2015年10月30日
パリ・ブレスト・パリ ランドヌール2015 矢野×三船 そのとき何が起こったのか?
2度目のチャレンジで、ついにトップグループでフィニッシュすることができた三船雅彦氏。43時間走り続けたなかで何が起こっていたのか。矢野大介氏のツィートと、そのとき三船氏はなにを考えていたのか対比する、SNSで振り返る、PBPドキュメンタリーをお届けしよう。
矢野さんツィート
パリ・ブレスト・パリ、そろそろCP2.現地の時刻は深夜1時.カオスすぎて終わるまで寝れないような気がしてきました…三船さんは無難に約40名のリード グループだが速度が半端なく速いらしい。時間的にCP2に向けて減速した模様。三船さんには都合よくベルギー勢がコントロールしている感じです。
— DAISUKEYANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 16日
三船さんコメント
4年前に走ったときは速さや走り方などすべてのことに驚きを感じたが、今回は違う。すべて想定内、落ち着いて走ることができた。徐々にナイトランへと近づいてきた。矢野くんはPCのどのあたりにいるだろう、見つけられるかな(笑)
矢野さんツィート
パリ・ブレスト・パリ、4年前に5位だった選手に聞いたところ最後の最後にに5名のリードグループがオートバイのミスコースで外れてその間に後ろにいた4名のフランス勢が前にでてそのままゴール。どうやら国同士の熾烈な競い合いがあるようです
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 16
矢野さんツィート
パ リ・ブレスト・パリ、363km地点のCP3、Tinteniacに到着。2:40am。息が白くフィーディの上にトランスファージャケット装着。三船さ んはメリノニーウォーマーをリクエストしていたのでレッグウォーマーも一応持って準備。速度が速くて食料の消費が多くういろうが切れそう…
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 17
三船さんコメント
11時間を過ぎて時速32キロほど、速いけれどついていけないスピードじゃない。ナイトラン用にメリノウールニーウォーマーを装着し、薄手の長指グローブも装着。寒がりじゃないが、ヨーロッパの選手ほどの薄着ができないのは選手時代に痛感している。意外と長指グローブは重宝、ベルギー人も指先が冷たいのか、時折手首や指を温めようと試している。
矢野さんツィート
パリ・ブレスト・パリ、CP2でリーダーグループ内で「5分だけ休もうと話し合った」と入ってきたが全員速攻出ていった…誰も信用してはならない。三船さんは5番目くらいで出ていって馬鹿正直な数名が取り残されていた。
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 17
三船さんコメント
勝負どころの一つと思っていた上りは無事にクリアーした。確かに速かったけれど、想定範囲内、頂上付近で時速30キロほど。カレーのチェックポイントでは 10分休もうと提案されつつも、何人かも選手が5分弱で出発。たぶん町を出たところで用を足すのは知っていたけれど、みんな疑心暗鬼。オレも速めに出発の 準備をこなし、前の見える位置では走るようにする。結局は郊外で後ろが来るのを待っていたけれど、どこまでを信用してどこから自己判断するのかは、ある意 味経験とさじ加減、そして選手たちとのつながりだと思う。
矢野さんツィート
パ リ・ブレスト・パリ、サポートコンヴォイは深夜のエンプティーハイウェイを必死にぶっ飛ばすアウディに着いてきたけどすでに結構な台数が到着してるってど ういうことや?毎回次のコントロールポイントをグーグルマップに入れて出発だができるだけ地元のサポートカーに着いて行くようにしています。
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 17
三船さんコメント
本当の勝負どころは2回目のナイトランだと読んでいたが、読みは的中。睡魔も重なって防御するのが精いっぱい、攻撃なんて思いつきもしない。だけど調子が悪いというわけじゃない。眠すぎて攻撃しようという選択肢が出てこない。
途中上りで抜け出して3人になったが、その時も「あと」400kmを逃げ切る、前を追うという感覚は非常に薄かった。あと何時間走るとか、距離をカウントダウンするのはやめよう。今はただひと漕ぎひと漕ぎしていくのみ。漕がないとゴールが近づかない・・・。
