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2022年05月19日

【富士ヒルxビオレーサー ドリームチーム】試走会開催! 新たな仲間との絆も生まれる!

昨年に続き、今年も結成されたMt.富士ヒルクライム・ビオレーサー選抜「ドリームチーム」。5月初旬、そのメンバーが富士ヒルの舞台である富士スバルラインの試走会に参加。厳しい天候の中で、練習の成果を感じたり、新たな課題が見つかったり、仲間との絆が生まれたりと様々な収穫を得ていた。

試走会前に自主練!

コロナ禍の中で開催されるサイクルイベントを精一杯盛り上げたいとの思いから、昨年に続いて2度目の結成となった「ドリームチーム」。メンバー1人1人がゴールド(65分以内)、シルバー(75分以内)、ブロンズ(90分以内)、年代別優勝などそれぞれのドリームに向かって日々トレーニングに励み、SNSなどで情報発信を行っている。
また富士ヒル当日は、専用デザインのビオレーサー・EPIC ロードレースワンピースをそろってまとい、スタートする予定だ。

本番のコースで行われる試走会は、ドリームチームのメンバーが大会前に集まる唯一の機会で、今回はメンバー8人中6人が参加した。さらに、ドリームチームの中でも強豪ZwiftチームのEMUに所属する4人(えーぞうさん、にんにんさん、みつぱわーさん、かえんさん)は、試走会前に富士スバルラインに乗りこんで自主練。まずはEMUメンバーの事前試走について聴いてみよう

EMU主幹のえーぞうさん(左)
Zwiftでもリアルレースでも強豪として活躍するにんにんさん(右)

EMU主幹のえーぞうさんは、昨年の第1期ドリームチームメンバーで、2年連続の参加。今回は自己ベストを目指しつつ、シルバー狙いの参加者のためのトレイン形成にも取り組む。

シルバーよりちょっと速いトレインを

「今年もドリームチームのメンバーとしてシルバー狙いのペーサーとして走ろうと思っているので、試走も先頭固定で走りました。富士ヒルのコツとして、一合目、二合目と看板があるので、そこまでの目標タイムを意識してペーシングをするというのを心掛けました」

「1日目は先頭固定でタイムは73分30秒ぐらい。手ごたえとしてはきつかったけど、行けるかなという感じです。本番は去年72分だったので、今年も同じくらいか調子がよければ70分ぐらいを目指したい。シルバーよりちょっと速いトレインを作っていこうと思うので、みなさん乗っていただいて、頑張っていただければと思います」

にんにんさんは、富士ヒル初参加ながら過去には榛名山ヒルクライムなどで好成績をマーク。強豪ズイフターとしても知られ、富士ヒルではゴールド狙いのペーサーとしても走る心意気だ。

いい試走ができたかな

「目標はゴールド。客観的に今の自分にはそれぐらいの脚力はあると思います。その上でゴールドを目指す人を束ねるようなトレインを作りたいという目標もあります。初挑戦のくせに、という感じですが(笑)」

「試走では、先頭固定で一定ペースでゴールドを目指す練習をしてみました。スタートから一合目までは5倍(※パワーウェイトレシオ、体重の5倍の数値の出力=W)ぐらいで踏んで、そこから五合目までは標高に合わせてパワーがちょっとずつ下がっていくというイメージ。結果としては、最初からペーシングをしたことで無駄に力を序盤に使いすぎずに走れたので、最後まで崩れることなく一定ペースを保てました。タイム的にも料金所から63分。1人で走ったのにいいタイムが出たので、本番までにこのコンディションをもうちょっと上げていければ、確実にゴールドをとれるトレインを作れるのかなと思っています。いい試走ができたかなと思います」

年代別優勝を目指すみつぱわーさん(左)、初のシルバーが目標のかえんさん(右)

みつぱわーさんも2年連続のドリームチーム選抜。昨年の富士ヒルは年代別2位、他の大会でも表彰台の経験はあるものの、優勝には手が届かず。今回こそ悲願の頂点を目指す!

気持ちで頑張っていきたい

「富士ヒルのシルバーやブロンズのペース表が、よく雑誌やネットに出ていますけど、自分にあてはめると最初の方が苦しくて、そこを頑張ればあとはペースで走れるという去年の経験があります。今回の試走もそれをもとにして、苦しかったけど最初はなんとかついて行くぞという思いで頑張って、目標タイムぐらいで走ることができました。なので、ペース表も自分が苦しいところ、楽なところに即してアレンジしていくのもありだと思います。本番はたくさんの他の参加者もいるので、そこにうまく乗っかって力も借りて、気持ちで頑張っていきたいです!」

