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2024年12月23日

TOMOYAの「どすこい」サイクリング Vol.1 自転車ロード選手・小山智也

初めましての方も、すでにお会いしたことがある方も、皆様こんにちは。プロを目ざしヨーロッパで自転車ロード選手をしている小山智也と申します。

この度、「どすこい」サイクリングと題して連載をスタートさせていただくことになりました。

記念すべき1回目の今回は、タイトルにもある「どすこい」の由来と絡めて自己紹介をさせていただきたいと思います。

学習塾から中学受験、中高一貫校へ

私は1998年に大阪松原市で生まれました。

とくに何かスポーツをしていた訳ではなかったですが、子供の頃から身体を動かすことが好きだったように記憶しています。

小学校に入学してからほどなくして学習塾へ通い始め、毎月行われるテストのランキングを上げること(勉強そのものではなかったですが)にハマり、流れでそのまま中学受験をすることに。

運よく大阪府ではトップクラスの中高一貫校に合格し、片道2時間かけて通学する日々が始まりました。

進学校だったので部活動自体が盛んではなかったものの、祖父が野球好きだったこともあって何となくソフトボール部へ入部しました。

しかし、ランニングしかさせてもらえず半年で退部。

当然ながら進学校は勉強のレベルが高く、小学生の時のような勉強へのモチベーションが沸かずにフラフラして過ごしていました。

そんなある日、「どうせ勉強しないなら」と、陸上部の顧問の先生に誘われたことをきっかけに、陸上部へ入部。

当時の体重は85㎏。物心ついた頃から太っていたこともあって、完全な素人にも関わらず投擲種目は自分なりに適正を感じ、一気にのめり込んでいきました。

しかし進学校なので色々と制限があり、思うように活動できない日々。よくも悪くも一度ハマると納得できるまでやってしまうせっかちさも相まって、「陸上がやりたい!」と中学卒業とともに中高一貫校を辞めて、陸上部が強かった近くの公立高校へ転校することにしました。

とくに家族に反対された記憶はなく、そんな当時の状況でも肯定してくれていた家族には頭が上がりません。

「これで思う存分陸上ができる!」と意気込んで挑んだ体験入部……。

今思えば当たり前ですが、かなりの体育会系だったため「これは無理だ」と直感的に感じ、陸上のために転校までしたのに、入部を見送ることに。

いわゆる帰宅部です。

とはいえ、学力的に元の中高一貫校とギャップがあったので、勉強に関しては何もしなくても大丈夫な状況でした。当時は他にやることがなく暇を持て余していたのでラーメン屋さんでアルバイトをしてみることにしました。

ラーメン屋さんのバイトでも一度ハマると……魂に火がつき、ほぼ毎日可能な時間はすべて出勤するレベルで働いていました。

ラーメン屋さんのバイトといえば「賄い」です。

当然のように毎日賄いでラーメン、つけ麺、チャーシュー丼を好きなだけ食べれる日々は天国でした。

これが冒頭でも書いた『どすこい』の由来です。

「賄い」で体が急成長…… 意を決して!?

太っていた身体はさらに急成長を遂げ、ある日久しぶりに体重計に乗ってみると『108kg』と表示されていました。

体重計が壊れている場合も考慮して、一応何種類か試してみましたが、その差は誤差レベル。

気がつけば服のサイズもXOになっていましたが、制服を大きめに作っていたことと、ラーメン屋さんのバイトの制服も大きかったので、本人は違和感なく生活を送っていました。

しかし、108kgの表示を見た時に、「流石にこれはやばい!」と思い、ダイエットすることを決意しました。

検索エンジンで「ダイエット」みたいなワードで検索してみたところ、サイクリング、水泳、ランニングの3種類がヒットしました。

まったく泳げなかったことと、ランニングをしてみたら一撃で膝が痛くなったことから、残すは「サイクリング」のみ。

かなり本気でバイトをしていたので、貯まっていた10万円を握りしめて自転車屋さんへ向かい、10万円弱で売られていたMARINのアルミロードバイクを購入しました。

ロードバイクに乗り初めてすぐの私。ジャージがダブついているだけに見えますがパツパツです。

この時ロードバイクを購入したことが、私の自転車人生の始まりでした。

次回、自転車を始めてから今シーズンまでをざっと振り返ってみようと思います!

お読みいただき、ありがとうございました!

写真と文:小山智也


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