矢野さんツィート
Paris-Breat-Paris. Taking detour between CP1 and CP2. Feels like long time ago… https://t.co/HuHV9hV7Zt
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 17
矢野さんツィート
パ リ・ブレスト・パリ、4:30am CP4に到着。さすがにブライアンに運転をお願いして20分ほど寝る。CP3ではスタンプを押してもらうコントロールから三船さんが出てきた場所が予想外 で焦ったが無事にニーウォーマー渡すがはなぜか履いていかなかった。これで履いてCP4きたら感心。
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 17
三船さんコメント
ここからは本格的なナイトラン。
前回はこのあたりで幻覚に襲われて、寝落ちしそうな自分と幻覚に包まれた自分をまったくコントロールできなかった。トラブルのないように集中しよう。
矢野さんツィート
パリ・ブレスト・パリ、今は往路なので先頭の私たちは貸切り状態だが、復路のことを思うとゾッとする。コントロールポイントもスタンプを押してもらうデスクも往路と復路で同じなのです。
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 17
矢野さんツィート
I thought that Paris-Brest-Paris was held in the… https://t.co/YqoVUggOvU
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 17
矢野さんツィート
パ リ・ブレスト・パリ、夜明けのCP5のCarhaixに設置完了。先ほどのCP4での三船さんのコメント「めっちゃ疲れた。あいつら急にアタックしまくり はじめた」。Bグループでスタートしていたフランス勢はいつの間にか先頭グループに追いついていてサポートもそういえばフランス人が増えた…
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 17
三船さんコメント
案の定ナイトランでアタック合戦。前回はアタックの応酬はなく淡々と速かったが、今回はアタック(笑)
何度も他の選手を利用し、力尽きたところで単独ブリッジ。多少体力を失っても、一人減っていくのを確認するだけで力が湧いてくる。なんだか気分は必殺仕事人(笑) って感覚は完全に選手時代に逆戻り・・・。
矢野さんツィート
パ リ・ブレスト・パリ、CP5では三船さん含めゆっくりと入ってきたが明らかにリードグループが小さくなり20ー25名程度に。ベルギー勢が遅れて入りフラ ンス勢の奇策で精神的にやられて完全に戦闘モードから抜けてしまっていた。恐るべしフレンチ。ツールでもこれくらい攻めたらいいのに
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 17
三船さんコメント
夜明け後、ふと周りを見るとほとんどがBグループ。 ん?いつの間に??序盤はあれだけ速く走っていたし追いつかれるわけないし、ナイトランも時折後続を確認していた。いったいいつなんだろう・・・。
矢野さんツィート
パリ・ブレスト・パリ、折り返しの綺麗な港街のブレスト!ダントツの単独でA086が入る!イタリアン?
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 17
三船さんコメント
前回とは少しルート変更されているしチェックポイントの場所も変わっている。前回はもう少し平坦の海側? から高台へと上ってチェックポイントだったな。 距離を見るともう少しでブレストのチェックポイント。まさか17日の12時を前に到着できるなんて。かなりいいペースだし精神的にもすごく楽だ。
矢野さんツィート
パリ・ブレスト・パリ、折り返しは距離は半分だけど時間的には4割程度?これからが見せ所。おそらくパリまで向かい風。
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 17
三船さんコメント
ブレストに向かって峠を下っていると、後方からベルギー人たちが追走して合流。一体何かあったのかな?千切れたのならこんなに素早く合流はできないし、「エース」がパンクしたとかかな??
