2023年02月21日
あの日の夢~これからの夢 EF エデュケーション-NIPPO デヴェロップメントチーム監督 大門 宏さん(後編)「これからも目指すのは」
かつて選手として活躍し、引退後のセカンドキャリアでも様々な分野で精力的に活動を続ける人々の足跡をたどり、当時の思いや今後の展望を聞く連載。第3回はEF エデュケーション-NIPPO デヴェロップメントチーム監督の大門宏さん。
選手として大成する確率と可能性について、ヨーロッパと日本を対比する。そして大門さんが歩みを止めぬ理由とは。後編をお届けします。
INDEX
▷イタリア研修で最新のトレーニング理論を学ぶ
▷日本も世界の舞台で渡りあって行けるんじゃないか
▷ロードレースでの無線普及に一役買う
▷EFエデュケーションとの提携 最高峰の環境での若手育成
▷指導者は選手から学ぶ
▷ワールドチームの運営から学ぶこと
▷最高峰の環境で若手育成 新たなトレンドの日本人選手が生き残る道は?
▷水のように形にとらわれないスタイル 後輩たちへつなぐ思い
▷これからも目指すのは 引退後、チームのスタッフに関わる人へのメッセージ
イタリア研修で最新のトレーニング理論を学ぶ
バルセロナ五輪以降、大門さんは現役を続けながらも、次第に日本鋪道のチーム運営の仕事の比重が大きくなっていった。
「全日本選手権で勝って3度目のナショナルタイトルが取れて代表に選ばれた広島のアジア大会(1994年)のころは、すでに腰痛に悩まされていてもうそんなに走れませんでした。
基本的には辞めていないんですけど、選手兼監督みたいな感じでした。海外遠征の準備をしたり、ウエアのデザインやメーカーとの交渉とか適材適所で色々と雑務を担当していました。一度やり出すと山のようにやることが増えて練習する時間もなくなって、それで今に至るって感じです。ですから、引退レースとか引退セレモニーなんて考えたこともなかったですね」
著者プロフィール
光石 達哉みついし たつや
スポーツライターとしてモータースポーツ、プロ野球、自転車などを取材してきた。ロードバイク歴は約9年。たまにヒルクライムも走るけど、実力は並以下。最近は、いくら走っても体重が減らないのが悩み。佐賀県出身のミッドフォー(40代半ば)。
関連記事
記事の文字サイズを変更する
- 小
- 中
- 大