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2017年08月17日

【夏の特集】まだまだ暑い! ウォーターボトル パフォーマンス テスト&チェック(後編)

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個性豊かなウォーターボトルたち。その使用感は?  2名のサイクリストによって一堂に会したボトルたちを一気にテスト! 場所は湿度が低い長野県松本市でテストを実行。気温はおよそ31度で、都内在住だったら涼しい日? でも日差しは強く、気温よりも暑く感じます。
今回は8メーカー、10種類のボトルをテスト。 最新バイクやホイールに匹敵するくらい面白くして、奥が深かったボトルのインプレッションをすべてお届けしちゃいします。

◆テストボトル ラインナップ◆
◆KOALA BOTTLE
◆ELITE FLY GRANFONDO ELITE/ICEBERG THERMO BOTTLE
CAMELBAK PODIUM BIG CHILL 750ml / PODIUM ICE 620ml

◆THERMOS FFQ-600 真空断熱ストローボトル 
◆POLAR BOTTLE
◆FABRIC CAGELESS WATER BOTTLE
◆PURIST Hydroflo WaterGate Water Bottle/INSULATED WATERGATE BOTTLE

KOALA BOTTLE

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誰にでも扱いやすく、ホールド力も高い
Koala Bottle ケージセット22oz/4,800 円、ボトル単体/2,200円、ケージ単体/3,200円(いずれも税抜)
ボトルネックに取り付けられた磁気リングと専用ケージにより、360ºどこからでもボトルの脱着ができるコアラボトル。固定力は自転車が持ち上げるほど強力だが、ボトルの下部から持ち上げると“テコの作用”によって簡単に取り外しができる。
http://koalabottle.jp/

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コアラボトルのキモはマグネティックリングと専用ケージの組み合わせ。最新モデルは自動開閉バルブ機構を搭載したスペシャライズド・ピュリストを採用。リングのみの追加購入(1set2個・1,300円、税抜)もできる


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シンプルにして、機能性も十分◆菊地武洋
マグネットでボトルを固定する……と聞いて、不安に思う人はハードなコースを走るヘビーユーザーか、走行中の脱着に自信のないビギナーかのどちらかだろう。そして、両者の不安を解消してくれるのがコアラボトルだ。MTBでも実績があるだけに、ホールド力はかなり高い。それでいて脱着もカンタンで、しっかりとホールドされたときに装着音もするので固定したか不安になることもない。ボトルは定評の高いスペシャライズドのピュリストなので、ボトルのしなやかさやキャップの完成度など高いレベルで、不満がない。


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発想が素晴らしい◆山本健一
マグネットの力でボトルを固定するというその発想が面白い。ボトルケージに磁石を配置し、ボトル側へ磁気に反応するステンレススチールのリングを配置することで、時期による引力を利用している。この磁気が想像している以上に強く、メーカー推奨通りに底側から持ち上げないと外すのに思いのほか力を使う。これだけ強固に固定できるなら、走行中に外れる心配もないだろう。ボトル自体も傷んできても心配はご無用。スペシャライズドのピュリストと互換性があるので、リングを移せば使い続けることができる。ただし、グループライドなどでは、KOALAを使っているメンバーがいないとボトルの交換などができないということ(通常のボトルケージには収まる)もあるが、通常の使い方ではストレスは全く感じない。
もう一点うれしいのは、ボトルケージ取り付け部分には30mm程度、アジャストすることができること。フレームサイズや形状によってボトル同士が接触する場合、装着位置を調整することができるのだ。固定観念によってこれ以上ない、変える必要はないと思っていても、このように新しい発想の商品が出てくると自分の想像力の欠如にウンザリとするが、ボトルにおいても1本取られた、というところか。KOALAを使うと単純に給水をするのが楽しくなるのである。

ELITE FLYグランフォンドエリート / アイスバーグ サーモボトル 650ml

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軽さと保温性を鍛え上げたエリートの代表作
FLY GRANFONDO ELITE700円(税抜)
ICEBERG THERMO BOTTLE 1,470円(税抜)
プロチーム御用達の定番《コルサ》に代わる新世代ボトルの《FLYグランフォンドエリート》。コルサ比で約40%の軽量化によって重量は54g。《アイスバーグサーモボトル》は氷と500ccのドリンクが入れられる650mと500mllの2種類。口の触れる部分が汚れないようにキャップがついているのが特徴だ。
http://www.riogrande.co.jp/brand/node/2437