矢野さんツィート
パ リ・ブレスト・パリ、折り返し地点のブレストCP6では今までで最も全員が一致して5分ほど休んでいた。三船さんは茹でたマカロニを猫が「うまいうまい」 と言って食べるようにむさぼりついてくれた。先頭集団は28名の模様、いつに間にか大半がBグループのフランス人でAは殆ど消えていた…
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 17
三船さんコメント
ブレストのチェックポイント、到着と同時に先頭が入れ違いで出発していく。フランス人からここで10分休もうと提案。誰もが受け入れる。今のうちに一度 シューズを脱いでリフレッシュ、足の指を広げるだけで気持ちいい。 矢野くんが作っておいてくれた暖かいパスタ、オリーブオイルをぶっかけただけだけど最高に美味しい。疲れたときの温かい食べ物って力が漲る。ブレストまで 20時間かかっていないので精神的にすごく楽。速いということは楽だ。
矢野さんツィート
パ リ・ブレスト・パリ、三船さんのコメントは、「あいつら(フランス人)復路で攻めてくると思う。とにかくできるとこまで食らいつく。」今の所サポートのミ スは日中用アイウェアを渡し忘れたこと。今着いたCP6で渡します。今日はぴーかんで日向はジリジリします。今Tいち。
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 17
三船さんコメント
ブレストに向けて気温も上がり、だけど爽やかで気持ちいい。何よりも先頭は一人抜け出しているものの、この先頭グループで走っているという事実が気持ちいい。
矢野さんツィート
パ リ・ブレスト・パリ、三船さんもそろそろ睡魔とのバトルも始まっているようです。私は運転の度に睡魔との戦い…CPに着いても1時間ちょいしかなく準備し ていると3〜40分のみで寝れない。今回は飛ばしてきたので30分仮眠します。6時起きからカウントして32時間で睡眠1時間弱…
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 17
三船さんコメント
すれ違いの日本人たちから熱いエールをもらい、テンション上がりまくり。 他の国の選手たちもすれ違いざまに熱い応援。中にはわざわざ止まって握りこぶしで応援。まるで世界選手権だな・・・そんな夕暮れからいよいよナイトランへ。
矢野さんツィート
パ リ・ブレスト・パリ、折り返し後の最初のCP7 二度目のCarhaix。A086が単独で到着。サポートなしでの参加の様です!三船さんが「うんフランス人にイラついてめっちゃアタックしたやつおっ た!」 たまに走っているところで見るが先頭組はどうみても1200km走るペースじゃない…
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 17
三船さんコメント
フランス人のリーダー的選手がみんなに追走しようと話しかけている。 デンマーク人やスペイン人は先頭交替に加わった。 ベルギー人は引かないと拒否し、言い合いになっている。 ドイツ人には「ドイツは逃げているし、引かないか・・・」と先頭交替拒否を容認。 オレはとっさに日本語で大声で独り言を続けて・・・すると喋れないと思ったか、何も言ってこなかった(笑)
矢野さんツィート
パリ・ブレスト・パリ、折り返し後の最初のCP7 Carhaix。そろそろ三船さんは入っているであろう先頭集団が到着する予定…
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 17
矢野さんツィート
ツール・ド・フランスより歴史あるパリ・ブレスト・パリ、色々とルールがあるがヘルメットは着用する必要がないのです。サポートカーはルート上を走ってはダメ。
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 17
矢野さんツィート
パリ・ブレスト・パリ、三船さんから緊急電話あったがつながらない…CP8 Loudeac手前。どのみちCP 5km前後でないと触れない
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 17
パリ・ブレスト・パリ、結局電話が繋がらないのでCP7? … http://t.co/PhGoBiu4Mi
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 17
矢野さんツィート
パ リ・ブレスト・パリ、設置したCP8 折り返し後のLoudeacは780/1230km。ちなみに前回4年前の三船さんは400km地点で先頭からちぎれている。CP7ではやはりフランス勢 に苦しめられている模様…サポートのフランス人達が急にフレンドリーになったし、余裕やな
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 17
三船さんコメント
ルディアックに近づくにつれて復路のライダーがどんどん増えてくる。 だけどまだ日本人はほとんどいないのかな?
矢野さんツィート
パ リ・ブレスト・パリ、CP9 復路のTinteniac 865/1230km地点到着。CP8では心配したが三船さんはしっかりと先頭グループで戻ってきましたが表情が非常に厳しくなってきています。さっきの CP8前の電話は?と聞くと「何の事」と…どっちかが幻覚を見だしてる?!
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 17
三船さんコメント
矢野くんに「電話、何でしたか?」っていきなり言われたが、そもそもスタート前に少しでも軽くしたかったのでスマホも海外用のガラケーも矢野くんに渡して スタートしているし俺じゃない・・・速くゴールしたいから電話やツイッター、FBしている時間ももったいないよ・・・ 眠い。ひたすら眠い。ただただ眠い。 気が付くと前と差が20m。追いつくところまで頑張るも、またそこで半寝落ち。 コーヒーが飲みたい、暖かいものが食べたい・・・何か自転車以外に気持ちが揺れる。
矢野さんツィート
パリ・ブレスト・パリ、先ほどのCP8で出る前に吐き出したのが今にも半泣きになりそうな表情で「俺こんなとこでこんな奴らと何しとんねん?辛すぎるわ」…ここからが勝負どころ!
