記事ARTICLE

2018年01月17日

【BIANCHI x FERRARI】共通する価値観から生まれた新たなるプロジェクト”Bianchi for Scuderia-Ferrari” 日本で発表

2017年7月27日、ビアンキとスクーデリア・フェラーリがコラボレーションするというニュースが流れたのは記憶に新しいところだ。ビアンキはライセンス契約のもと、Eバイク、シティフィットネス、そして様々なハイエンドモデルをスクーデリア・フェラーリ モデルとして開発を行うことを発表した。
そして同年9月、ユーロバイクショーにて華やかにデビューしたSF01がいよいよ日本へ上陸を果たした。そしてトライアスロンのコンセプトモデルの開発を進めていることも示唆している。
そんな折、日本ではこの新しいプロジェクトのローンチが行われた。

bianchi_19
サイクルヨーロッパジャパン社長 高橋 聡
ビアンキは自転車業界では130年以上の最古のブランドと言われているが、スクーデリア・フェラーリのようなブランドと、新しい時代の自転車が作れるのは我々にとって嬉しいことであり、名誉なこと。

bianchi_23
フェラーリジャパン マーケティング 遠藤氏
この話を初めて耳にしたとき、非常に興奮しました。なにしろ最古の長い伝統を持つビアンキと、レーシング・モータースポーツのDNAをもつフェラーリとコラボレーションするということは、日本だけではなく、世界のファンに大きな喜びと驚きをもって受け止められています。
ビアンキとはパッション、スピードやテクノロジーという我々が大事にしているものと共通する価値観があるでしょう。これをぜひ日本のファンと楽しみ、情熱を分かちあいたい。
去年は70 周年で様々なイベントを行ったが、ビアンキとともにいろいろな取り組みができたらうれしい。

SF01 序章の1台

bianchi_3

ユーロバイクで発表となったSF01。このフルカーボンフレームはわずか780gという超軽量に仕上がった、さらにカウンターヴェイルを使用したカーボンファイバー素材を用いることで振動を80%除去することができ、卓越したライディングフィールを提供してくれる。
イタリアの豊かな創作性、革新的な技術とデザインが融合したグラフィックは、イタリア・ビアンキ本社の熟練した職人の手によってハンドペイントが施される。もちろんフェラーリ社指定のカラーを用いている。

現在このバイクはビアンキ正規ディーラーの、ビアンキバイクストア 丸の内店、ビアンキバイクストア 表参道ヒルズ店の2店舗で実車を見ることができる。現在のところ受注生産となる。サイズは47,50,53,55,57,59,61の7サイズ。
販売形態は完成車で2パターン。カンパニョーロ・スーパーレコードEPS仕様で220万円(税抜)、シマノ・デュラエースDi2仕様で200万円(税抜)となる。

ビアンキとフェラーリのコラボレーションによって生まれた自転車は
レースのためか、新しいターゲットか?

これはユーザーの考え方ひとつ。強調したいのは、ビアンキとスクーデリア・フェラーリのコラボレーション。SF01はどちらかというとラグジュアリーサイクリング向けというコンセプトになる。当然だがハイブランドとのコラボとして考えるとラグジュアリー向けとなるだろう。しかし2社のレースで鍛えられたDNAを考考慮した場合、このレーシングジオメトリーを含め、それがラグジュアリーな製品になるのか疑問符がつく。ひとつだけ言えるのはレースに使っても遜色のない性能に仕上がっている。当然、シリアスレーサーが使っても問題はない。

 

bianchi_21 

そしてこのSF01は、序章だ。未来の話をすると、9月のユーロバイクショーではもうひとつのプロジェクトが発表されている。決定ではないが、空力に力を注いだタイムトライアルモデルを現在開発中である。F1マシンのインスパイアを受けるエアロシェイプデザインとなるだろう。フレームのシルエットの一部とハンドルバーのドローイングまでが現在公開されている情報は。それによるとハンドルバーはF1の空力性能からフィードバックされたデザインということがわかる。
bianchi_22

メインフレームにはカウンターヴェイルが採用されるのが濃厚だ。ブレーキ周りはディスクブレーキ採用となる。もちろんフレームとトータルでデザインされたディスクブレーキシステムを採用することになるだろう。正式な発表は2019年以降になるのではないかと言われている。
スピードとスタイルの究極の融合。スピードを追求しながら、トライアスロンの概念とスタイルを妥協することなく、追求するライダーのためのバイクである。こちらの発表も情報が入り次第、順次レポートを行う。

bianchi_20

ローンチ会場となった東京ロビーからは、ブルーキュラソーを用いたチェレステ色と、いちごをベースにしたカクテルが提供された。

bianchi_4
カラーはロッソコルサ(奥)、ネロセットーロ(手前)の2色となる。カラーを反転したパターンとなる。この美しい仕上がりをぜひ実際に見て感じて欲しい。サイズは47,50,53,55,57,59,61cmの7サイズ

  bianchi_5カンパニョーロ・スーパーレコードEPS仕様

bianchi_6ダウンチューブにはメーカーのロゴが入るのが通例だが、スクーデリア・フェラーリの文字が入る

bianchi_7
フルクラム・スピード40Cカーボンホイールセット。スクーデリア・フェラーリの特別グラフィック 。そしてタイヤはピレリ・ゼロクリンチャー。もちろんF1のレギュレーションに基づくチョイスだ

bianchi_9
ヘッドチューブには跳ね馬のエンブレムが入る
    bianchi_13ラグジュアリー ブラック ハンドルバーテープ。上質なベルベット仕上げで厚みは2.8mm。フィニッシングテープはロゴ入りだ

bianchi_143Kカーボンを使ったカスタム アスチュート ワンフルカーボンサドル。重量は94g(±5%)。フェラーリのコックピットと同様のカーボンが用いられる。このアグレッシブな作りのサドルにも跳ね馬のロゴが入る。そしてトップノーズにはアスチュートのマークが

bianchi_15
シートステイにはカウンターヴェイルのロゴマークが入る

bianchi_17
SF01のロゴ、そしてシート集合部にはフェラーリのロゴが入る

bianchi_18 トップチューブにはトリコロールとフェラーリのマークがデザインされる。

関連URL:サイクルヨーロッパジャパン https://www.cycleurope.co.jp/
Bianchi for ScuderiaFerrari 正規ディーラー:
Bianchi Bike Store MARUNOUCHI  ( https://www.bianchi-store.jp/storelist/marunouchi )
Bianchi Bike Store OMOTESANDO HILLS ( https://www.bianchi-store.jp/storelist/omotesando )
写真と文:山本健一

関連記事

記事の文字サイズを変更する

記事をシェアする