2018年10月17日
カユい所に手が届く【マルイ2019年 展示会レポート】
総合的に自転車パーツを取り扱う【マルイ】の展示会が都内で開かれた。
そこで見つけた新製品からマニア垂涎のスペシャルな商品を厳選して紹介しよう。
DT スイス
ディスクブレーキ仕様、エアロホイールのARCシリーズにハイスペックながらお求めやすい1400セカンドグレードが登場、超軽量シリーズのパフォーマンスのPRCシリーズに最高グレードの1100が登場とラインナップ拡充。
ロード・トライアスロン用は、ほぼすべてのラインナップにディスクブレーキ仕様を用意。対応タイヤはクリンチャーおよびチューブレスレディとなる。
2019年のラインナップではエアロ、パフォーマンス、エンデュランス、クロスロードの4つの”カテゴリー”に分類される。グレードを示す“レベル”は上は1100から1400、1600、1800と4段階に分けられ、日本ではカテゴリーによっては扱わないレベルもあるが、主力モデルというパフォーマンスカテゴリーはほぼ流通するのでご心配なく。
マウンテンバイク用は明確にクロスカントリー、オールマウンテン、ダウンヒル、エクトリームライディングに分けて用意されている。ホイールサイズはカテゴリーの適正にあわせて29インチ、27.5インチがラインナップ。
ロードホイールの2019年カーボンリムのニューカマーは、セカンドグレードのARC1400シリーズが登場。ちなみに上位グレードの1100との違いはセラミックベアリングからステンレススチールベアリングに変更になった点だ。以外は同等のスペックとなる。
そしてミッド・ロープロファイルリムの軽量ホイール部門のパフォーマンスカテゴリーは1100グレードの、PRC1100ダイカット35、およびディスクブレーキ仕様のPRC1100dbダイカットが登場。日本市場ではもっともニーズを期待するモデルだ。いずれもクリンチャー・チューブレスレディ対応のみとなる。
新型アルミリムホイールは全4種類。ロープロファイルのPR1400ダイカット オキシック 32(ロード向け、リムブレーキ用)、E1800スプラインdb32、CR1400ダイカットdb25、CR1600スプラインdb23(舗装・未舗装向け、ディスクブレーキ用)となり、ダイカット オキシック32以外はディスクブレーキ用となる。リムはもちろんハブは、1100と1400は、定評ある240Sハブをベースに、1600は350ハブをベースに、1800は370ハブをベースにしている。さらにカテゴリーによってスターラチェットの細かさを変えるなど、ライドシーンに合わせてチューンされている点もDTスイスの強みだろう。
ニューモデルのARC1400dダイカット80。ステンレススチールベアリングに置き換えて、よりリースナブルな価格でリリース。エアロに特化したARCは1400シリーズにのみ、ディスクブレーキ仕様モデルを用意している。
エアロダイナミクス形状に特化したホイールを製造する“スイスサイド”と共同開発をしたカーボンエアロリム。スイスサイドのテクノロジーが反映されたリムにはデカールが貼られる。
マキシス
2年以上もの開発期間を費やした新型タイヤを2019年にリリース
ロード用NEWタイヤの”ハイロード”が2019年春にリリースされることが発表された。このタイヤに用いられる最新のHYPRコンパウンドは従来製品よりも16%転がり抵抗を軽減し、ウエット時のグリップが23%アップするという。さらに剛性と衝撃吸収性のバランスがよい120TPIケーシング、トレッド下にはK2(ケブラーコンポジット)耐パンクレイヤーを配置。そのうえ重量は210g(クリンチャー、25C)と軽量だ。価格は5,500円+税となる見込み。新しい情報が入り次第レポートしたい。
アデプト
お手頃な価格ながらアグレッシブな商品ラインナップ
CFライトウェイトカーボンケージは、カーボンボトルケージの価格破壊だ。わずか20gという軽さで、ヒルクライム用としても人気が出そうだ。価格は2,600円+税
サドルレールに装着するタイプの充電式リアライト。マウントにはなんとアクションカメラ(シマノスポーツカメラ、ソニーアクションカム、GoPro)などを取り付けることもできる。価格はマウント付属で4,500円+税
技あり!なアイデアを用いていながらもお手頃な価格でユーザーフレンドリーなブランド。今後も注目。
チューボライト
超・超軽量なポリ製インナーチューブ
参考出展ながらも注目を集めたのが、従来のブチルチューブよりも耐パンク製2倍、重量は半分以下の33gという超軽量チューブだ。
その乗り味を表現すると、まるでチューブレスのようだとのこと。クリンチャーの常識を変えるか!?
現在メーカーでは開発途上中ながらも、販売店の反応いかんでは入荷の可能性あり。販売価格は4000円程度になる予定。
KOKORO CARE
匂いを香りでごまかすのではなく、除菌・抗菌をしてくれるのがIS-Xノロクローザー。銀のもつ優れた抗菌・抗ウイルス性を高めた進化銀によって、塩素やアルコールなどの化学薬剤を使わない天然の鉱物と純水でできている。人体には安全だとのこと。
ヘルメットやウエア・グローブそしてシューズの消臭や、抗菌に最適だろう。価格は30mlで740円+税、300mlで1600円+税
トリガーポイント
ちょうどブースを訪問していたトピーク/エルゴンU.S.A.所属の池田祐樹選手に商品ラインナップの使い方を紹介していただいた。
フィットネス業界やトレーニングに興味がある人にはおなじみの、筋膜リリースツール。これをマルイが取り扱う。
これらのセルフマッサージによって、毛細血管への刺激により血行がよくなる。筋膜がほぐれて柔軟性が高まる。可動域が広がり、関節の動きがスムーズに。なによりツールを筋肉に押し当てていると気持ちがいい。
多種多様なラインナップは、運動レベルや、使用環境・シチュエーションを考慮しているから。生活にあった使いやすいモデルが選べるはず。2018年10月下旬より取り扱い開始。
著者プロフィール
山本 健一やまもと けんいち
FUNRiDEスタッフ兼サイクルジャーナリスト。学生時代から自転車にどっぷりとハマり、2016年まで実業団のトップカテゴリーで走った。自身の経験に裏付けされたインプレッション系記事を得意とする。日本体育協会公認自転車競技コーチ資格保有。2022年 全日本マスターズ自転車競技選手権トラック 個人追い抜き 全日本タイトル獲得