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 17
三船さんコメント
ここからのナイトランが多分最後の正念場。 なんとなくここまで出来たからいいかな、と線を引いている自分がいる。だけど冷静に考えると、ここで千切れたら200km以上は独走。それは嫌だ。意地でも食らいつかなければ・・・。
矢野さんツィート
パ リ・ブレスト・パリ、CP9復路のTiteniac。先頭は相変わらずソロで逃げてるイタリア人ぽいA086。今回はスタンプだけ押して出発。フランス勢 が仕切る追走集団が仕掛けてくるのを予測しているのか?そこには三船さんも入っている予定。観客に囲まれて一人で出ていく姿は英雄そのもの
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 17
矢野さんツィート
パ リ・ブレスト・パリ、区間距離が54kmと最も短いCP10は焦ります。23:00前。距離はこれで919/1230km。先頭はやはりイタリア人ぽい A086。10分以上の差をつけています。CP9では三船さんは無事のリードグループで到着してジョークを飛ばすくらいリラックスしていました。
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 17
矢野さんツィート
パ リ・ブレスト・パリ、日本の皆さんおはようございます。先ほどのCP11復路のVillainess-le-Juhelに到着しました。時刻は1am。ま たトランスファージャケット(ダウン)着てます…89kmと長めのステージは結構山場で三船さんが先頭で来ればトップ10は見えてくるか?
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 17
矢野さんツィート
パリ・ブレスト・パリ、先頭グループの先導者が来たと思ってみんなザワザワし始めたらローカルカーのフェイントでした…現地時刻は2:30am、今年は天気もいいからかすごい記録が出そうです
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 18
矢野さんツィート
パリ・ブレスト・パリ、先頭グループのフランス人ライバルの1人がこの写真の人。老けて見えますが(失礼!)57才PBP3度目。1回目は60時間、2回目は48時間、今年はもっと速い。「歳を重ねるにつれて強くなってる、ワインみたいだろ?」と。 pic.twitter.com/CdwdYl9t2r
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 18
矢野さんツィート
パ リ・ブレスト・パリ。CP12は往路ではスキップしたMortgage-au-Perche。現地時刻は4:10am。いつも後を付いていかせてらってい たフランス人のアウディが迷って一緒にグルグルと。昨日は高速道路が閉鎖されていてこっちも迷っているのにいつまでも後ろ付かれて辛かった
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 18
三船さんコメント
睡魔でフラフラと走りつつもなんとかここまで耐えきった。 チェックポイントまでの上り、地味にきついな。 スピード的には千切れるほどじゃない。あとは気持ちだけ。自分で自分をコントロールするのはきつい。だけど、しなきゃいけない・・・ これだけ眠いのなら、ガムとかも頼めばよかったな・・・。
矢野さんツィート
パリ・ブレスト・パリ、車内で完全に気を失っていた…単独リーダーは入ってきて起きた!差は30分以上?
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 18
矢野さんツィート
パ リ・ブレスト・パリ。さっきのCP11での三船さんのコメント「カクって居眠りで溝に落ちそうになった…登りの度にばらっばらになって俺とフランス人だけ になる」もうイヤだイヤだと表ではボヤいているけどマインドは乗ることに集中しているようです。この後はフィニッシュ以外にCPは一つ!
