2018年07月23日
【LAPIERRE】2019年モデル 新型ゼリウスSLリリース&オーナーズミーティングレポート
昨年70周年を迎えたフランスのラピエール。グルパマ・FDJにバイクの供給を行なっており、現在開催中(〜7月29日まで)のツール・ド・フランスにも出場する。
実はこのTDFから新型のゼリウスSLアルチメイトが投入されているのだ。
今回は実車ゼリウスSLの日本初公開のレポートをお届けしよう。
全体的なシルエットやコンセプトに大幅な変更こそないが、主な変更点は、エアロロードのエアコードの技術を多く取り入れている点だろう。
・新型フロントフォークとダイレクトマウントブレーキの採用
新型フォークはより円弧状なブレード形状となった。エアコードと同じくダイレクトマウントブレーキを採用しワイドリムにももちろん対応する。リアは通常のブレーキを採用する
2018年のエアーコードより採用されているインテグラルシートクランプを導入。より高い固定力と、フレームとパーツの一体感が進む
・エアロ性能を高めたダウンチューブ
エアコードからインスパイアされた形状のダウンチューブ。よりフロントホイールと近づけることでエアロダイナミクス性能を高めている
・ダウンチューブとチェーンステーのカーボン成形を最適化
カーボン繊維の成形工程を見直し、ペダリングパワー伝達効率のアップと、快適性を両立している
・ NEW コクピットポジションの採用
エアコードのようにコックピットのポジションを、さらに下げられるようになった。フレーム形状に合わせたオリジナルのヘッドパーツのカバーは取り外すことができ、通常のヘッドパーツを使うことも可能だ
これまでのラピエールのテクノロジーもNEWゼリウスSLアルチメイトに息づく。
TDT(トラップドアテクノロジー:BB下にDi2ジャンクションを内蔵するシステムで、メンテナンス性が向上している。重心も下がることによりペダリング効率がアップする)
スーパーライトテクノロジー(900gを切る軽さ)パワーボックス(ヘッドチューブ、ハンガーシェル、チェーンステーに施されたパワーをロスなく伝えるテクノロジー)など、前作までに培われたテクノロジーを引き継ぎ、ブラッシュアップすることでラピエール史上もっともオールラウンドなロードバイクへと生まれ変わった。
販売は2018年8月下旬よりリリース予定。FDJカラー、ティボー・ピノカラーはフレームセットで389,000円(税抜)、ノーマルのブラックxブルーカラーは379,000円(税抜)、サイズは46、49、52、55となる。
試乗レポートなどは追ってお届けしたい
関連URL:http://www.eastwood.co.jp/lineup/lapierre/
NEWモデル発表とあわせて、ラピエール オーナーズミーティングが開かれた。
NEWゼリウスSLアルチメイトの国内最速プレゼンテーション、さらに2019年のラインナップの紹介、愛車自慢コンテスト、大抽選会など盛りだくさんの内容だ。土曜日に行われたこともあり、多くのラピエールオーナーと一般来場者が訪れた。
なかでも注目を集めた「愛車自慢コンテスト」では、結果的に予算の2倍以上をかけてしまったという最新版エアロストームを所有する高山さんがもっとも票を集めてグランプリに輝く。
フォトギャラリー
NEWゼリウスSL 一般初公開!
振動吸収性に優れるパルシウム。パルシウム オーナーさんは「コンフォートバイクと思われていますが、レースバイクと同じような高い性能がありますよ」とオススメ
ラピエール初のエアロロード・エアーコードSLの精悍なフォルム!
ラピエールの成り立ちから、NEWバイクまでのセミナーが行われた
展示スペースでは話題に花が咲きます
熱視線を集めた愛車自慢コンテスト。5名がエントリーし、それぞれの熱い想いを。参加者のみなさんは熱心に聞き入っておりました
東商会 青木社長よりグランプリにはゼリウスのヘッドチューブをモチーフにしたトロフィーが贈られました。
グランプリ受賞の高山さん(バイクはエアロストーム)。先日行われた「みんなのタイムトライアルジャパン」にも出場いただきました! 「TTの結果はふるいませんでしたが、頑張っていきたいと思っています!」と高山さん
著者プロフィール
山本 健一やまもと けんいち
FUNRiDEスタッフ兼サイクルジャーナリスト。学生時代から自転車にどっぷりとハマり、2016年まで実業団のトップカテゴリーで走った。自身の経験に裏付けされたインプレッション系記事を得意とする。日本体育協会公認自転車競技コーチ資格保有。2022年 全日本マスターズ自転車競技選手権トラック 個人追い抜き 全日本タイトル獲得