうなと思っていたので、これも反省。

「いいペース!」「補給してる?」なども声かけは集中力を上げる効果もあったり、トレインって奥深いなと思いました。何より人と一緒に走ってるって感じが楽しかったです。
「富士ヒルの楽しみ方は無限大!」
今回のトレインは、初対面でぶっつけ本番という無謀な挑戦だったけど、仲間と楽しめたことが何よりの収穫!
また、事前に練習を重ねているトレインもあれば、当日たまたま同じペースの人と走るトレインもあるようで、参加の仕方も人それぞれなんだなあと思いました。
反省は山ほどあったけど、今回やってみなかったらわからなかったし、必ずどこかで活かしてみせます。
今回出会った仲間とは今後もイベントなどで再会する予感です。プライスレスなつながりですね。ありがとうございました!(^^)
日々是好輪〜 連載中
第1回 たくさん仲間ができました
第2回 スプリントとは……?
第3回 思い切って逃げてみた!
第4回 私の練習日誌
第5回 やさしい真夏の1日
第6回 “クルクルシャー”とはなんぞや。
第7回 一大イベントに初参加。そして目標達成!
第8回 ダンシングの仕方を再確認!
第9回 〜全力で走れ! 〜トラック記録会に行ってみた
第10回 軽井沢って思ってたより近いんですね ~ハルヒル試走して軽井沢でソフトクリーム食べてきた〜
第11回 ~ハルヒルはベストから2分弱更新!富士ヒルやいかに…?〜
第12回 ペーサーと走る富士ヒル!
第13回 ~この一体感がたまらない!~全日本選手権に行ってきました〜
第14回 ~みんなでハマろう、顔出しパネル〜
第15回~まえばし赤城山ヒルクライムにむけて日常の過ごし方を大切にした成果とは?~
第16回~サイクルセイフティ あの日の事故の反省と今後のために ~
第17回~グローブを自分で修理してみた!〜
第18回~ 富士ヒルシルバーリングの女性に聞いてみた。大石由美子さん、どうしてそんなに速いんですか?
第19回~富士ヒルシルバーリングの女性に聞いてみた。その2/丸山裕子さん、どうしてそんなに速いんですか?
第20回~ ヒルクライムはみんなが味方、ライバルは去年の自分!ハルヒルは楽しい!
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著者プロフィール

寺崎愛てらさき あい
イラストレーター、サイクリスト。ロードバイクに初めて乗ったのは2015年頃。乗りたいからではなく、いっちーくん(パートナーさん)が友人からもらってきたので乗ってみた程度でした。 今はほぼ毎週土日はどこかに出かけて楽しんでいます。 ロードバイク歴は8年ほどありますが、楽しくなってきたのはここ1年。どうしてかというと、「仲間ができた」からです!(^^)