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 18
矢野さんツィート
パ リ・ブレスト・パリ。毎回ついていかせてもらっているフランスのサポートカーのコンヴォイで今回はめっちゃスピード出してついていくのが精一杯や、と思っ ていたら「スピード出したほうが緊張して眠気が飛んでいくだろ?」と…それでも眠たかったんですけど…もう慢性的に睡魔きてる感じ
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 18
矢野さんツィート
パ リ・ブレスト・パリ。先頭グループの先導車が来たのでもうそろそろCP12に到着しそうです。補給は強めに入れてコーヒー。補給食とか毎回綺麗に並べてい るので「テトリス野郎」とベルギー勢サポートに呼ばれています…プロトンは仲がよくなっているのか不明ですがサポート陣は交流が結構楽しいです
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 18
矢野さんツィート
パリ・ブレスト・パリ、三船さんCP12先頭グループで通過。ずっとグチ…気を紛らせて送りだす。4年前の辛さを思いだしたりしてネガティブ思考がヤバい…
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 18
矢野さんツィート
パ リ・ブレスト・パリ。CP13も復路だけに使われるDreux。集落ではなく郊外の街な感じ。ソロのリーダーはすでに通過、そのまま1位でフィニッシュで しょう。ドイツ登録だがスロヴェニア人らしくエンデュランスのスペシャリスト。スロヴェニアは長距離が非常に強いそうです。
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 18
三船さんコメント
フランス人から「もうここからはアタックを禁止し、みんなでゴールしよう」と提案。 だけどなんだか速い。アタックはないけれど速い。速くてちぎれた選手もいる。 明るくなったのにまだ睡魔が・・・とにかく離れないようにしないと。
矢野さんツィート
パリ・ブレスト・パリ。各CPで売ってるパン・オー・レーズンやショコラがめっちゃ美味しくてちょっと幸せな気分になれる。バターを頼むと日本で普通に売っているやつの半分くらいの塊をくれる。
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 18
矢野さんツィート
パン・ブレスト・パリ。CP13を出ると残るはフィニッシュのみ。距離は64kmあるので無理やりでも食べさせる。ちょうど今先頭グループで入ってきました!無言でコントロールに走っていった
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 18
三船さんコメント
あと67km!
気持ちはかなり軽くなってきていて、睡魔も落ち着いてきた。だけどスタンプを押してもらうまでのトランジットもランニングする元気はなく、徒歩でも重い。 幸い他の連中も足がかなり重そうで、そう考えると俺の方が余裕ありそう。それを見て更に気が楽になる。だけどここまで来ると食べ物に変化がないからか、何 を見ても食欲を感じない・・・。
矢野さんツィート
パ リ・ブレスト・パリ。CP14 フィニッシュのヴェロドロームに到着!CP13での三船さんによると「なんか一緒に入ろうて話になってんねんか。でも40キロ巡行やで、無理やろ!」どう やら一緒でもいいが千切れるなよ、らしい。それよりその後に、あいつらは絶対に信用できん、とでなかった…
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 18
三船さんコメント
ドルーからゴールまで、速くゴールして解放されたかったのに、なぜか寂しい気分。 もうこの旅も終わるのかぁ・・・って。でも早く解放されたいんだけど。 ラスト5km、妙に集団内がソワソワして、もしかしてスプリント?って思ったけれど、それはなかった(笑)
矢野さんツィート
パ リ・ブレスト・パリ。先頭グループ一緒にフィニッシュの話でCP12に遡ると三船さんが珍しくフランス勢にシンパシーを持っていた。スロべニア人が勝つこ とになり一生懸命引いていたのが気の毒でアタックできてもできんわ、と。そんなの彼らは三船さんのために引いてないし全く無駄な考えだと 続く
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 18
三船さんコメント
レースと考えれば他の参加者は味方ではない。では敵かと言うと敵でもない。 その感覚はまるでプロのロードレースと近くて、彼らも全く同じ考えを持ち合わせていた。 だからこそ彼らを「同志」として信用することもできたし、そして彼らからもリスペクトを感じた。 その感覚は間違っていないと思うし、大切にしたいと思っている。
矢野さんツィート
続き 三船さんがいかなくても復帰してきたベルギー勢かスニーキーなスペイン人に持っていかれるから自分のことだけ考える様に伝える。バカをみるだけで終わるで、と。三船さんがフランス人に対してシンパシーなんてやっぱり思考回路ショートしてる…
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 18
矢野さんツィート
パリ・ブレスト・パリ。とりあえずフィニッシュで待ちます。後1時間強かな?
