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2017年12月28日

布袋田沙織のRide on the Earth [第1回]SEA TO SUMMITに参加してきました

台風も過ぎて秋晴れとなった11月12日(日)、「SEA TO SUMMIT 三重 紀北」に参加しました。
「SEA TO SUMMIT」とは自然の循環を人力のみで進んで行き、アウトドアスポーツを通して環境を考えるスポーツイベントです。イベント開始から9年を迎える今年は全国12箇所で開催され、私が参加した三重の紀北大会は今年のラストを締めくくるフィナーレイベントでした。

カヤック+自転車+ハイクのスポーツイベント

「SEA TO SUMMIT 三重 紀北」は城ノ浜海水浴場〜大白海岸までカヤック11km、白石湖を巡り銚子川沿いをバイク16.5km、便石山へアタックするハイク(登山)3kmというコース。1人で参加するも良し、チームでパートを分けて参加するも良し、愛犬と参加するなんて方もいらっしゃいました。今回は7歳から76歳の方まで181人+4匹(わんちゃんの数は私の目視です)が参加。まさに老若男女、幅広い年齢の参加者たちがワクワクした笑顔とともにスタートをきりました。

このイベントは環境を考える機会のひとつとして、開会式後の環境シンポジウムへの参加が必須となっています。今回は絵地図作家の植野めぐみさんによる「海外を歩いてみて感じた紀伊半島」と題された講演。歩くスピードで見える景色の面白さや、海外と紀伊半島の景色の比較などを写真とともにお話いただきました。シンポジウムと聞くとお硬いイメージですが、私たち参加者が走る場所を中心とした話だったので、明日出会えるであろう景色にわくわくしているうちに時間は過ぎていきました。

シンポジウムのあとは事前に予約していたカヤック講習会へ。SEA TO SUMMITでは、数に限りはありますがレンタルカヤックが用意されています。つまり自転車は持っているけどカヤックは持っていない……という私のような人でも参加OK! さらに前日に講習会が開催されたり試乗もできるのでカヤック初体験の人でも安心です。

一通りレクチャーを受け、いざ漕ぎ出すと、すごい楽しい! さらにタイミングが良い事に、カヤックが向かう先には綺麗な夕陽……最高です!!
ひとつだけ苦戦したのは風。向かい風や横風が強くなると舵取りやスピードを保つのがなかなか難しい。明日は無風なことを祈りつつ練習終了。お宿に戻って、ゆっくり明日に備えます。

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シンポジウムの会場では、紀北町のゆるキャラ、きーほくんがお出迎えしてくれました
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シンポジウムといっても堅苦しい感じはなく、明日へのワクワク感が高まりました!

 

地元の人たちと、そして自然と触れ合った

いよいよ当日。7時のスタートに向けてまだ暗いうちから準備を始めます。浜に並ぶカヤックが気持ちを盛り上げてくれます。さぁ、スタートの時間! 地元から参加の最年長参加者による選手宣誓を合図に順番にスタートしていきます。まずは海のステージ、カヤック。今日は風もなく舵取りも順調。同じタイミングでスタートしたカヤックにはゴールデンレトリーバーが乗っていて、気持ちよさそうに風を感じていました。朝日も徐々に高くなって海が太陽に照らされる中で漕ぐカヤックは格別。夢中で漕いでいたらあっという間に40分が経過していました。残りもあっという間だろうな〜とルンルンで進んでいきますが、ここからが長かった(笑)。
透明度の高い海と快晴の景色に背中を押されつつも、風や潮の流れによって、なかなか思うように進めず、その場で足踏みをしているような状況はもどかしさいっぱいでした。2時間30分漕ぎ続け、ようやく陸ヘ足を下ろしますが、もうふらふら……。手だけではなく、足も使っていたようで、全身から力が抜けてしまうような感覚と既に乳酸を感じながらのカヤックパート終了です。

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最年長参加者の選手宣誓でイベントスタート!
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わんちゃんも気持ちよさそうにカヤックに揺られていました
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無事にカヤックパートフィニッシュ! すでに少しフラフラです……

ここからは陸のステージ、まずはバイク。使う自転車は前日にチェックポイントへ預け、ヘルメットやシューズなどもスタート前に預ければチェックポイントまで運んでくれるので、楽ちんです。シューズに履き替えていざ出発。港を通り、白石湖の牡蠣の養殖風景を横目で見ながら、銚子川ブルーと言われる日本でも有数の透明度を誇る川へと向かっていきます。バイクパートは景色も堪能できますが、たくさんの地元の方々が沿道で応援してくれるので、これがとっても嬉しい。終わってみれば景色と地元の方の声援が何よりも思い出に残っています。

最後は山のパート、ハイク。ここで使うものもスタート前に預けておけるのでシューズなどを履き替えて、3kmで599mを上がる最終パートをスタート! 古道を傷つけないようにコンクリート以外はランニング禁止なので、マイペースでハイクを楽しみます。3kmだからすぐに山頂についてしまうかと思いきや……。ここまでカヤックとバイクでいい感じに乳酸をためた脚には急勾配がけっこう堪えます。いつもよりゆっくり登る山は、木や川や森を感じながら進んでいくので、新たな発見や他の参加者との繋がりを感じながら楽しめました。
山頂のゴールを迎えた後はご褒美を堪能しに「象の背中」へ。自然の石が象の背中のようになっていて、その先は絶壁。上からは大絶景が拝めますが、高所恐怖症の方には怖すぎるかもしれませんね。ここで両手を広げれば鳥になったような気分が味わえます。ジャンプをした強者もいたとか……。

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バイクパートは、港から銚子川を逆上していくルート
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地元のみなさんの温かい声援に背中を押してもらいました
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バイクパートも無事完走。あとは、ハイクパートを残すのみ!
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たった3kmと思っていましたが、急勾配に苦戦……
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わんちゃんも元気に登っていました
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無事ゴール!!
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象の背中からの眺めは最高ですが、少し足がすくみます……

コース自体は山頂でゴールを迎えますが、会場へ戻るまでがイベント。閉会式の会場までの下山で通る道は、石畳が続く世界遺産・熊野古道「馬越峠」です。石畳が出来るまでの苦労を想像しながら歩くと、時間を忘れて楽しい時間が過ごせました。

閉会式では今回舞台となった紀北町で「めでたいこと」があると必ず行うとされる餅投げで幕が締めくくられました。ボランティアだけではなく沿道からも地元の方々が歓迎してくれたことがもっとも印象に残るイベントでした。自然を感じ、古道に想いを馳せて、美味しい海の幸でお腹を満たす、充実した体験でした。自転車での爽快感も、自転車のスピードでは感じられない景色もいっぺんに楽しめるので、次回は友人も誘って参加したいなと。

サイクリストのみなんさんもぜひ1度参加してみてはいかがですか?

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下りは石畳が続く世界遺産・熊野古道の馬越峠を歩きました
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イベントの締めくくりは紀北町で古くから行われている餅投げ!

 

SEA TO SUMMIT ⇒ http://www.seatosummit.jp/

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