2021年12月08日
【iRCタイヤ】シクロクロスタイヤがリニューアル /「SERAC CX TLR」シリーズが勝利をつかむ
国産タイヤブランドのiRCが、シクロクロスタイヤのSERAC CX(シラクCX)シリーズをリニューアル。従来のチューブレス(TL)からチューブレスレディ(TLR)へ変更したことで軽量化し、しなやかさもアップ。発表当日の東海シクロクロス第2戦iRC TIRE CUPでもいきなり勝利を飾るなど、完成度の高さを見せつけた。
チューブレスレディ化で30~35gの軽量化
最初におさらいだが、チューブレスタイヤはタイヤとリムだけで空気を保持するが、チューブレスレディはタイヤ内にシーラントを注入することで空気を保持する。
しかし、iRCではチューブレスタイヤでもパンク防止のためにシーラントを入れているユーザーが多いという声を聞き、それならばとシーラントの使用を前提としているチューブレスレディに仕様変更。空気保持インナー層を省略したことで30~35gの軽量化を実現し、またタイヤ構造を見直したことでしなやかさもアップ、路面追従性も向上した。
パターンは、シクロクロスでオールマイティに使えるSERAC CXに加え、スムーズな路面向きのSERAC CX EDGE(シラクCXエッジ)、ぬかるんだ路面でもグリップするSERAC CX MUD(シラクCXマッド)の3種類。
それぞれ通常モデルと耐パンク性能を高めたX-GUARD(クロスガード)があり、計6モデルをラインナップする。タイヤサイドのロゴが赤ベースとなっているのが、ニューモデルの特徴だ。
畑中選手らが早くも実戦で手ごたえ
東海シクロクロス第2戦iRC TIRE CUP(12月5日、愛知県新城市・ふれあいパークほうらい)では、この日発表されたばかりのシラクCXシリーズが早くも実戦投入された。
C1カテゴリーで優勝した畑中勇介選手(KINAN cycling TEAM)、2位に入った大町健斗選手もシラクCXシリーズを履いて、快走を見せた。他のカテゴリーでも優勝をつかみ、今後シクロクロスタイヤの新たな定番になっていくかもしれない。
「以前のチューブレスのシラクCXも持ってきましたが、新型の方が明らかに軽いですね。シーラントを30ml入れても、まだ軽いなと思いました。転がりの軽さは芝生ではわかりにくいけど、試走したオンロードでは軽く感じました。全体的にしなやかになって、オフロードでもメリットがあります」
「朝の試走では前後ともシラクCXエッジを履いていたのですが、昼の試走でぬかるみが深くなっていたので、本番ではフロントはオールラウンドのシラクCX、リアは多少グリップが落ちても根がかりするのでエッジを履きました。1カ所根っこがあって、リム打ちが恐かったのでクロスガードにしました。空気圧はフロント1.7bar、リアが1.8 barで、いつもと同じかやや低めです」
「全日本選手権はシラクCXをメインに持っていこうと思っています。シラクCXならどんなコースでも走れますからね。路面が濡れていればマッドに替えるかもしれませんが、基本的にはシラクで全部行けると思っています」
「前は通常のシラクCXで、後ろはエッジを履きました。以前のシラクCXよりも柔らかくて、コーナーでもしっかりくいついてくれました。サイドが柔らかく感じましたが、外に逃げる感じはないので、乗っていて気持ちいい柔らかさです。体に寄りそうような感じですね。柔らかいので空気圧を1.9barとちょっと高圧にした方が、僕の走りに向いていていい感じに走れました、重量的には、コーナー明けてからの立ち上がりが軽く感じました」
高い静粛性と滑らかな転がりを実現したインドア用タイヤ
「ROADLITE HOME TRAINER」
新たに誕生したインドアトレーニング用のタイヤROADLITE HOME TRAINER(ロードライト ホームトレーナー)は、プロチームにもローラー台を提供するGROWTAC社と共同開発。
今まではタイヤを円周の形状にするときにできるつなぎ目が起こす振動が騒音の原因となっていたが、ROADLITE HOME TRAINERは真円に近い構造を徹底的に追及。その結果、静粛性とともに滑らかな転がりも実現。耐摩耗性も高く、長く使えるタイヤとなっている。
関連URL:iRC TIRE https://ircbike.jp/
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著者プロフィール
光石 達哉みついし たつや
スポーツライターとしてモータースポーツ、プロ野球、自転車などを取材してきた。ロードバイク歴は約9年。たまにヒルクライムも走るけど、実力は並以下。最近は、いくら走っても体重が減らないのが悩み。佐賀県出身のミッドフォー(40代半ば)。