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2026年10月09日

【八ヶ岳高原ロングライド2026】富士ヒル攻略講座も開催! 前日会場も大盛況!

「Road to 富士ヒル」を合言葉に「Mt.富士ヒルクライム」の公式イベントとして開催された「八ヶ岳高原ロングライド」。ロングライド前日の10月3日、メイン会場の「清里の森(山梨県北杜市)」では、富士ヒル参加を目指すサイクリストのために元プロロード選手・別府匠さんによる講座「富士ヒル攻略に向けて」を開催。その他、前日イベントやブースの模様を紹介。

サイクリングガイド田代恭崇さんが指南「八ヶ岳高原ロングライド攻略ガイド」

ステージイベントの最初のテーマは、翌日のロングライドを前に行われた「八ヶ岳高原ロングライド攻略ガイド」。アテネ五輪・自転車ロードレース代表で日本サイクリングガイド協会理事を務める田代恭崇さんが講師を務めた。

ロングライドの安全管理も統括する田代恭崇さんが八ヶ岳のコースを解説。進行は絹代さん(左)

八ヶ岳のコースの特徴は、前半は下って後半一気に上る。そのため前半は「脚ではなく心臓に負荷をかける」と田代さんは強調する。

「脚に負荷をかけるか、心臓に負荷をかけるかのバランスなんですが、ほとんどの人が筋肉に負荷をかけ過ぎ。筋肉に負荷をかけると回復しにくいので、心臓にかけるんです。そのためにはギアの選択が重要です」

ウエルカムパーティ。浅川力三大会会長のあいさつ

「ギアが重ければ、筋肉に負担かかる。ギアを多少軽い方にすると心臓に負担かかる。心拍が上がってハアハアって言っても、しばらくしたら元に戻るんですよ。だから前半は脚じゃなくて心臓に少し負担をかけるぐらいギアを軽めにして回転重視で走ると、脚をつらない要因のひとつになります」

加えて、コース上の注意箇所、ウエアの選択、補給方法など実践的なアドバイスも伝授し、「こんなに天気がいいので、みなさん明日一緒に楽しみましょう」と声をかけた。

サイクリストを歓迎するウェルカムパーティー。地元北杜市の「甲斐の国・小粋(こいき)」のみなさんによるよさこいパフォーマンスで盛り上げる
同じく北杜市の「高根ふるさと太鼓保存会」のみなさんによる和太鼓のパフォーマンス。勇壮な音色が高原に響いた

八ヶ岳から始まる富士ヒル攻略、別府匠さんが始動

今年もステージでは、元プロロード選手の別府匠さんによる講座「富士ヒル攻略に向けて」が開かれた。現役時代、別府さんは富士ヒルに招待選手として出場し、58分35秒(2007年)と当時のコースレコードをマーク。ここ数年は、オフィシャルレポーターとして富士ヒルを走っている。

講座は1時間に亘って2部構成で行われ、多くのサイクリストが熱心に耳を傾けていた。ここではその内容の一部を紹介。

別府匠さんの話に聞き入る多くの参加者のみなさん

富士ヒルの舞台である富士スバルラインは、全長約24kmとヒルクライムとしては長丁場。そこで別府さんは「前半」「中盤」「後半」の3つのパートに分けて考えるという。

「前半」はスタートから1合目下駐車場までの約3km。

別府さんは「ここがコース中で一番勾配がきつい区間(8%前後)です。スタート直後はみんな気合いが入っていますし、後ろから速いトレインが来ると『乗っちゃおうかな』って思いがちなんですけど、抜いていく人は確実に自分より速いペースなので、飛び乗るとほぼオーバーペースになります。ここで乱れると後半まで引きずってしまうので、とにかく自分のペースを乱さずに落ち着いて入ることが重要です」と周囲の勢いに飲まれずマイペースを維持する大切さを訴えた。

次に「中盤」、5kmから15km地点付近までの約10km。

「ここが一番長い時間を過ごす最重要区間。勾配が急に緩くなって、アップダウンを繰り返す感じになります。前半で追い込みすぎていると、ここで速く走ろうとしてまたオーバーペースになったり、逆にペース感がわかりにくくなったりします。気圧の変化も出てくる区間なので、ここで一定のペースをしっかり維持できるかが後半のタイムに直結します」

