2018年09月25日
【LOOK】ニューモデル 795ブレードRS、785ヒュエズにディスクブレーキモデル 登場
フランス・ルックの2019年モデルの内容が明らかになった。
まずはニューモデルを中心とした速報をお届けしたい。
795ライトRSの弟分、あるいは765オプティマムの兄貴分として登場したのが、795ブレードRS/795ブレードRSディスクである。
795ブレードは現行の795シリーズと同様にエアロタイプのフレームとなる。その形状は795ライトとは全く別のニューモデルである。
フロント三角の外観は795ライトの流れを汲み、エアロダイナミクス性能が向上した。またフォークも新型である。大きな特徴はステアリングコラムが縦扁平され、プレッシャープラグも専用品となる。
リムブレーキタイプ最大の特徴は3Sデザイン(スムース・ソード・シートステイ)というリアブレーキ台座だ。従来のバイクのようにバックステイにブリッジを設けてリアブレーキをマウントするが、シートチューブ裏側から延長した台座にブレーキを搭載する。この構造によりバックステイをより柔軟性に特化することができ、さらにバックステイのたわみによるリムとブレーキシューの接触を懸念する必要がなくなったという。従来モデルよりも23%衝撃吸収性を高めることができ、昨今の高剛性カーボンホイールを装着しても高いトラクション性能を実現してくれる。ワイドリム・ワイドタイヤにも対応。およそ30mm幅のタイヤまで許容する。
シートポストはフレーム一体型ではなく、斬新なエアロ形状の専用シートポストとなる。カムテール形状で、背面にボトル台座を用意。タイムトライアルやトライアスロンへのポジションセッティングも考慮され、前後50mmのオフセット幅、さらにヤグラ反転により-6mmの調整幅を設けた(仮想シートチューブ角 71.8° to 78.4°)。
同時にディスクブレーキモデルもリリース予定だ。
価格はフレームセット(ステム、シートポスト付属)で410,000円(税抜)サイズは5種類。フレーム参考重量は950g(Sサイズ)、300g (フォーク)。
BBはプレスフィット86.5を用いる
ADS専用ステムの根元両脇からブレーキ・シフトケーブルをフレームに内蔵する
反転可能な専用やぐら。調整幅も広く、タイムトライアルやトライアスロンでのポジションも容易に設定できる
ダウンチューブにはケーブルをスマートに内蔵するための、窓が設けられる。これは機械式対応タイプ
機械式の場合、ケーブルガイドが内蔵される。Di2を使用時には、ジャンクションがここに収まる
専用フォークのコラムは縦扁平された新型設計となる。より高い剛性を確立した
アウターストッパーはBBの真下に内蔵。組み付けしやすくなった印象だ
昨年のヒットモデルとなった785ヒュエズにディスクブレーキ搭載モデルが登場
エアロモデルとは性格が異なるアルティチュードシリーズのトップモデル。つまりはヒルクライムやロングライド、グランフォンド向けの軽量・高剛性タイプということになる。全天候型のディスクブレーキ搭載により、世界的に人気があるグランフォンドをターゲットにしたスペックといえる。
785ヒュエズRS ZED2の価格はリムブレーキ、ディスクブレーキ仕様ともに480,000円(フレームセット、ルック・ZED2クランク+BB付属)
785ヒュエズRS PF86の価格はリムブレーキ、ディスクブレーキ仕様ともに380,000円(フレームセット)
また、785ヒュエズはフレームセット販売が開始される。価格はリムブレーキ、ディスクブレーキ仕様ともに299,800円(フレームセット)
問:ユーロスポーツインテグレーション
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著者プロフィール
山本 健一やまもと けんいち
FUNRiDEスタッフ兼サイクルジャーナリスト。学生時代から自転車にどっぷりとハマり、2016年まで実業団のトップカテゴリーで走った。自身の経験に裏付けされたインプレッション系記事を得意とする。日本体育協会公認自転車競技コーチ資格保有。2022年 全日本マスターズ自転車競技選手権トラック 個人追い抜き 全日本タイトル獲得