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ポリエチレンシートを採用して保冷効果を高めているアイスバーグサーモボトル

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柔軟性に富み、握りやすいボトルと、新しくなって流入量の大きい飲み口を採用している。


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アイスバーグ サーモボトル 650ml/キャップの存在が思わぬ恩恵に◆山本健一

キャップ付きのアイスバーグ サーモボトル。山道や農道を走っていると路肩からはみ出した水が道路を横切っていて、その上を何のためらいもなく通ることがある。跳ね上げた水がボトルの飲み口について経口摂取してしまうこともある。汚水、あるいは家畜の排泄物などを含んだ水だった場合、お腹を壊してしまうということも考えられる。脅かすわけではないが、防げるものは防いでおくのは正しい判断だ。そういった意味ではこのキャップは非常に有効である。ただし走りながらキャップを外すのは慣れが必要で、レースで使うというよりも単独、あるいは仲間とのツーリングなどで急がず焦らず飲むことができる環境のほうが使い易い。キャップという付加価値だけでなく、保冷力・時間も優れている点も強調したい。


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FLYグランフォンドエリート/コンペティティブなコンパクトボトル◆山本健一

給水をする、という必要最低限の機能をもたせた、究極のサイクルボトルだろう。というのも複雑な構造でもなく、薄く軽く(なんと単体で34g)、容量も500mlと飲料水を満載してもペットボトルで慣れている量なので、なんとなく残りを測りやすい。
まさに少量しか入れないならこれがベスト。実際に他のボトルよりも軽量に仕上がっていてヒルクライムレースなどで、1gでもバイクを軽くしたいというサイクリストには必携のアイテムとなりそう。ボトルにおいては軽量化競争が起きていない状況なので、ライバルとのアドバンテージとなるだろう。
実際の使用感は柔らかく飲み易い印象。本体に被せるタイプの飲み口のキャップは強く引くと抜けてしまった。むしろ洗いやすいように抜けるように設計しているように思えた。衛生面でもしっかりと飲み口を洗うことができるので、汚れが気になる方にもいい。


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FLYグランフォンドエリート/
ミニマルなデザインと軽さが長所◆菊地武洋

昨今のボトルは、ちょっと高価になりすぎて使いにくい。そんな不満を解消してくれるのが《FLYグランフォンド》だ。デザインはミニマルで美しく、しかも軽い。普段、ボトルの重さを気にする人は少ないかもしれないが、このボトルを手にして感じるのは軽さ。ボトルの柔軟なので手の小さな人や握力の弱い人でも、ボトルを握りやすいのも軽さに並ぶ特徴である。700円という価格は手頃だし、気に入ったデザインのモノを揃えてみたい。


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アイスバーグ サーモボトル 650ml/きれい好きの使う夏の定番◆菊地武洋

ニップル部分を覆うキャップを「清潔で気持ちがいい」と感じるか、「キャップを外すアクションが面倒」と思うか意見が分かれるだろう。煩わしさは拭えないが、2ボトル体制なら1本を冷たいスポーツドリンクの入った《アイスバーグサーモ》、もう1つを水を入れたノーマルボトルといった使い分けも悪くない。ニップル部分からドリンクが漏れてフレームが汚れることがないのも長所の1つである。

CAMELBAK PODIUM BIG CHILL 750ml / PODIUM ICE 620ml

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補水ボトルの専門メーカー
CAMELBAK PODIUM BIG CHILL 750ml / PODIUM ICE 620ml
PODIUM ICE 620ml 3,888円(税込)
PODIUM BIG CHILL 750ml 2,106円(税込)

運動中の水分補水装置のパイオニアとして知られるキャメルバッグは、センチュリーランをきっかけに誕生したメーカーだ。《ポディウムアイス》と《ビッグチル》は高い品質が評価され、ロングライダーを中心に人気が高い。
https://www.riteway-jp.com/pa/camelbak/camelbak.html
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飲み口のジェットバルブはロック機構が付いており、ロックした状態では逆さにしても漏れることがない
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滑らないように指のかかりが良くホールド性に優れている低分子ポリプロピレンを使用し、気になる臭いを解消。内側はカビや細菌の繁殖を抑制するハイドロガード加工が施されている