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 18
矢野さんツィート
パ リ・ブレスト・パリ。今回これだけ身近でみてすごく感じたのは国別の意識の高さ。世界選手権はなんだかんだいってトレードチーム構成の影響がありしかも普 段一緒に走っていないケースが多いのでPBPは国籍意識が非常に高く面白い。ベルギー勢のサポートは見た目ですぐにわかるし賑やか
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 18
三船さんコメント
自分にとってPBPが最高に楽しかった、楽しめたのは、限りなくプロのロードレースと同じような感覚を持ち続けて走ることができたから。 国内のブルベだと、自分と戦っている=結果的にレースをしているわけではないが、他の参加者より速くゴールするだけで嫌悪感を感じることもあるが、ここで は違う。それはすべて自分との戦い。ピュアにスポーツとして楽しめたことが最大の要因だと思う。
矢野さんツィート
パリ・ブレスト・パリ。1230km、44時間以上に及ぶレースをしてきてのパリ(パリ・ルーベ的なパリ)のフィニッシュがアンチクライマクチック。 サポートなしソロで逃げてたスロヴェニア人ライダーが先程フィニッシュ!そしてもう帰った? pic.twitter.com/4n3BRHqB0E
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 18
矢野さんツィート
パリ・ブレスト・パリ。三船さん含めた先頭グループが戻ってきた様です!笛(が聞こえただけ)
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 18
矢野さんツィート
パ リ・ブレスト・パリ、三船さんのサブ50時間へのチャレンジ。先ほど無事にアンオフィシャルタイムの43h23mでフィニッシュしました。もうすでにア パートへ向かって自走で帰っていき私はリカバリーフードの買出しを頼まれましたので行ってきます。なんちゅうあっさりとした「レース」なんや!?
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 18
三船さんコメント
前回ゴールしたときは疲労が重すぎて自分の限界を背負っていた気がしたけれど、今回はどんだけ気持ちが軽いんだ!と。 やはり3回目のナイトランをせずにゴールするというのは、単純に起きている時間、身体を虐めている時間が少ないから負担は少ないことを実感。 さぁ、宿までの5kmを自走。気分的にはもっと遠回りもできそうだな(笑)
矢野さんツィート
パリ・ブレスト・パリ。遠く日本からや一緒に同じルートを走りながら応援していただいたサイクリストの仲間の皆さん本当にありがとうございました!私たちはこれから皆んなで…(それぞれのベッドで)寝ます!
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 18
三船さんコメント
宿に到着。
まずシャワーだ。
着ているものを全部脱いでシャワー。前回に比べて着衣にストレスをほとんど感じなかったが(前回は途中全裸になりたい気分、ヘルメットも捨てたかったし ウェアも脱ぎ捨ててビブショーツも太もも部分は破いてしまいたかった)今回はそれほどじゃなかった。だけど、脱ぐとなんだか気持ちいいな。 シャワー後、そのままベッドで爆睡(笑)3時間ほど寝ていたみたい。
矢野さんツィート
パリ・ブレスト・パリ。温泉に入りたい…あとお茶漬けも食べたい
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 18
矢野さんツィート
パ リ・ブレスト・パリ。まだ続きますよ。戻る際にすぐ食べるためにヨーグルトとパンの買出しをお願いされ(三船さんは自走5分)せっかくなので高めのワイン も買って乾杯と、と思って部屋に戻ったらすでに爆睡していた。今度は連続何時間寝るのだろうか?何しても起きなさそう…
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 18
三船さんコメント
3時間ぐらいで目覚め、ひとまず買ってきてもらったパンとヨーグルト、そしてパスタで昼食。 みんな爆睡。俺も寝ずに走り続けたけれど、矢野くんとブライアンも寝ずにサポートしてくれた。感謝だ。
矢野さんツィート
パリ・ブレスト・パリ。フィニッシュの際の渡される仮完走賞状の様な紙切れ。この苦労をここまでさらりと書くところは非常にフレンチだ!「おめでとう!」「ではさよなら、また2019にね」的ニュアンスやで #Par… https://t.co/IZUh8IVCLd
— DAISUKE YANO (@daisukeyanocx) 2015, 8月 18
文/矢野大介(Rapha JAPAN) 三船雅彦 ※ツィートはあえて原文に近いままで掲載しています。
矢野大介(やのだいすけ)●Rapha JAPAN代表。三船雅彦氏のサポートとしてPBPに参加。4年前のPBPで起きた出来事が、彼をサポートに駆り立てた。Raphaで撮影を担当するブライアン氏と2人体制。
三船雅彦(みふねまさひこ)●元プロサイクリスト。4年前に初出場したPBPでは、トラブルも重なり中盤で失速してしまう。今回は第2位集団で43時間23分でゴール。日本人としては史上最速のタイムでフィニッシュ。
著者プロフィール
ファンライド編集部ふぁんらいど へんしゅうぶ
FUNRiDEでの情報発信、WEEKLY FUNRiDE(メールマガジン)の配信、Mt.富士ヒルクライムをはじめとしたファンライドイベントへの企画協力など幅広く活動中。もちろん編集部員は全員根っからのサイクリスト。