2018年05月24日
FUNRiDEトレーニングキャンプ Vol.18 Mt.富士ヒルクライム試走会 レポート
第15回Mt.富士ヒルクライムまでのこり一ヶ月を切った週末の5月13日に、恒例となったMt.富士ヒルクライム試走会を実施しました。レースと同じ富士スバルラインを通り、五合目まで走るこの企画。実は昨年も実施しましたが予想以上の降雨に見舞われ、座学のみとなってしまいました。
今回は数日前までの天気予報は良かったものの、開催日が近づくにつれ“怪しい…”天気予報に。前日(土曜日に開催したみんなのタイムトライアルジャパン)は絶好のイベント日和だったのに。雨天想定をしつつ講座の内容をどうするか深夜まで議論し、参加者のみなさんへ通知をしたのが夜半になってしまい、ご迷惑をおかけしました。この場を借りでお詫びします。
当日、朝はなんとか天気は保ってくれて、なんと薄日も射していました。気温は高く蒸し蒸しとしていて、本当に5月なのだろうか….。標高1000mを超えているとは思えない暖かさ。
とはいえ午後からの予報はどんどん悪くなるとのことで、一部内容を変更し座学を走行後に移して、さっそく試走を開始をすることに。
開始前の挨拶では大会実行委員長の渡辺正志委員長より、「大会当日だけでなく、富士吉田市に来てもらってどんどん富士スバルラインを走ってほしい。そして安全走行を心がける気持ちや走行マナーを、皆さんを通じて広く伝えてほしい」とのお言葉をいただきました。大会の成り立ちにも触れ、まさに地元の協力あってのMt.富士ヒルクライム。ありがたいことです。
そう、富士山の魅力に触れつつサイクリストの正しいマナーを伝えられたら。そんな趣旨がこの試走会。安全走行をテーマに、講師である第1回Mt.富士ヒルクライム優勝者の筧五郎さんが間近で走り方を教えてもらえるという実に濃厚なイベントなのでした。
さて、筧五郎さんの座学は非常に盛り上がります。24kmと長くも勾配が緩い富士スバルラインの上り方から、質疑応答まで、充実した内容でお届けしました。特に質疑では、やはりこの場で初めて顔を合わせたメンバー。ピンポイントな質問だと、なかなかお答えするのは難しい。そこで筧さん流の独特な言い回しで、「なるほど」という回答が得られました。まさに金言。
そので質問の1つを紹介すると……
Q:疲れた時、リカバリーはどうすればいいですか?
A:銭湯にいきますね。ほけ〜とすることでリラックスするんです。
おそらく期待した回答は「ペダリングで最も疲れるのは◉◉でそこを30秒伸展することでなになにです….」のような、専門的な回答だったでしょう。でもこの短期間ではどのような走り方をしたのか、どのような環境に置かれているなのかわかりません。即時に答えるとしたら、誰でもできることの、まさに最適解。リラックスする=自律神経のバランスをとることで、精神的なリカバリーが得られるでしょう。銭湯で全身を温めれば筋肉も緩むはず。深読み? いえいえ、強い人が実践されているってことは、説得力があるっていうもの。確信です。
そんな身近を活用した方法論で、とても親しみが持てる座学。時間があるなら延々と続いてしまうほど筧さんの口から情報が溢れてきます。
今年はなんとか走れましたので、来年も実施しますよ! 皆さん、おまちしておりマス。
後援のreric(イノセントデザインワークス)より、インナーウエアのサプライズ参加賞が。ありがとうございました。
筧さんとともに参加者の皆さんをアテンドしたサポートライダーはフォルジーク山梨の皆さん。富士チャレンジ200の走行管理ライダーも務めてくださっております。
一合目駐車場は暑かった……。各駐車場で状況確認をしながら走ります。脚力に応じて班分けも。
四合目、大沢駐車場以降は、上っていくにつれ小雨から本降りに。でも気温が高く助かりました。
河口湖側からの富士山五合目はもっとも観光客が訪れる。観光バスの往来も多いので譲り合って道路を使いましょう。
FUNRiDEの「目指せシルバー(75分切り)」企画の真っ最中、芦田昌太郎さんも友人メンバーと試走に訪れていました。
写真と文:山本健一
Mt.富士ヒルクライム http://www.fujihc.jp/
Mt.富士ヒルクライム前日には、いろいろイベントあります!
6/9 【Mt.富士ヒルクライム特別タイムトライアルレース】 スプリント・オブ・富士山
みんなのタイムトライアルジャパン(http://www.timetrial.jp/)特別戦として、距離2.5km、平均勾配4.5%の公道タイムトライアルレースを開催。 個人タイムトライアルの上位4名による、同時スタートの決勝戦を行い、富士山の麓でNo.1スプリンターを決定します(5~8位の順位決定戦も実施予定)。 翌日のヒルクライムレース同様にチャンピオンにはチャンピオンジャージをプレゼント!
https://moshicom.com/16410/
6/9 Mt.富士ヒルクライム 15th anniversary パレードライド
第15回を記念して富士吉田市街地を巡る約10kmのパレードライドを実施します。※明見小学校には駐車場がございません。駐車場をご利用の方は、富士急ハイランド駐車場または県立富士北麓駐車場をご利用ください。駐車場から明見小学校までは、約5kmです。
https://moshicom.com/16395/
著者プロフィール
山本 健一やまもと けんいち
FUNRiDEスタッフ兼サイクルジャーナリスト。学生時代から自転車にどっぷりとハマり、2016年まで実業団のトップカテゴリーで走った。自身の経験に裏付けされたインプレッション系記事を得意とする。日本体育協会公認自転車競技コーチ資格保有。2022年 全日本マスターズ自転車競技選手権トラック 個人追い抜き 全日本タイトル獲得