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2023年10月27日

最速ホビーレーサー高岡亮寛さんの日本縦断ギネス記録チャレンジから学ぶロングライドメソッド

UCIグランフォンド世界チャンピオン、そしてツール・ド・おきなわ市民最高峰クラスでの前人未到8勝の記録を狙って、日々きびしいトレーニングを積んでいる高岡亮寛さん。自転車ロードレースの国内大会では輝かしい成績を残しており、また超ロングライドといったエンデュランス能力に長けています。そこでロングライドを走るためのメソッドを聞いてみました。

走行中はどんなペースを心がけているか

「長距離を走る時は、長時間維持できるスピードで走ることが重要です。これは個人差はありますがフィットネスレベルで大きくスピードは変わります。心拍数(およびパワー)での割合の差異は少なく最大心拍数の60〜70%程度を目安に、上り坂はともかくとして平地でこれ以上高い値になった時は少しペースダウンをしたほうがよいでしょう」。

参考として高岡さんの日本縦断ギネス記録挑戦時の初日となる九州縦断・走行距離にして448kmで標準化パワー(NP)は149Wという数値。平均パワーは119Wで下りや信号停止によってパワー値はかなり低い値にみえますが、走行中はおおよそ180wほどで走っているとのこと。ご自身の快適なペースでロングライドを楽しんでください。

気温対策について

こと、2023年の夏はこれまで体験をしたことがないような猛暑に見舞われました。来年以降もそんな夏を覚悟しなければなりません。暑さ対策はサイクリングにおいて重要なことだと言えます。

「暑さの影響でパフォーマンスを落としてしまうとするならば、やはり脱水によるパワーや持久力のダウンでしょう。脱水しないための施策を施すことが重要です」。

「施策は大きく2つあります。水の補給と冷却です。脱水した分だけ水を補給すれば良いのですが、これは胃腸に負担がかかりやすく一定量以上の水を飲むと体に不調が出てしまう場合もあります。また同時に発汗で失ったミネラル分も補給する必要があります」。

冷却は体を外部から冷やし、汗そのものをかきにくくするというもの。「気過熱を利用した冷却アイテムを着用する」「氷や冷水を体にかけて冷やす」「休息中に手足を氷水で冷やす」などできる限りの冷却措置を実施しましたが、観測史上最高気温となった2023年8月の気候はなかなか手強かったようです。

どんな機材がおすすめ?

3年前(2020年)に行われた前回の日本縦断では、自転車はスペシャライズド S-WORKS ルーベを持ち込みましたが、今回は発表して間もない同・S-WORKS ターマックSL8をメインフレームに採用しました。また平坦区間のスペシャルバイクとしてタイムトライアルフレームのS-WORKS SHIV TTの2台を持ち込みました。前回はバイクは変更できないルールで一貫して1台でという規定でしたが、ギネス認定業務がWUCAに委託されてからはその記述は消えていました」。

今回の日本縦断期間中においてはおそらく「ターマックSL8をもっとも長時間乗っている人」。一方で超ロングライドにおいては「ルーべ」のパフォーマンスが印象深かった、と高岡さんは振り返ります。

どちらも最高スペックの自転車ですが、ピュアロードレースなら「SL8」、悪路対策や長時間走行なら「ルーべ」と、特徴がはっきりと分かれているようです。

走りの要、タイヤ

走りの要ともいえるのはタイヤ、と高岡さんは言います。
「現在のトレンドはワイドリムにチューブレスタイヤを組み合わせた28Cというサイズのロードタイヤです。前回はドイツのコンチネンタル社が製造しているGP5000 クリンチャーを用いてノントラブルで走り切りました。今回も験を担ぎ、さらに走行抵抗の低いグランプリ5000TT TRを用いています。前後のホイールはスペシャライズド・ロバールCLX。標準的な空気圧は4.5気圧で、路面状況が悪ければ、さらに低圧化。チューブレス(シーラント剤はマクハル)なので、路面からの突き上げがマイルドな上に低圧でもしなやかに走ります」。

コンディションをキープするために

パフォーマンスを保つサポートのために様々なサプリメントを摂取しているという高岡さん。

その中で、コンディションをキープするために還元型コエンザイムQ10(以下、還元型CoQ10)も活用をしています。

還元型CoQ10は、日々、エネルギーを作り出している細胞の中のミトコンドリアにとって必要不可欠な成分です。生命維持や運動に必要なエネルギーは「ミトコンドリア」で作られます。その“エネルギー生産工場”で重要な役割を果たしているのが還元型CoQ10なのです。

