2018年08月29日
【Cycliq】Fly12 CE & Fly6 CE フルモデルチェンジ 詳報&テスト
昨年、日本でも販売されるようになったドライブレコーダーとライトを一体化したCycliq。Fly12 CE(フロント)とFly6 CE(リア)へとフルモデルチェンジを果たした。このバージョンアップした機能をご紹介しよう。前回の記事はこちら
Fly12 CE
価格:33,999円(税込)購入はAmazon.co.jp、楽天、あるいは公式ページからも可能。
アマゾン、楽天のお問い合わせから、日本語でのカスタマーサービスを受けることができる。
前作と比べてコンパクト化したNEW Fly12 CE。黒基調なデザインとなり前作よりもルックスは大幅に洗練された。さらに重量も軽くなっている(重量195g)。パッケージにも妥協がなく、開封するときに高揚感を高める演出がある。
基本的なドライブレコーダーとライトのコンビネーションという性能は前作を引き継ぐが、各機能がアップデートされている。
ライトは600ルーメンへとパワーアップ。3つのライトモードと3つの調光オプションを装備している。都心部では強力な光量は必要ないが、ひとたび郊外に出ると、この明るさは頼もしい。
ドライブレコーダーは1080pフルハイビジョンカメラ(6軸手ブレ補正機能とハイダイナミックレンジ)となる。最大8時間稼働となるが、200km以上を超えるライドでもない限り、1回の走行時間として考えても十分なバッテリー容量といえる。およそ2.5時間でフル充電可能だ。
このバッテリーにかんしてはホームセーフモードがバッテリーが少なくなると、自動的にカメラがオフになり、約30分間バッテリー電力を供給。安全に家へ帰ることができる。
また録画可能な時間は記録媒体であるMicroSDカードのストレージ量に依存するが、ループ録画を行うのでストレージ量を気にしなくてもいい。
ドライブレコーダーとして優れている点は事故に遭遇してしまった場合、Fly12 CEが検知したとき自動的に映像をロックして保存してくれる。
またANT+でGarminと連携することもできる(相互性のあるモデルのみ可能)。
また専用の取り付け台座が用意され、本体を1/4回転するだけで簡単に取り外しが可能だ。マウントは独自規格のようだ。
充電ケーブル規格はUSB タイプCとなり、これまでのマイクロUSBとは互換性はないので注意しよう。外部記録媒体は引き続きmicroSDカードを用いる(最大64GB)。
セッティングはスマートフォンにCycliqPlusモバイルアプリをインストールし、Bluetoothで接続する。ソーシャルメディアのストラバとは公式に連携をしており、アクティビティログを残すことも可能。
USB接続可能なパソコンでも無料のCycliqPlus Desktopソフトウェアを使用すれば、撮影した動画の編集ができる。
実際に公道レースのニセコクラシックにて、このデバイスを用いて動画撮影を行った。
両機とも、ガーミンとネットワーク連携が可能。現状ではバッテリー残量やオン・オフ、デバイス情報の確認ができる
Fly6 CE
価格:21,999円(税込)購入はAmazon.co.jp、楽天、あるいは公式ページからも可能。
アマゾン、楽天のお問い合わせから、日本語でのカスタマーサービスを受けることができる。
リアライトのFly6 CEも前作の外観を踏襲しながらも、コンパクトかつシックな黒基調のデザインとなった。重量は本体のみで112g。
バックライトとしては明るい100ルーメンに大幅アップ、3つのライトモードと調光オプションを備える。
Fly6 CEと同様に、バッテリー残量低下時にはライトを優先するホームセーフモードを搭載している。とはいえ最大7時間稼働できる点はうれしい(約2時間でフル充電)。
もちろんカメラのみの操作もできる。
1920 x 1080pの解像度で最大60フレーム/秒というきめ細やかな動画を撮影することができる。事故などに遭ってしまったときの自動映像ロック機能なども、Fly12 CEと同様で、万が一のときの強い味方となる。
マウントはFly12 CEと同じだ。1/4回転するだけで取り外しが可能。多様化したシートポスト形状に対応するため、丸型、エアロタイプのスペーサーが付属している。
上部のカバーを開けると外部記録媒体(MicroSDカード/最大32GB)とタイプCケーブル接続ポートが
ボディはコンパクトに軽量化され、ライトの機能はさらにアップした。カメラとライトを一体化しバイクにスマートに取り付けられるところが最大のメリットだろう。できればドライブレコーダーが活躍をする場面に遭遇はしたくないものだが、万が一に備えるという意味ではこのデバイスの価値がある。
関連URL:https://cycliq.com/
著者プロフィール
山本 健一やまもと けんいち
FUNRiDEスタッフ兼サイクルジャーナリスト。学生時代から自転車にどっぷりとハマり、2016年まで実業団のトップカテゴリーで走った。自身の経験に裏付けされたインプレッション系記事を得意とする。日本体育協会公認自転車競技コーチ資格保有。2022年 全日本マスターズ自転車競技選手権トラック 個人追い抜き 全日本タイトル獲得