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滑らないように指のかかりが良くホールド性に優れている

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PODIUM BIG CHILL 750ml/一度使ってほしい上質なボトル◆菊地武洋
ボトルなど、ナニを選んでも大差がない。そう思うなら一度キャメルバッグのポディウムビッグチルを使ってみるといい。ソフトで握りやすい質感、飲み口から流入する水量、脱着のしやすさなど、多くのことに工夫され製造されていることに気がつくはず。ジェットバルブのロック機構はスポーツドリンクなどを作り置きして、バッグの中に入れておくときなどに便利だ。


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PODIUM ICE 620ml/高級品と呼ばれるに相応しい性能◆菊地武洋
ライバルブランドのノーマルボトルと変わらぬしなやかさを誇るポディウムアイス。保冷効果はステンレスボトルのサーモスを除いて、ライバルたちに残酷なほどの差をつけ圧勝。あえて弱点を探すなら、フレームサイズが小さいと脱着しにくいだろう(ただし、これはライバルも一緒)。樹脂臭さもなく、吸い口のシリコンを外して洗うことも可能だ。ジェットバルブだけの販売もあり、高価だがそれに見合う性能とサービス体制が整っている。


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PODIUM ICE 620ml/嘘偽りないハイパフォーマンス◆山本健一
重量をサバ読んだり、不利なデータをあえて載せなかったり、世の中はそんなホワイトペーパーであふれているが、このポディウムアイスが記している4時間保冷という、ボトルに手を伸ばせば必ず冷たい飲料が飲めるという環境を作り出せる。実際に前編で保冷力のテストを行ったが、直射日光・30度越えという環境ながら4時間氷の状態をキープすることができた。まさに保冷力は抜群。その保冷力と引き換えに、外観のフォルムはほぼ同じポディウム ビックチルと容量が100mlも違うのは驚いた。100mlといえばだいたい一度に摂取する量程度か。1回の量を取るか、保冷力を取るか。この判断はユーザー自身の使用用途に委ねよう。


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PODIUM BIG CHILL 750ml/保冷力+飲み口のユーザビリティが◎ ◆山本健一
キャメルバッグの特徴としてこの飲み口のジェットバルブにあるだろう。押せばレスポンス良く飲料を口に運ぶことができるし、ロック機能は持ち運び時に重宝する。実際に走っている時にロック機能を使うことはなかった。ロックしなくても内容物が溢れ出ることがなかったからだ。保冷ボトルだと厚みがあるためにボトルを握った印象よりも飲料の出る量が少ない場合があるが、キャメルバッグの2モデルにかんしてはよりダイレクトなイメージに感じた。

THERMOS FFQ-600 真空断熱ストローボトル

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クーラーボトル界に黒船来襲?
THERMOS FFQ-600 真空断熱ストローボトル  3,600円(税抜)
アウトドア用ボトルとして圧倒的な信頼を誇るサーモスから登場した自転車用ボトル。ステンレス製の魔法瓶と同じ構造を持ちつつ、サイクリスト向けに工夫されたストロー構造やケージに合わせたボトル形状を専用設計だ。
http://www.thermos.jp/product/scene/cycling.html

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走行しながら飲むためのボトルではなく、停車時に使うことを前提にしたストロータイプ。開閉ボタンを押した後、ワンタッチで蓋が開く

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ストローユニットは別売りで販売もされている


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夏のツーリングに欠かせない逸品◆菊地武洋
いかにも保冷効果の高そうな《FFQ-600》は、ロングライドやツーリングには最適なボトルの1つだ。保冷効果はライバルと比べるまでもなく圧勝。止まって飲むならストローでも不満はないし、臭い、氷の入れやすさ、補修パーツなど、どれをとっても抜群だ。1つ弱点を挙げるとすればボトルケージによってはガタが出て、走行中に振動音がうるさかった。ただ、ボトルケージのほうは買い替えようと思うほど、冷たいモノを飲める喜びは大きい。