かえんさんは旅の楽しみも兼ねて、各地のヒルクライムに参戦。昨年の富士ヒルは78分、年代別2位の好成績だったが、今年は初のシルバーを目指す。

がんばって調子を上げていきたい

「正直、疲労がたまっています。シルバーを目指しているので、試走はえーぞうさんのシルバートレインに乗せてもらって頑張って走ってみたけど、千切れてしまいました。その後も長いヒルクライムは冬の間は上れないので、標高に慣れる意味もあって最後まで気持ちだけは切らさないようにと走らせてもらいました。普段は短距離の激坂を勢いで踏んじゃうことが多いんですが、富士ヒルは距離が長くて緩斜面も多いので、踏むとこは踏む。回すとことは回す富士ヒル用の走りをつかんで、取り戻していきたいです。あと1カ月あるので。がんばって調子を上げていきたいです!」

「今のところの手ごたえは、ヤバいです」とちょっと弱気を見せるかえんさんに、みつぱわーさんが「ヤバくない、ヤバくない!」と励ます一面も。仲間と支え合って、目標にチャレンジする!

難コンディションの中、五合目を目指す!

試走会に集結したドリームチームメンバー

さて、試走会当日は気温が下がり、ふもとの北麓公園付近は10℃前後、さらに霧で視界も遮られ、午後には雨予報もあるなど、厳しいコンディションに。思えば、昨年の大会当日も似たようなコンディションだった。

霧の中、富士スバルラインの料金所からスタート!

この日集まったドリームチームのうち、前日まで試走を行っていたEMUのメンバー4人は天候を考慮し、一合目下駐車場まで走ったところでストップ。この状況でも、にんにんさんは「今日は序盤のコースをゆっくり走ったことで、ひとつひとつのカーブ、斜面の変化を覚えられました。これはこれでよかったと思います」と本番に向けての予習に余念がない様子。

一方、この日のみ参加で昨年の大会以来約1年ぶりに富士スバルラインを走るという、さだっちさん、大川さんの2人はゴールの五合目を目指した。途中、霧が晴れたり、小雨が降って路面が濡れてきたりと山ならではの変わりやすい天気に一喜一憂しながら、実業団レーサーでもあるさだっちさんが大川さんを引き、声をかけながらゴール。雨雲の上に出たのか、五合目では青空も見えていた。

さだっちさん(右)、大川さん(左)は五合目を目指して力走!

さだっちさんはロードバイク3年目ながら昨年は自身初の富士ヒルで83分のブロンズ達成。普段はエンデューロで活躍し上りは苦手とのことだが、ドリームチーム参加を機に今年はシルバーを目指している。

一方、大川さんは自転車歴まだ1年半ながら、昨年は初参加の富士ヒルを99分で走り、今回はブロンズを目指してトレーニングに励んでいる。

山の練習を積んできたので、楽に感じたのかも

この日、初対面だったお二人だが、厳しいコンディションの中、フィニッシュまで走り切ったことで絆も生まれていた。気になるタイムは、大川さんのサイコンで北麓公園前から五合目まで93分と、目標のブロンズは射程圏内にとらえた。

晴れ間も見えた五合目の様子

さだっちさんは「今日は大川さんの目標タイムのブロンズペースに合わせて、2人で上ってきたという感じです。2人で励まし合いながら楽しく上れるペースでした。去年の記憶はあるけど、同じ斜度の感覚ではなかった。山の練習を積んできたので楽に感じたのかもしれない。それは収穫ですね」と、練習の成果を感じている様子。

何度も心が折れそうになりましたけど、なんとか走れました。

大川さんは「(さだっちさんに)すごい励まされながら、何度も心が折れそうになりましたけど、なんとか走れました。このペースを保つのは難しいですね。最初、このペースでずっと行くのかな? でも行けるかな? と思ってたんですけど、だんだんと三合目ぐらいから厳しくなりました。あとはダンシングが難しいので、練習しないといけないですね」

無事に試走を終えた大川さん(左)、さだっちさん(右)。タイムもまずまず!
大川さん着用の富士ヒル2021ジャージも少数販売しています。
https://store.cyclingwear.jp/collections/fhc2022

大川さんは走りながらレース経験豊富なさだっちさんの走りをチェックし「ギアチェンジのタイミングをマネしたりしました」と学びも多かった。

さだっちさんは「四合目の平地は単独にならないで、集団を利用してできれば40km/hぐらい出せればいい」とアドバイスを送ったりと、ドリームチームの仲間意識も強まっていた。

富士ヒル本番まで残り約1カ月。目標達成に向けて頑張るドリームチームのメンバーとともに、みなさんも最後までトレーニングを頑張りましょう!

関連URL:https://bioracer.jp/2022/03/01/bioracer-japan-fhc-dreamteam22/
EPIC ロードレースワンピースについて https://bioracer.jp/bioracer_epic167/
Mt.富士ヒルクライム公式ページ https://www.fujihc.jp/

写真:武智佑真 Yuma TAKECHI

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