2019年09月09日
【速報・富士チャレンジ200】富士山を見上げて、進め! 前へ、前へ!
今年で16回目を迎える「FUNRiDE presents 富士チャレンジ 200」が、2019年9月7日、静岡県小山町の富士スピードウェイで開催された。今年は天候にも恵まれ、青空を背景に富士山の姿がくっきりと浮かび上がる中、約1600人のサイクリストが颯爽とサーキットを駆け巡った。
東京五輪を迎え入れるサイクルスポーツの聖地「富士スピードウェイ」
昨年は悪天候のためスタート2時間弱で中止、今年も台風15号が接近する中で天気が心配されたが、当日は朝から青空が広がり、この大会では数年ぶりに富士山の雄姿がグランドスタンドの後ろに現れた。
会場である富士スピードウェイは、いよいよ来年に迫った東京オリンピック・パラリンピック・自転車ロード競技のゴール地点にも設定されており、サイクリストにとっても憧れのコースだ。
小山町の池谷晴一町長と金太郎も参加者にエールを送った
オープニングセレモニーでは小山町の池谷晴一町長が「小山町はモータースポーツの聖地、サイクルスポーツの聖地づくりを目指しております。今年も富士チャレンジ200が開催されることはたいへん喜ばしく、参加される選手、大会役員のみなさんを心より歓迎いたします。町内各所にはサイクリスト歓迎のバイシクルピットや施設もありますので、ぜひみなさまにもお立ち寄りいただければ幸いです。来年は東京2020オリンピックが開催されます。自転車ロードレースは東京・府中をスタートして、ゴールはこの富士スピードウェイになります。世界から注目されるこの富士スピードウェイのコースで、今日は雄大な富士山を背景にゴールを目指してがんばっていただきたい。選手の皆さんのご健闘を祈念しますとともに、来年の大会への参加と東京2020オリンピックへの声援もよろしくお願いします」とあいさつされ、サイクリストにエールを送られた。
レジェンドライダーのみなさん、左から三船雅彦さん、西谷泰治さん、大石一夫さん、阿部良之さん
今年も豪華なレジェンドライダーが参加者と一緒に走って、イベントを盛り上げた。大石一夫さん(シクロオオイシラブニール)、三船雅彦さん(マッサエンタープライズ)、阿部良之さん(AVENOVA)、西谷泰治さん(愛三工業レーシング)と、いずれも現役時代に国内外のレースで活躍した錚々たる顔ぶれだ。
サポートライダーとしては、ホビーレーサーのトップとしてツール・ド・おきなわやUCIグランフォンド世界選手権でも活躍している高岡亮寛さん(Roppongi Express)と紺野元汰さん(SBC Vertex Racing Team)、そして国内外のプロレースに参戦するインタープロサイクリングアカデミーの水野恭兵選手、小山智也選手が参加。またペースメーカーとして竹芝サイクルレーシングのみなさん、フィッツ・グルーン日本ロボティクスの香西真介選手が参加者を支えた。
今年もトヨタが大会をサポート。ハイブリッドSUVモデルの新型RAV4 HYBRID Gがレースを先導した
積極的にRiding!
令和最初の「富士チャレンジ200」のテーマは積極性。今年は100km、200kmという距離への挑戦に加えて、積極的に前へ前へプッシュする走りを称えるべく、5周回ごとにトップ通過した参加者には周回賞を贈呈。また、逃げやアタックを仕掛けてレースを動かし、勇気ある走りをした人には、レジェンドライダーの選考による敢闘賞も贈られた。
積極的な走りでソロ200km男子を制した井上亮さん(中央)
注目のソロ200km男子は、序盤から飛び出して独走態勢を築いた井上亮さんが優勝。ライバルたちを周回遅れにする圧巻の走りだった。ソロ200km女子は、女子唯一の6時間切りのタイムで走破した手塚悦子さんが栄冠を手にした。
ソロ100km男子は河野史瑛呂さん、ソロ100km女子は栗原春湖さんが優勝した。
日中は気温30度を超える厳しいコンディションとなったものの、コース上では懸命にゴールを目指す姿、仲間を応援する姿、完走記念のフィニッシャーズタオルを手に記念撮影する姿など、それぞれの富士チャレを楽しむ光景があちこちで見られ、「去年は雨で最後まで走れなかったので、今年はいい天気でよかった」「1日中きれいな富士山を見ながら走れたのがよかった」とみなさん満足そうな表情だった。
それぞれの目標を胸に多くのサイクリストが富士スピードウェイを駆け回った
子どもたちもキッズレースで、大活躍!
詳細レポートは、後日掲載予定!
写真:小野口健太
文:光石達哉
著者プロフィール
ファンライド編集部ふぁんらいど へんしゅうぶ
FUNRiDEでの情報発信、WEEKLY FUNRiDE(メールマガジン)の配信、Mt.富士ヒルクライムをはじめとしたファンライドイベントへの企画協力など幅広く活動中。もちろん編集部員は全員根っからのサイクリスト。