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2023年02月21日

あの日の夢~これからの夢  EF エデュケーション-NIPPO デヴェロップメントチーム監督 大門 宏さん(後編)「これからも目指すのは」

水のように形にとらわれないスタイル 後輩たちへつなぐ思い

選手、監督として多くの出会いに感謝しているという大門さん

「これまでの様々な出会いが今の僕とNIPPOを支えている。高校のOBの山尾さん、罐さんとの運命的な出会いから始まり、シマノに行って辻さん、長谷部さんと出会って、NIPPOに誘ってくれた清野慶大にも特別な想いが在ります。
すべてが運命的で常に自分の判断というより、偶然の出会いに恵まれてきた。人生にとってそんな出会いを大切に!ってことは、間違いなく次世代に伝えたいことですね」

そして、一緒に苦楽を共にしながら戦ってきたOBたちの活動にも期待を寄せる。 

「NIPPOが今まで応援してきて得た財産といったらオーバーかもしれませんが、特に最近は、かつてNIPPOでファイトした面々の顔を思い浮かべます。宇都宮ブリッツェン社長の柿沼(章)、KINANの監督の石田(哲也)、ヴィクトワール広島の中山(卓士)、レバンテフジ静岡の二戸(康寛)、スパークル大分の黒枝。最近だと引退したマトリックスの吉田隼人、そしてナショナルチームでも活躍しワールドチームで2シーズン頑張った中根英登、いつのまにか指導者のベテランの域に達しているリオモの宮澤崇史、それぞれチームの重要なポジションで皆んな頑張っている。
2013年に浅田監督と協力して誕生したNIPPO梅丹チームでのシーズンも忘れがたい思い出ですね。その時にスタッフだった清水祐輔が今はTeamUKYOで監督を務めるまでに成長した。今後にも期待したい。
新城選手は今でもワールドチームで現役ですが、当時関わって居た選手、スタッフも様々な分野で活躍してますよね。
彼らを活躍を眺めていても色々とチームへのサポートスタイルを変えながらやって来て正解だったと感じています」。

「ブルース・リーが語ったと言われるBe Water(水になれ)って言葉、マインドが好きですね。決して個人的な夢や概念に拘らず、時には選手の世代や社会の流れにも沿った水の様な寛容性に富んだ臨機応変なサポートスタイルを貫いて来て良かったと思っています。一貫性がないって言われればそれまでですが(笑)。
スタッフの後継者を育てることはジュニアの育成に携わることと同じくらい凄く重要です。
近年ワールドチームの本格的なジュニアやデヴェロップメントチームの運営スタイルも増えてますが、ワールドチームから引退した選手がデヴェロップメントチームの監督を任される例も少なく在りません。サッカー界では常識ですが、こうしたグローバルな幅の広い活動は、日本国内のチームの運営組織にとってもサテライトチームやジュニア選手の育成部門で参考になるのではないかと思っています」

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