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保冷力は最強レベル◆山本健一
今回のキング・オブ・サーモボトル。保冷時間、もとい氷の原型を保てるリミットは夏でも翌日まで、といっても過言ではない、呆れるくらいのパフォーマンスを披露した。ストロータイプなので、ボトルを逆さにすると逆に飲めない。ベテランサイクリストは一瞬戸惑うが、チューチューと吸うといつでも冷たい飲料が口いっぱいに広がる。慣れてくれば走りながら飲めないこともない…..が、お勧めしにくい。息が切れた状態だと吸い出すことができないのだ。やはり停車して涼を楽しむのがベストだ。この保冷力を駆使すれば氷を保ちつつ冷たい飲料を補充しつづければ、長い期間、キーンと冷えた飲料を摂取することができる。むしろトレーニングライドでも高温で小休止が多い場面では重宝するのかもしれない。

POLAR BOTTLE 保冷ボトル ラージ

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日本の夏の定番ボトル
POLAR 保冷ボトル ラージ 24オンス(約700ml)1,350円(税抜)、(Limited Color・1,905円 税抜)
保冷ボトルのように夏場のライドでは日常的に使うモノは、いつも清潔で新しいモノを手元に置いておきたい。《ポラーボトル》は手頃な価格設定とバランスの取れた性能、豊富なカラバリで日本に保冷ボトルを定着させた大定番。
http://www.intermax.co.jp/products/polar-bottle/

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二重構造になっており、中間に金属フィルムを挿入して保冷効果を高めている。また、内側にディンプル加工を施すなど工夫が凝らされている。


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進化を続ける保冷ボトルの主役◆菊地武洋
夏のトレーニングは酷暑を避けて、早朝や夕方などで手短いにスマートに済ませたいもの。となれば、保冷力も走行時間に応じた分だけで十分。2時間しか走らないのに、保冷力のためにボトルが重くなるようではデメリットが大きくなってしまう。《ポラーボトル》は旧来よりもボトルのしなやかさが増し、流量の多いジェットストリームキャップを採用するなど、ライバルの進化と歩調を合わせつつ、日常品に求められる機能とコストのバランスを上手にまとめている。


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元祖サーモボトルのイメージだが……◆山本健一
10年以上前に初めてまっとうな保冷ボトルだな、と思ったのは(失礼)このポラーだ。保冷フィルムを挟み込むスタイルで長きに渡り保冷ボトル業界を牽引してきた。そんなイメージがあるが元祖という立ち位置におごることなく密かに進化を遂げていることがわかり、当時の「まっとうな」と思った感情が妙に蘇るのである。大変失礼な言葉を並べている気がするが、元祖に高い期待値を設けてしまうのは仕方のないこと。しかし期待を裏切ることもなく、飲みやすい飲み口やソフトなボトル本体は平均点以上。他の追随に負けず、ロングセラーを続けられるには理由があるのだな、と思った次第だ。迷ったらこのボトルを、と言っていいだろう。

FABRIC CAGELESS WATER BOTTLE

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斬新な発想のケージレスボトル
CAGELESS WATER BOTTLE 600ml(1,700円、税抜)、750ml(2,200円、税抜)
革命的な機構でケージレスを実現したファブリックの《ケージレスウォーターボトル》。正確にはケージの代わりに専用のアダプターにボトル側に設けられた溝をジョイントするというこれまでにない仕組みを採用。ボトルケージの重さをほぼカットできるので事実上最軽量ボトル・ボトルケージセットといえる。またアダプターは2箇所(計4つ)入っているので、セカンドバイク用として使える。
http://jp.fabric.cc/shop/waterbottles.php

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ボトル側の溝にアダプターを挿れる。アダプターの取り付け時のトルクは2N/mを推奨。トルクレンチがない場合は、アダプターが少し歪むくらいでいい。MTBやグラベルで使う場合はもうすこし締め込んでもよいという

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ボトルを抜くプロセスは使い慣れた従来のケージとそれほど違和感はない

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バイクのシルエットもすっきり◆山本健一
ケージがない自転車にボトルが装着できる脳内変換するのに少々時間がかかったが、たしかにアダプターによってボトルはしっかりと固定されている。ボトルの溝にはわずかな返しのような突起が設けあり、ボトルを挿すとガッチリとアダプターに食い込むような感触がある。取り出しはまったく通常のボトルと同じ動作できるが、差し込むときはボトルの溝を確認してからアダプターにアクセスしないとなかなかスムーズに装着することができない。ボトル自体にくびれがあるので慣れてくると位置関係がわかるようになる。そうなってくると目視しないアダプターにスムーズに挿れられる確率が上がっていった。しかしこのスタイルを覚えてしまうと、軽さの恩恵もあることからヒルクライムなどにも恩恵があるのだろうな、と思う。ボトルを取るというスキルを磨くにもいい。
柔らかくくびれたボトルは握りやすく、十字に切られた飲み口から勢い良く飲料が出ていく。飲める水量は平均的で、ボトル本来の性能といえる飲みやすさに関しても不足はない。

