2018年11月30日
【PINARELLO】シクロクロスモデル『CROSSISTA+』『CROSSISTA』発表
ピナレロは新しいCROSSISTAプロジェクトへ取り組むにあたって、既にある最新のバイクを改善するだけではなく、最高のバイクを作ることを目標としました。そのため、以前のFCXからすべての面で改良された全く新しいバイクを作り直すことにしました。
最高のシクロクロス体験を得るために人間工学を用いて、スピード、応答性、快適性を常に念頭に置き、軽さやデザインと言った面でも注意を払いました。
人間工学はプロジェクトの重要なポイントの一つです。CROSSISTA+/CROSSISTAでは「Design for CYCLOCROSS」というコンセプトの元に扱いやすさに重点を置いて開発されています。
●ホールドオンショルダートップチューブ
シクロクロスではたびたび肩へバイクを担ぐことがある。担ぎやすさはライダーの負担を軽減する事へも繋がるので、担いだ時に肩への負担を減らすような非対称形状のトップチューブを設計している。
●シートクランプ
シクロクロスでは砂利や泥による汚れが避けられない。DOGMAタイプのシートクランプではなく、PRINCEやGANに使われているタイプの物が採用された。しかし、シクロクロスは一般的なロードバイクと比べて大きな負荷が掛かかるので、クランプ面積を42%増した新しいFSCシートクランプを開発。この新しいシートクランプは新しいくさび形状によりシートポストをより強力に固定する。
●オーバーサイズタイヤクリアランス
BB周辺への泥詰まりを避けるため、チェンステイとタイヤのクリアランスを大きめに設計した。シクロクロスの規定では33mm幅までのタイヤ使用が認められているが、規定に縛られない場合は42mm幅までのタイヤを装着することが可能である。
●ケーブルルーティング
ブレーキホースとシフトケーブルは完全にフレームへ内蔵。これは泥や埃からコンポーネントの機能を守るためのデザイン。
●Flesステイ&ONDAフォーク
シクロクロスでは不整地路面を走行するため、ライダーへ伝わる振動は大きくなる。CROSSISTA+/CROSSISTAでは振動吸収性能を高めるためにグランフォンドバイクのDOGMA K10で使われているFlexステイデザインを採用した。
またフロントフォークは、専用設計の50mmオフセットを持ったONDAフォークにより安定性や快適性を高めている。
●シートポスト
シートポストもDOGMA K10譲りの振動吸収に優れたFlexタイプでライダーのストレスを軽減する。
●エアロダイナミクスデザイン
近年シクロクロスレースのスピードは増しており、空力特性は重要度を高めている。そのためDOGMAで培われたエアロダイナミクスデザインの一部をCROSSISTA+/CRROSSISTAへ採用。ダウンチューブはFlatbackプロファイルで、UCIの規定をクリアしつつ低い空力抵抗を実現した。
●アシンメトリックフレームデザイン
ピナレロフレームの特徴であるアシンメトリック(左右非対称)デザインは、もちろんこのCROSSISTA+/CROSSISTAでも採用している。
右側のチェンステイはタイヤクリアランスの確保のために左側と比べて下方へオフセットされており、ドライブトレイン側のパワーロスを減らすためにサイズも大きくなっている。
前述の通りトップチューブについても担ぎやすさを考えた非対称形状となる。
●サイズ
ピナレロではあらゆるライダーに最適なバイクを提供するため”Made4You”コンセプトをCROSSISTA+/CROSSISTAにも適応してる。フレームサイズは6種類用意し、ただサイズを変えているわけではなく、それぞれのサイズごとに設計している。大きなサイズでは特にコーナリング時の乗り方やフレームへの力の掛かり方が大きく異なるので、ジオメトリや構造の設計でこれらの問題が考慮されている。
CROSSISTA+(クロシスタ プラス)
フレーム:TORAYCA T1100 1Kカーボン
アシンメトリックフレーム
イタリアンBB
ヘッドセット:Drop-Inベアリングシステム(1-1/8″ – 1-1/2″)
Hold On Shoulder トップチューブ
フレックスステイ
デディケイテッドONDAフォーク
エアロシートポスト
FSCシートクランプ
Think2システム
インターナルケーブルルーティング
Flatbackプロファイル
E-Link
フラットマウントディスクブレーキ台座(最大ローター径160mm)
フロントアクスル Φ12x100mm (シマノ準拠)
リヤアクスル Φ12x142mm(シマノ準拠)
UCI approved
カラー:451 カーボンマット
フレームサイズ:49 , 50.5 , 52 , 54 , 56 , 58 (cm)
税抜小売価格:フレームセット¥540,000-
※2019年2月頃より出荷開始予定
CROSSISTA(クロシスタ)
フレーム:T700 UDカーボン
アシンメトリックフレーム
イタリアンBB
ヘッドセット:Drop-Inベアリングシステム(1-1/8″ – 1-1/2″)
Hold On Shoulder トップチューブ
フレックスステイ
デディケイテッドONDAフォーク
エアロシートポスト
FSCシートクランプ
Think2システム
インターナルケーブルルーティング
Flatbackプロファイル
E-Link
フラットマウントディスクブレーキ台座(最大ローター径160mm)
フロントアクスル Φ12x100mm (シマノ準拠)
リヤアクスル Φ12x142mm(シマノ準拠)
UCI approved
カラー:448 カーボンマット , 449 ホワイト/カーボン , 450 カーボン/レッド
フレームサイズ:49 , 50.5 , 52 , 54 , 56 , 58 (cm)
税抜小売価格:フレームセット¥380,000-、R8000アルテグラ完成車¥530,000-
※2019年2月頃より出荷開始予定
問い合わせ:カワシマサイクルサプライ
関連URL:http://www.pinarello.jp/
著者プロフィール
ファンライド編集部ふぁんらいど へんしゅうぶ
FUNRiDEでの情報発信、WEEKLY FUNRiDE(メールマガジン)の配信、Mt.富士ヒルクライムをはじめとしたファンライドイベントへの企画協力など幅広く活動中。もちろん編集部員は全員根っからのサイクリスト。