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2021年12月23日

パラチノース®️ができるまで

前回の記事では、パラチノースが持久系スポーツに適している理由について、説明をしていただきました(前回の記事を読む)。パラチノースはいったいどのように作られるのでしょうか。より理解を深めるため、パラチノースができるまでを紹介します。

CONTENTS

テーマ:パラチノースができるまで


▷パラチノースはどのようにして作られる??


▷パラチノースはてん菜(砂糖大根)が原材料


パラチノースはどのようにして作られる??

パラチノースはどのようにして作られるようになったのでしょうか?

宮崎さん(以下、宮):実はパラチノースは今から30年以上前に物質として存在は発見されていたのですが、1980年代に抗齲蝕性、いわゆる「虫歯になりにくい」ことがわかり、食品向けの開発が始まりました。そして1985年に三井製糖が酵素を固定化する方法で大量生産することに成功し、食品として販売がはじまりました。

虫歯になりにくいんですね! これはサイクリストにとっては朗報です。なにしろ走りながら歯を磨けませんので……。ところでパラチノースはどのように作られるのですか?

宮:パラチノースは砂糖から作られていますので、まず砂糖自体の作り方を簡単に説明します。
砂糖は、さとうきびや、てん菜といった植物が原材料です。いずれも砂糖をたくさん含んでいて、さとうきびは竹のような、てん菜はカブのような見た目をしています。
パラチノースは、現在はドイツで製造したものを輸入しています。ヨーロッパでは砂糖の原材料として、てん菜が主流です。

パラチノースはてん菜(砂糖大根)が原材料

宮:てん菜からどのように砂糖が作られるかというと、まずてん菜の葉っぱを落として、根っこの部分を細かく切って水につけて絞り、含まれる成分を抽出します。
最初にできあがったシロップ状のものをひたすら濾過し、砂糖以外のものを除去します。それを最後に煮詰めて結晶にしたものが砂糖です。

宮:この結晶化する前の濾過したシロップに、酵素で反応させることでパラチノースを作っています。酵素反応には、プロアミノバクターという微生物を使っていて、味噌やお酒を発酵させるのと似た原理をイメージして頂ければと思います。
この微生物はタイのさとうきび工場の土壌で発見されたんですよ。

糖を発酵させるってことですか? 珍しい技術なのでしょうか。

宮:微生物が生きるために、栄養源として糖は必要です。したがって何を発酵するときでも必ず糖を使っています。例えば、ビールを作るビール酵母も糖をたくさん使ってアルコールを作ります。アミノ酸もしかりですね。

しかし、糖を発酵して糖を作るというのはあまりないかもしれません。
『発酵された糖』というのはけっしてパラチノースが唯一ではありませんが、砂糖から作られている糖は少ないです。


次回予告

次回は、パラチノースの誕生の秘密をご紹介します。「どこで生まれたのか?」「なぜパラチノースと呼ばれるのか」をお伝えします!

※パラチノース®︎は三井製糖の登録商標です。

関連URL:ピュアパラ
https://www.palatinose.jp/purepala/


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写真:小野口健太

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