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2024年03月14日

【Elite Direto XR】スマートトレーナーを2年間ほぼ毎日使うとどうなるか試してみた

スマートトレーナー・ブランドとして確固たる地位を築き上げているElite。スマトレ普及以前のインドアトレーナーの時代からプロアマ問わず広く浸透している老舗ブランドだ。
信頼あるラインナップの中でも最新の主力モデルである『Direto XR』をしばらくトレーニングに活用していたのだが実用3年目を目前に、あるトラブル(自業自得)に見舞われた。その顛末をご紹介しよう。

実走行に近い環境を生み出すため、つねに高い負荷に耐えるためにデザインされているとはいえども、けっして万能ではないということが今回のケースで確信した(もっと早く気がつけよ!)。定期的なメンテナンスは必要! ということで、注意喚起も含めてご一読いただければ幸いである。

  • 気が付いたらほぼ毎日使用していた(出張を除く)
  • 3年目を目前に異音が発生する
  • 代理店カワシマサイクルサプライのマエストロへ調査依頼
  • ダメ出し 〜メンテナンスは計画的に〜
  • そして3台目へ

気が付いたらほぼ毎日使用していた

導入直前のフレッシュなDireto XRの身姿

インドアトレーナーを利用し始めたのはZwiftなどが誕生する以前からではあるものの、確実に頻度が増えたのはオンライントレーニングプラットフォームの醸成によるもの。いつでもトレーニングできる環境を手にいれることができた。

Direto XRを迎えてからインドアトレーニング環境は充実し、トレーニング記録を振り返るとカレンダー表示はほぼワークアウトの印で埋まっていく。特にコロナ禍からは如実で実走行よりも長い時間を費やしているのがわかる。
まず「安全に高強度なトレーニングができる」「想定時間通りの走りができる」「次のアクションに移りやすい」「昼夜を気にしなくていい」など利便性が高く、すんなりと生活に溶け込んでいくのだった。そんな具合なのでレストデイを含めて年間の稼働率は99%以上になりました。ほぼ毎。
しかし精密機械ながらも根拠のない機材への信頼がその後のトラブルへつながる。言い訳としては『ベルトが損傷した』などのポピュラーなトラブルのポストはよく目にしていたものの、対策という意味ではユーザーレベルではほぼできることがないので『運だろう』とか『これは当たり機材なのだ』などとポジティブシンキングで日常を過ごしていた。そんなある日突然、暗雲が立ち込めるのである。

3年目を目前に突然の異音が発生する

2023年11月、市民レースのシーズンも終わり、24年に向けて……と心機一転、Direto XRに設置されたバイクのペダルをいつものように回してみる。するとどうだろう。聞いたこともない甲高く爆ぜるような音がするではないか。それは妙にリズミカルでペダルを踏む強弱に関係なく気まぐれに発生する。
『ま、いっか』。
ひとまずワークアウトを始めると中断することで罪悪感が芽生える。目
前のアバターの動きを確認しながらゲージがグリーンを保つため、いつものようにパワーを維持する。異音のインパクトほど足への負荷に違和感がなかったのが思考を鈍らせてしまった。『音楽を聴いているしうるさくないからいいか』的な。臭いモノに蓋をしたのである。
当然ながら自己修復するわけもなく数日経っても改善の様子はもちろんない。流石に気になりググってみるが、しっくりとくる事象がない。負荷機構に影響があるように思えない。スプロケットだろうか。色々と思考を巡らす。
「そうだ、メーカーに聞いてみよう」。
ようやく正常な思考に戻った。ここで異音発生から半月は経過していた。
どうしてもワークアウトを中断する勇気がなく 【修理<トレーニング】という強硬な思考になっていたのだ。なんとも短絡的である。

代理店カワシマサイクルサプライのマエストロへ調査依頼

Eliteの代理店である「カワシマサイクルサプライ」さんへ連絡を取る。お買い上げのショップ、あるいは取り扱いショップを介するとスムーズに進みます。

<エリート取扱店はこちらで検索

そこで色々とヒアリングされ「どのような状況であるか」ひとまず伝え、1週間ほど回答を待つ。そして真実が明らかになった。

ダメ出し 〜メンテナンスは計画的に〜

結果から言うとダメ出し。精密機械を扱うにはあまりにも大きく、分厚く、重く、無骨で大きな力で踏んだわけではないが、取り扱いは大雑把すぎたのである。

異音や、違和感の原因は錆。汗がテンショナー部に染み込みその奥にあるベアリングを侵している状況。
とのこと。結果的にオーバーホールをしてもダメでした。

カワシマサイクルサプライのエリート担当のマエストロによると、ベアリング周辺の腐食が激しく、もはや交換は不可能(割に合わない)な状態であったと診断された。
年に1万キロ以上、3年間使い続けると流石に回転部分のベアリングが寿命を迎えてしまうということ。
その前にオーバーホールをすることで機材の寿命を伸ばすことができる。
ということで道具は大事にしましょう。

ちょっとでも異変を感じたら、すぐチェックを!

Before(別の個体によるイメージ写真)
After(復旧した別の個体によるイメージ写真)

汗対策は慎重に行なっていた“つもり”であった。なにしろ自身の汗でアレルギー反応がおきるコリン性蕁麻疹を持っているので発汗した汗はすぐに拭っている、いたつもりであったが、シートチューブを伝ってトレーナーの軸へダイレクトに浸水していたということだろう。

したがってサイクルトレーナーには、スウエットパッドは必須アイテムであるし、汗かきの方は、より万全に吸水性のタオルなどを用いるなど追加の対策を講じるとよい。

ELITE スェットプロテックプラス 価格:4,450円(税込)
https://www.riogrande.co.jp/products/306310001/



当然、筆者よりもずっと高い強度で長時間、インドアトレーニングを積んでいるヘビーユーザーも多いことだろう。末長くオンライントレーニングを楽しむには、定期的な機材チェックを行なっておくべきである(無駄な出費も抑えられます)。


  1. 異音や不具合の兆候を感じたら、まずは販売店へ相談してください。早くにメンテナンスを行えば、ほとんどのケースでトラブルは完治しています。
  2. 国内正規品を購入したメリットをフルに活用しよう!保証期間内であれば、国内で無償修理が可能(一部無償とならないケースもあります)。保証が切れていても可能な限りの修理対応をいたします。

そして3台目へ…

初代Direto X(XR登場により乗り換え)、そしてこの破壊したDireto XRの後継機として選んだ3台目はSuito。こちらもロングセラーを続ける名機だ。こちらはスマートトレーナーとしては携行性に優れており、バイクのパワーメーターリンク機能もあり出先での使い勝手が良さそう。今季は出張が多いので同行を想定しているのである。

ELITE Suito 価格:120,300円(税込)
SUITOはJCL TEAM UKYOも使用中のモデルで、遠征に携行しているとのこと。

それでも壊れてしまったら

ホームトレーナー下取り買換えキャンペーン実施中

他社製品、古い製品、故障製品すべて下取りOK。割引価格でElite DIRETO XRおよび、TUOを購入できるという、神対応なキャンペーン。
3月いっぱい実施している。詳しくは公式ホームページで(2024年3月15日現在の情報)。

関連URL:ELITE CYCLING

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