いくら優れた栄養素を取り入れても、還元型CoQ10がなければ効率的にエネルギーは作れません。

また活性酸素対策としても期待されています。とても大切な成分なので、カラダで作られるのですが、残念ながら20歳ごろをピークに体内にある還元型CoQ10の量は減少してしまいます。

高岡さんは現在46歳。体内のCoQ10は加齢やストレスなど様々な要因で減少します。つねに動き続けている心臓は多量のエネルギーを消費するため、減少も著しいといいます。CoQ10が減るということはエネルギー生産が減少するということ。またストレスや病気でも減少することもわかっています。

高岡さんはトレーニングの一方で自転車プロショップオーナーでもあり仕事のストレスを感じることも。

また食品だけでは血中のCoQ10の濃度を上げるのには不十分(日本人は、還元型コエンザイムQ10を通常の食事から1日あたり約5mg摂取している)と言われています。

Craneの文献によると、コエンザイムQ10の1日あたりの摂取目安量は100mgとされています。

そこで還元型CoQ10を配合するアスリートQ10のソフトカプセルを摂取することで、効率よく補給することができます。

ソフトカプセル1粒は100mgの還元型CoQ10を含んでいます。

特に激しいトレーニングなどでエネルギーを大量に消費している方はもっと多めに摂っても大丈夫。

健常人(日本人)の場合、最大摂取量(300mg)まで重篤な副作用はありませんでした(4週間の摂取試験による)。

実際に高岡さんはハードなトレーニング後やレース前にはソフトカプセル3粒を摂取していました。

10月末現在は3ヶ月以上、摂取を続けていますが実感はあるのでしょうか。

「実際のところ、様々なサプリメントや栄養素を同時に摂取していることもあり、還元型CoQ10の効果だけを感じとることは難しいですが、11月第2週に開催を控えているツール・ド・おきなわに向けて、1日あたり平均して4時間以上のトレーニングを継続しています。また今シーズンは毎週末レースにエントリーして刺激も入れています。現在は年間を通じてもっとも激しいトレーニングを積んでいる時期ですがレースではしっかりと良いリザルトをキープして走れているので(JBCF2023シーズンの エリート(E1カテゴリー)では年間ポイント首位を獲得)でき、疲れていてもコンディションはとても良いと感じています」。

と言います。様々な栄養素と還元型CoQ10がコンディション作りにうまく活用されているということなのでしょう。 トレーニングだけではなく栄養素と、回復を促す休息も非常に重要です。

背中のポケットから取りやすい形状で、走行中の補給にも適しています

レース前後はQ10ローディングがおすすめ

継続して摂取するのがポイント。1日の摂取目安は100mgなので、ソフトカプセルタイプは1日1粒が目安です。たくさんのエネルギーが必要となるレース数日前にはローディングを設けてみたり、追い込んだトレーニングの後には普段より多めの2~3粒にするなど、コンディション作りに活用してください。

ATHLETE Q10ラインナップ

ATHLETE Q10
¥3,780(税込、内容量:30粒)
還元型CoQ10を1粒に100mg配合したサプリメント
内容量/標準20.4g(680mg×30粒)栄養成分表示(1粒あたり)/還元型コエンザイムQ10 100mg

ATHLETE Q10 GLUTAMINE
¥2,268(税込、10本入り)
還元型CoQ10とグルタミン・乳酸菌を配合したパウダータイプ
内容量/パウダー5g×10本 栄養成分表示(1本あたり)/還元型コエンザイムQ10 30mg、グルタミン 3000mg、ラブレ乳酸菌24億個以上

ATHLETE Q10 BCAA
¥2,268(税込、6本入り)
レース直前に。BCAA配合でエネルギー効率アップ
内容量/ジェル50g エネルギー68.5kcal 栄養成分表示(1本あたり)/還元型コエンザイムQ10 50mg、BCAA 1000mg、L-カルニチン250mg

ATHLETE Q10 HIGH-ENERGY
¥2,268(税込、6本入り)
走行中のカロリー補給に!
内容量/ジェル50g エネルギー128kcal 栄養成分表示(1本あたり)/還元型コエンザイムQ10 30mg

ATHLETE Q10 CAFFEINE
¥2,268(税込、6本入り)
ラストスパートに。カフェイン補給で最後までシャキッと!
内容量/ジェル50g エネルギー114kcal 栄養成分表示(1本あたり)/還元型コエンザイムQ10 30mg、カフェイン 50㎎


株式会社ニューレックス(素材提供:株式会社カネカ)
お問い合わせ 06-6930-5110
https://www.athleteq10.com/

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