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2015年11月12日

3モデル インプレッション VOL.2 COLNAGO編/V1-r (エアロロード)

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COLNAGO / V1-r IMPRESSION

コルナゴ/V1−rのインプレッションをお届けしよう。フェラーリ社との共同開発によって得られた、エアロダイナミクステクノロジーを投入したエアロロー ドバイクは、空力だけではなく、コルナゴ史上最高の軽さを実現。このフレームをもってすれば、苦せずして5kg台のバイクを作り出すことができるだろう。

151029_1D_6134COLNAGO / V1-r フレーム:カーボンモノコック■フォーク:V1-rカーボン■試乗車のコンポーネント:カンパニョーロ・コーラス■ホイール:カンパニョーロ・ボーラ ウルトラ35■完成車実測重量:6.5kg(ペダルなし)■カラー:ブラックレッド、ホワイト、ブラック■サイズ:420S、450S、480S、500S、520S、540S、560S、580S■価格:490,000円(フレームセット、税抜)

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ケーブル内蔵用のアウター受けは簡単に取り外しができるようになっている。電動コンポーネント対応。

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跳ね馬がトップチューブに踊る。フェラーリ社の技術がこのフレームに活きている証。

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BBはスレッドフィットという独自のアルミアダプターにプレスフィット86BBを挿入する機構。圧入式BBの弱点を克服するものだ。

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ブレーキをBB下に配置してもバックステイのブリッジはそのまま。

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オリジナルのダイレクトマウントブレーキを搭載。

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フロントフォークもオリジナルのダイレクトマウントブレーキを用いる。フォークの幅に収まる設計。


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コルナゴのもうひとつの一面♣︎菊地武洋

イタリアらしさと伝統を重んじるオーセンティックなブランド。コルナゴはそんなイメージを抱かせる重厚な一面ともうひとつ、流行の最先端を進むトレンドセッターのという軽快さもある。V1-rは後者の一面をのぞかせるモデルだが、カムテール風のダウンチューブや断面形状がD型のシートポストなど、ほかのブランドの影響を感じさせる。しかし、ジオメトリー表のチェーンステー長を見ていると、やはりこのブランドが特別だと感じさせられる。実に細やかなフレームのサイズ設定、それぞれのサイズで異なるチェーンステー長。大きいサイズと小さいサイズで感覚を揃えようとするなら、それぞれの寸法が異なるのは当然だ。だが、それができるブランドは本当に数が少ない。フレームサイズごとにチェーンステーを切り分ければコストは高くなる。走行性能に妥協を許さぬ姿勢だけでも、他のブランドよりも割安だと考えていい。その走行感で特筆すべきはヒルクライムの軽快さだろう。スタンディングで左右にハンドルを振ったときのスムーズさ、硬質で軽いペダリングの感覚はC60と遜色ないどころか、こちらのほうが上と言っていい。フェラーリとのコラボモデルなので、性能に比例して値段も相応にする。安くはないけど、オーナーになれた人は十分に満足できるだろう。10台限定でライトウエイトを装着した210万円の限定車があるが、さぞや気持ちよく峠を楽しめることだろう。そういう限定車の作り方は、さすがコルナゴ、よく心得ているなぁ……と思う。

 

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重厚感と軽快感のベストマッチ♣︎小高雄人

自分程度の脚力では、フラッグシップモデルであるC60は剛性が高すぎて、オーバースペックに感じたが、V1-rはホビーレーサーでも乗りこなせるように最適化されていた。乗り味はすべての挙動がシュッと引き締まっていて、ライディングがスマートになったように感じられる。
ただし、C60に通ずるどっしりとした重厚感(重さではなく安定性に繋がっている)はそのままなので、どんなコンディションでも安心してバイクに身を預けることができた。
エアロロードの中では登坂性はトップクラス。ダンシングで小気味よく坂を上っていける。専用のダイレクトブレーキに関しては心配していたほどの違和感がなく、とくに気にせず使うことができた。

 

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軽さを思う存分楽しめる♣︎山本健一

走って軽い、持って軽いという安易な表現だけど素直にそれがフィットするVr-1。ヨーロッパで活躍する萩原麻由子選手も同機を駆るプロ選手の1人だが、2015年の活躍を見れば、このバイクのもつポテンシャルが貢献しているのではないかな、と思う。非常に軽いカーボンフレームながらもパワーをしっかりと受け止める気丈ともいえる落ち着きがあるのだ。プロの速度域ではどうかわからないが、私のスピードではそのように感じられる。とはいえC60ほどにがっちりとしたイメージはないものの、異なるアプローチから運動性能を高めている印象である。エアロダイナミクスを意識した設計で、リアブレーキはBBの下に配置される。多くのメーカーが多くバックステーのブリッジを省く傾向にあるが、V1-rはブリッジを残すことで、オーソドックスで扱いやすいバイクのフォーリングをかもしてくれる。また、個人的にはコルナゴらしくないな、と感じてしまうところがある。運動性能が高くなくてもコルナゴというブランドを好む人はいるだろう。私はこちら側なのかな、とこのバイクに乗って確信はしたものの、やはりとてつもなく“走る”バイクに乗ると口元がニヤリとしてしまうのである。すこし予算があるレーサーに、オススメしたい。ヒルクライムにもいいだろう。

(写真/和田やずか)


コルナゴのお問い合わせ先:エヌビーエス お問い合わせフォーム http://www.colnago.co.jp/

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