2019年07月15日
【CANNONDALE】さらに速く美しく、CAAD13発表
4年前にデビューしたCAAD12がハイパフォーマンスといわれるアルミバイクの業界基準を引き上げた。そして今回発表されたCAAD13はその高い基準をさらに上回る1台として生まれた。
素材には6069番アルミを用いる
CAAD13は、加工に時間とコストを必要とする6069番のアルミ合金を使用する。
これは、シリーズの中ではCAAD12とこのCAAD13しか使用しておらず、他メーカーでもほぼ使っていない素材となる。
マグネシウム・シリコンメインに添加しており、99.69%がアルミ素材となる。
6061アルミと比較すると加工性はやや難しくなるが、強度は23%高く、耐久性も優れている。強くて耐久性が高いのだ。
さらに、引っ張り強度は23%、降伏(しなり)強度は26%も大きい。つまりはしなやかなのだ。
破断につよく、高弾性。壊れにくくしなやか。これがCAAD13に用いられている素材だ。
他社のアルミフレームでは到底真似のできない快適性と剛性のベストバランスを実現。加えて翼断面形状の後端を切り落としたエアロチューブを採用することでさらなる速さを追加している。
キャノンデールは40年に渡りアルミニウム製ロードバイクの分野においてつねに新たな技術に挑戦し、どの世代もその時代に強烈なインパクトを残すバイクを生み出してきたが、CAAD13はアルミニウムの原子番号を示す「13」をモデル名に起用。欧米で不吉といわれ、避けるべき番号と言われる「13」にあえて身を包んだCAAD13は、むしろライダーに幸運と絶対的なスピードをもたらすキャノンデールの自信作だ。
キャノンデールのプロダクトディレクター、デイビット・デヴァインは「CAADシリーズはこれまでもリニューアルの度に、前身モデルよりも優れたモデルを生み出してきました。CAAD13は当社にとって、新たな方向性を示す重要なバイクです。CAAD13の設計では重量を増やすことなく、空気抵抗の削減、乗り心地の向上に的を絞って開発しました」とコメント。
設計目標:カーボンフレームと互角に勝負
これまでのどのマシンよりも速く、スムーズで、高性能を発揮するCAAD13は、競合他社のカーボンフレームと互角に勝負できるマシン性能の実現を目指し設計されています。スピード性能では、翼断面形状の後端を切り落とすことにより、通常の丸形チューブに比べて重量を変えることなく、同等またはそれ以上の剛性を実現。
その上で、30%以上の空気抵抗の削減に成功しています。これまでよりも少ないパワーでさらに高速な走りを可能にします。
革新的なフレーム構造が生み出す驚愕の快適性能。
スムーズな走りで定評を得ていた前身モデルCAAD12の乗り心地とライドフィールをさらに向上させるためCAAD13の設計には、フレームの柔軟性を2倍にするトップチューブからドロップしたシートステー、インテグレートされたシートバインダー、新開発の27 KNØTシートポストを採用しています。その結果として実現された革新的なライドフィールは、カーボンフレームはアルミニウムよりも乗り心地の面で優れているという一般的な考えを逆転させるほど明白な違いを体感することができます。
伝統の継承。そして新たな可能性を実感できるライドフィール。
CAAD13は、ライダーがこのバイクに期待する直感的な操作性と抜群の反応性を歴代のCAADシリーズから継承しています。一方で、タイヤクリアランスを広げ実測30mmのタイヤを難なく装備できるため、未舗装の路面で快適な乗り心地をサポートし、ライダー本来の力を発揮できるバイクに仕上がっています。歴代の優れた面を継承しつつ、新たなチャレンジを可能とする装備を兼ね揃えています。
アルミニウムのエキスパートが徹底的に作り込んだディテール。
ボトルを1本にして空気抵抗を最小に抑えることや(一番下のマウントを使用)、水分補給を重視し2本のボトルを装備すること(上の位置のマウントを使用)を可能にする2ポジション対応のウォーターボトル用のマウントを装備し、迅速かつ簡単にホイール交換を可能とするスピードリリーススルーアクスル、ガイド付きインターナルケーブルルーティングなど細部まで徹底的に作り込まれています。
ジオメトリー
サイズ展開はこれまであった50と52を、51に統一しているので、6サイズ展開となる。
モデル・価格(税別)
CAAD13 Disc Force eTap AXS / ¥590,000
CAAD13 Ultegra / ¥240,000(Non Disc)
CAAD13 Disc 105 / ¥210,000
CAAD13 105 / ¥180,000(Non Disc)
CAAD13 Women’s 105 / ¥180,000(Non Disc)
問い合わせ:キャノンデール・ジャパン
関連URL:www.cannondale.co.jp
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著者プロフィール
ファンライド編集部ふぁんらいど へんしゅうぶ
FUNRiDEでの情報発信、WEEKLY FUNRiDE(メールマガジン)の配信、Mt.富士ヒルクライムをはじめとしたファンライドイベントへの企画協力など幅広く活動中。もちろん編集部員は全員根っからのサイクリスト。