最後の「後半区間」は、15km地点からフィニッシュまでの約9km。

「標高が1,500mを超えてくるので、酸素が薄くなって体の負担が一気に増します。同じペースで走っていても体が動かなくなってくる感覚があるはず。しかも、終盤にかけてまた8%くらいの急勾配が出てきます。ラスト1km手前にはスピードに乗れる平坦区間もあるので、そこでしっかり踏める体力を残せているかどうか。前半・中盤でいかに脚を溜めて、この後半の苦しい区間でペースを落とさずに踏み切れるかが、富士ヒルのタイムを大きく左右します」

ローラー台での実演も交えながらアドバイス

後半の質疑応答では、多くの参加者から別府さんに質問が寄せられた。ケイデンスが変わると呼吸のリズムも変わって難しいという悩みには、あまり息を荒くせずに吐くのを意識すべきとのこと。

「ケイデンスを上げると言っても、90回転ぐらいならそんなにハアハアしなくていい。上り坂に入ってきつくなったら、吐気を強くする。なぜなら、息を吐かないと酸素は入ってこないんですよ。ヒルクライムでは吐気を強くして呼吸すると、酸素をより多く取り入れられるかなと思います」

ローラー台などの室内トレーニングと屋外での実走のケイデンスの違いについても質問が飛んだ。

「ローラー台だと踏み気味になるので、ギア1枚軽めを意識するといい。踏むよりは回す感覚で練習するのが大事かなと思います。例えばズイフトのペーサーについていくときにちょうどいいワット数の時の回転数がわかると思うので、その回転数を維持できるようにすると結構いいトレーニングになるかなと思います」

今年も八ヶ岳高原ロングライドでは、参加者全員に来年の富士ヒルクライム優先エントリー権を提供。またコース終盤の海岸寺のSTRAVAセグメントで記録したVAM(平均上昇速度)を申請すると、来年の富士ヒルの第1~4スタートを優先的に選べる権利が与えられる。

注目アイテムにメンテナンス、グルメも集結

ロングライド前日の10月3日も、日差しが降り注ぎ、清々しい晴天に恵まれた清里の森。会場内では自転車関連のブースや地元グルメなどが出展され、多くの参加者が足を止めていた。

富士ヒルや八ヶ岳高原ロングライドの公式ウエアでお馴染みの「ビオレーサー」。歴代の富士ヒル公式ジャージや公式Tシャツ、PISSEIのジャージなどをアウトレット価格で販売
八ヶ岳高原ロングライドの公式ジャージ。高性能なビオレーサー製で、八ヶ岳ブルーのグラデーションが爽やか。注文した参加者に会場受付で渡された
「deuter」のブースでは、サイクリスト御用達の通気性に優れたリュックが半額以下など大奉仕
「ダイアテック株式会社」のブースでは、Muc-Offの洗車・コーティング用のケミカルなどを販売。他にGIROのヘルメットやシューズも展示
ダイアテック株式会社サーベロのブースでは、完成車重量5.97kgの超軽量ロードバイクR5を展示。実際に持ち上げて重さを確認する人も。各種モデルの試乗も実施
「ジャイアント」ではエアロロードのプロペル、オールラウンドバイクのTCRを各グレード取り揃え、試乗を行っていた
「ATHLETE Q10」では、サイクリング完走セットとしてスタート前、ライド中盤、ライド後半、ライド後(リカバリー)に飲むジェルやサプリのセットなどを販売
「ワコーズ」では予約制で洗車サービスを実施。ロングライド前に愛車をピカピカに
カーボンドライジャパンブースで大会メカニックサービスを提供。セラミックベアリング、ビッグプーリーなどの気になるパーツも展示販売
「Laatikko moving SAUNA」が今年も会場に。軽トラックの荷台に設置された移動式サウナを無料体験でき、サイクリストたちもととのっていた
ひまわり畑で有名な明野浅尾原財産区駐車場(第5エイドと同じスポット)などで普段は営業している「八ヶ岳スモーク」。スモークベーコン、スモークチキン、あらびきソーセージ、焼きそばなどで腹ごしらえ
移動式のコーヒースタンド「コリスコーヒー」。各種コーヒー、アップルジュース、ホットココアなどで一息

関連URL
大会HP:https://yatsugatakekougen-longride.jp/
海岸寺セグメント:https://yatsugatakekougen-longride.jp/info/kaiganji-challenge/

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