PURIST Hydroflo WaterGate Water Bottle/INSULATED WATERGATE BOTTLE

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PURIST Hydroflo WaterGate Water Bottle 1,458円(税込)/PURIST INSULATED WATERGATE BOTTLE 1,998円(税込)
スペシャライズドはボトルの自社工場を持つ希有なブランドだ。《ピュリスト・ハイドロフロー》は最高レベルの柔軟性と流量を実現。《ピュリスト・インシュレーテッドウォーターゲート》は一般的なボトルと同等の柔軟性で断熱ボトルの性能を誇る。

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ハイドロフローの特徴は抜群の軟らかさと、断面形状を三角形にして手が小さく握力の弱い女性でも簡単に握って補水できること

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蓮の葉が水をはじく仕組みに注目し、ボトル内部に二酸化ケイ素で同様の効果が得られるように加工。ガラスに似たバリア層が形成され、不快な味やカビ、色素の付着を防いでいる

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二重構造の内側に独自の断熱ライナーを配置し、カタログによるとライバルと比較して20%の保冷性能を実現しているという


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Hydroflo WaterGate Water Bottle/細部まで洗練された作りに感心◆菊地武洋

手にしただけでわかる高性能。そう言ったら大げさに聞こえるかもしれないが、《ピュリスト・ハイドロフロー》を手にしたときの驚きは新鮮だ。ボトルの断面が三角、指先と掌底で潰すようにドリンクを飲めるのは手の大きな私にとっても使いやすいし、なにより流出量の調整がしやすい。ボトル表面に施したリブの形状など、細部までよく考えられている。男女を問わず、オールシーズン使える新定番の本命ボトルだ。

INSULATED WATERGATE BOTTLE/しなやかで飲みやすい保冷ボトル◆菊地武洋
保冷ボトルを選ぶときに大切なのは保冷性能か、それとも飲みやすさか。どちらも重要だが、しなやかさに欠けると使用頻度は落ちてしまう。《ハイドロフロー》のしなやかで流出量の多さは、数ある保冷ボトルの中でもトップクラス。それでいて価格はノーマルよりも500円のみアップ。メンテナンスのしやすさ、臭いといったスペックだけでは表現しにくい性能も上出来だ。


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Hydroflo WaterGate Water Bottle/上質なしなやかさがウリのボトル◆山本健一
テストボトル中もっとも柔軟。飲料を入れて形をキープできるのか心配になる程だが、そこはボディを3角断面にするなどの配慮がなされしっかりと形状をキープしている印象。したがってケージにも収めやすく取りやすい。流出時の水量も調整しやすく実に使いやすいボトルだ。レース中の緊張した場面を含めてどんなシチュエーションでもスムーズな給水を可能にしてくれる。写真のようにぐにゃりと曲げて飲んでもボトルが痛むこともないし、変形してもすぐに形状が元に戻る。飲み口の形状も絶妙で、握った力どおりの自然な流水量で、ストレスがない。価格と性能のバランスがとれた良品だろう。内側のPurist加工処理なども、臭いなどを防いでくれるとのことで衛生的にもGood。


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INSULATED WATERGATE BOTTLE/こちらも優れたパフォーマンス◆山本
ハイドロフローのインパクトが大きすぎてやや霞んでしまう感があるが、保冷テストでも十分な性能を示した保冷ボトル。やはり飲み口(Water gateバルブ)の秀逸さが目立つ。水量調整が絶妙であるが、多重構造のボディながらも柔軟さを保っているのも要因のひとつだろう。簡単な作りながらも飲みやすいという理にかなった機構だ。価格的にもハイドロフローとそれほど変わらないのもうれしい。ハイドロフローと同じく上質な使用感が得られるので、各ボトルをひとつずつ用意しておくと快適なサイクリングができるかも。


写真:海上浩幸
文:菊地武洋、山本健一

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