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2017年08月27日

【Cycliq FLY12 / FLY6】ジテツー必携の大容量バッテリー・ドライブレコーダー&ライト

オンボードカメラ(ドライブレコーダー)とライトの機能を兼ね備え、かつ大容量バッテリーを搭載したハイブリッドな世界最初のデバイスがオーストラリアからやってきた。

ハンドル周りにライトやカメラなど複数のデバイスを配置するスタイルは定着しているが、それらを複合して、すっきりと見せることができる。そこで問題となるは、なっとくできる「カメラ」の機能と、セイフティライドを約束する「ライト」の性能が発揮されるかということ。つまりはおのおのが、その場面、状況に応じて気に入ったデバイスを装着することで、ストレスのないライドを実現したいという強い想いがあるゆえ、だ。

Cycliq FLY12

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フロントを担うのはこのFLY12。外観はライトそのものだが、オンボードカメラのレンズとLEDライプが備え付けられているのがわかる。ハンドルバーのスペースを最小限に留めることができる、優れた製品だ。

単体重量は実測で234g。寸法は36×103.7×60.9mm。カメラとしてもライトとしてもやや大ぶりだ。しかし、オンボードカメラとライトをそれぞれ搭載したとしよう。カメラ、ライトとともに同等のスペックとして重さ、バッテリー容量、スペースを考えると、どちらがすっきりとまとめられるか簡単にわかる。

オンボードカメラも長時間撮影をするためには外部電源に頼る場合もある。バッテリーを持って行くとなるとそれこそ、余計な荷物にもなる。FLY12はカメラのみ起動なら約10時間、ライトと併用なら6時間ほどの録画を可能にする大容量バッテリーを搭載(4400mAh)。しかもHDビデオなので高画質でもある。広角レンズで広々とした映像を録ることができる。記録メディアはMicro SDカード。容量は64GBまで使える。ちなみにセットされているのは16GBである。

映像は5分ごとにフォルダ分けされる。データ量はおよそ750MBだ。そしてメモリーが一杯になると旧い順から削除され、新しい動画が上書きされる。カメラがまさにドライブレコーダーと同じ。

そしてクラッシュガードシステムという、事故が発生した場合、重要なデータが失われないように、Fly12には2つのガードシステムが施されている。
1/転倒し、Fly12を60度以上で5秒以上傾けると、事故と判断し、その瞬間の録画画像は上書きされなくなる。
2/ライド中に映像を緊急保存したい場合、WiFiボタンを短く押すと、現在および過去5分間のビデオファイルがロックされ、上書きを防止できる。
なんとも頼もしい機能だ。

ライトは400ルーメンと都内では明るすぎるくらいの光源だ。そしてマルチプルにライトモードを変更することができる(以下の動画を参照)。

またWifiとBluetoothのいずれかでスマートフォンとも接続できる(別途、専用アプリケーションが必要)。さらにストラバとも連携できアクティビティログを残すことも可能。今どきのシステムはほとんど網羅している。

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ロードバイクに搭載してみる。今回はぶら下げてみる(ハンドルが握りにくくなるため)。写真に収めてみるとあたらめてハンドル周りがすっきりした感じになった。小型化したいデバイスだが、あえて大きめのサイズ。しかしカメラとライトのハイブリッドと考えるとむしろすっきりと搭載できる

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写真で見て、右側が400ルーメン ライト。左側がHDカメラレンズ。背面は充電/コネクション用のMINIUSBポート。MINISDカードスロットが。下右は電源ボタン、下左は Wifi/キャプチャーボタン(押すと静止画像撮影できる!)

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ライトモードはソリッド、フラッシュ、パルスそしてスタジオモードとバリエーションに富んでいる。400ルーメンで、ビームレングスはおよそ24mとのこと

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充電時はこんな感じ。充電が完了するとランプが赤から緑になる(FLY12)

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400ルーメンともなると正面からライトを直視すると結構眩しい。都内では少し抑えめの光でもいい

Cycliq FLY6

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こちらはリアライトとHDカメラのハイブリッド、FLY6。シンプルな作りでカメラっぽくない。HDカメラのレンズは、ロゴのすぐ下にある円形部分である。

性能はもとより、もっとも感動したのはエアロロードフレームに装着しやすいようにスペーサーが用意されていることである。涙滴状のチューブの尖った部分にスペーサーをはめるとライト本体がしっくりと収まる。こういった小さな配慮からも、“オーストラリアって先進的だなあー”と、かの地の自転車文化を垣間見ることができる。

スペック的には高級リアライトそのものだ。記録媒体を搭載しているものの、127g(実測は124g)と軽量に仕上がっている。
ライトは30ルーメン、2タイプのフラッシングと、ソリッドモードで、バリエーション豊かな発光パターン。使い勝手はすこぶるよい。
HDカメラは最大1280×720p、バッテリー2600mAhで、最大6時間録画可能。10分ごとにファイルされ、ファイルサイズはおよそ900MBとなる。メモリーカードはMicroSDカードで、8GBが標準装備されている。最大容量は32GBである。
カメラ、ライトそれぞれ単体でのスペックならいざ知らず、ハイブリッドとして考えるとかなりのハイスペックであることがわかる。

FLY6は電源を入れると同時に撮影が始まる。
ただし、テスト初期は録画をしているかどうかというのは一見してわからない。レンズをしばしば覗き込むような動作をしてしまい、後でデータをみると、レンズを覗き込む鼻デカ映像が残っているという……なんとも笑えるネタも提供してくれる。日本製のようにすべて手取り足取りではないのは、むしろ潔くデザイン的にもすっきりとまとまっていて、ヨーロピアンバイクにもよく似合う。最下部に撮影動画があるので、ぜひごらんあれ。

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左上のパーツがエアロスペーサー。ストラップは2本あり、エアロスペーサーを使うと長いストラップが丁度良い

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正面から見たときに、左側面にスイッチボタンが、右側面上は光源の調整ボタン、下に充電/コネクション用のMINIUSBポート。スイッチを押すとバッテリー残量によって異なるビーブ音が鳴る 8V3W8242

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感動のエアロスペーサー。ゴムなのでいろいろな形状のエアロシートポストに柔軟に対応する

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裏面に滑り止めのついたベルクロストラップで本体を固定する。

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スマートフォンアプリとの連動はさらに機能を拡張してくれる。SNSへの投稿や盗難防止機能など様々な機能が備わっている

購入方法はAmazon.co.jp、楽天、あるいは公式ページからも可能だ。
価格(税込)FLY12 32,999円/FLY6 14,999円

アマゾンFly12 https://www.amazon.co.jp/dp/B01FRTK1XE
アマゾンFly6 https://www.amazon.co.jp/dp/B01JIEL94Y
楽天Fly12 https://item.rakuten.co.jp/fsjmarche/cyc-fly12-01/

お問い合わせ先:ファーストステップジャパン
関連URL:https://cycliq.com/
写真と文:山本健一

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