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2026年04月24日

TOMOYAの「どすこい」サイクリング Vol.18 ベルギー遠征総括

いつもTOMOYAの「どすこい」サイクリングをご覧頂いている皆様こんにちは。

前回の連載で自身初のワールドツアーカテゴリーのレースとして、Ronde Van Brugge(Tour of Bruges ME)に出場した様子を書かせていただきました。

今回はRonde Van Brugge(Tour of Bruges ME)の後に2週間連続で3つのベルギーでのレースに出場したので、その3つのレースを振り返りたいと思います。

Scheldeprijs(スヘルデプレイス)

別名『スプリンターの世界選手権』と称されるScheldeprijs

photo by Sprint Cycling Agency
by Pro Cycling Stats

『スプリンターの世界選手権』と称されるだけあって、205kmのレースで獲得標高は約300m台と、いわゆる『ド平坦』のレースでした。

コースプロフィールからは、一見平坦で何の特徴もないレースに見えますが、ゴール前に4周回する周回コースに石畳区間が含まれており、自身としても初めての石畳区間を含むレースとなりました。

終盤の周回コースまで問題なくレースを進めることができ、石畳区間も想像していたよりは上手く(当社比)こなせていたのですが、石畳区間でガーミンのマウントが折れるハプニングに見舞われました。

その後、残り距離やコーナーを地図で確認できないまま、チームカーに補給を取りに行ってしまい、ラスト20kmを切っていたので補給が認められず……。

一度下げてしまった位置を上げることができず、そのまま最後尾で苦しみ続けた後にドロップ。

遅れた選手たちとゴールを目指す形になりました。

かなり初歩的なミスで、比較的良かった位置を下げてしまいましたが、ベルギーのレースで初めて完走する事ができた点は良かったと思います。

Ronde van Limburg(ロンド・ファン・リンブルフ)

続いてRonde van Limburg

photo by Sprint Cycling Agency
by Pro Cycling Stats

約180kmのレースで獲得標高は約1300mと、前回のScheldeprijsと比べると獲得標高が増してはいるものの比較的平坦なレースでした。

このレースも終盤の周回コースに石畳区間があり、しかも短いですが登り区間にも石畳区間がありました。

かなり調子も良く終盤の周回コースに辿り着いたものの、石畳区間で落車に巻き込まれてしまい一時足止め。

ライブ配信より切り抜き

落車時のスピードがそこまで速くなかったものの、石畳に右膝を強打

何とか再乗して集団に復帰するも、復帰と同時に石畳+登り区間が始まり最後尾で為す術なくドロップ

DNFとなりました。

微妙な違和感を感じていたので、ホテルに戻ってからバイクを確認したところ、フロントフォークに破損が確認されました。

大きな事故に繋がらなくて良かったですが、落車がなければこれまでのベルギーのレースの中では最も上位が狙えたであろうレースだったので、悔しさが残るレースとなりました。

De Brabantse Pijl – La Flèche Brabançonne ME(ブランバンツ・パイル・ラ・ ラ フレシェ ブランコンヌ ME)

落車から1日空いてDe Brabantse Pijl – La Flèche Brabançonne MEに出場しました。

photo by Sprint Cycling Agency
by Pro Cycling Stats

約160kmのレースで、獲得標高は約1700mというこれまでで最短のレースにして、最も獲得標高が高いレースでした。

終盤に石畳激坂区間を含む周回コースを走るコースで、ベルギー最終レースにして最も難易度が高いレースでした。

落車当日と翌日はかなり膝が痛みましたが、レース当日は特に問題ない感触でした。

レース自体は終盤の周回コースまでは問題なく走る事ができましたが、周回コースに入り、石畳激坂区間に向けた位置取りが始まった際に前に上がる事ができず、ほぼ最後尾で石畳激坂区間に突入。

スプリンター系で既にドロップしたり、仕事を終えてドロップしている選手たちと時を同じくしてドロップ。

そのままDNFとなりました。

このレースに関しては、万全の状態でも最後の勝負集団に残れたとは思えないので、悔しさはありますが、仕方ないかなというのが正直なところです。

一連のベルギー遠征を終えて

今回一連(フランダースクラッシック)のベルギー遠征を終えて、最終的には強くなってベルギーへ戻ってきたいという気持ちになりました。

初戦(前回の連載)のRonde Van Brugge – Tour of Bruges MEの直後は、2度とベルギーに戻ってきたくないと思いましたが、今冷静に考えると、たらればにはなりますが、天候が良く、機材トラブルがなければ完走できたと思うので、次回はレベルアップしてしっかりと走れるようになって戻ってきたいと思います。

今回振り返った3つのレースにおいても、まだまだ改善できる(夢物語ではないという意味)改善点が多くあるので、根本的な実力アップの必要性は言うまでもないですが、それ以外の改善点もしっかり改善していこうと思います。

Delante de mi, solo mis sueños

現在同じくカルペに滞在しているウルグアイ人のチームメイト、エリックのマテ(マテ茶を飲むカップ)に刻まれた『Delante de mi, solo mis sueños』の文字。

彼が座右の銘? にしている言葉で、日本語で『私の前には、私の夢しかない』と言う意味で、個人的にかなり心に響いたので、この言葉と共に今回の連載を締めたいと思います。

まだまだ叶えてない夢が沢山あるので、引き続き最大限精進していこうと思います。

今回も連載をお読み頂きました皆様ありがとうございました!

この記事を書き上げた翌日の飛行機で、ツアーオブターキーに向けてトルコへ出発します。

それでは、また!

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Vol.15 2026年シーズン開幕!
Vol.16 ツールド台湾2026
Vol.17 Ronde Van Brugge

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