2019年03月22日
【CERVELO】P5Xを凌駕するライドパフォーマンス。NEW P3X リリース
P3Xが本日グローバルで発表となった。日本では現地時間の20時にリリースとなる。
このP3Xは、上位モデルのP5Xを踏襲したトライアスロン用バイクだ。そしてP5Xと同等のライドクオリティを実現しつつ、さらにフレームの軽量化を実現しており、同時にBBの剛性も上がっているという。さらにヘッドチューブ剛性もアップし、数値的なスペックはP5Xよりもアップしているという。
セカンドグレードでありつつ、優れたライドパフォーマンスを期待できそうだ。そういったデータの中でP5Xとの住み分けはどのようになるのだろう。
ハンドルはワンピース化され、軽く剛性もアップした。
その理由としては、製造工程や形状を簡素化した結果である。例えばハンドルはP5Xでは2ピースであった。これは遠征などにおける空輸のために梱包のしやすさなどを優先していた、P5Xのポイントの一つであった。これをP3Xのハンドルにおいてはワンピース化し、簡素化したことで、軽量化と剛性もアップさせることができた。
とはいえユーザビリティという面ではP5Xが秀でており、ライドクオリティを鑑みても最上位の地位は揺るがぬものだろう。
パフォーマンスに大きく影響を与えるのはフレームにもあった。
P5Xとの大きな違いであるダウンチューブの部分のデザインだ。P5Xは大きくせり出してフロントホイールのカバーのようなデザインだった。これは製造工程において、難易度が高くコストもかかっている。が、P3Xはそれを削ぎ落とし、ストレージボックスを搭載するシステムに。この結果、フレームの軽量化と、BB剛性のアップを実現した。
P5Xよりもダウンチューブ下のせり出しが少ない
ストレージボックス
フレームは1種類で、2モデルを用意。上位グレードが135万円、下位で110万円。いずれもシマノ・アルテグラDi2を搭載。違いといえば上位グレードはDTスイス ARC 1400 ダイカット ディスク(カーボンホイール)が標準装備されている。一方の下位グレードのホイールはDT スイス P1800 スプライン32 ディスク(アルミホイール)となる。サイズは4種類(S、M、L、XL)となる。
P3Xディスク アルテグラDi2 R8060
価格は完成車で135万円(税抜)。カラーはブラック
P3Xディスク アルテグラDi2 2.0 R8060
価格は完成車で110万円(税抜)。カラーはブルーxイエローxブラック
P5ディスクも展示
また、先日発表された、ロードタイムトライアルにも使用できるP5ディスクと、フレームセットの展示もされている。前作のP5Threeよりもより薄くなり、引き締まった印象を受ける。
フレームセット
専用エアロボトル
問い合わせ:東商会
関連URL:http://www.eastwood.co.jp/lineup/cervelo/
著者プロフィール
山本 健一やまもと けんいち
FUNRiDEスタッフ兼サイクルジャーナリスト。学生時代から自転車にどっぷりとハマり、2016年まで実業団のトップカテゴリーで走った。自身の経験に裏付けされたインプレッション系記事を得意とする。日本体育協会公認自転車競技コーチ資格保有。2022年 全日本マスターズ自転車競技選手権トラック 個人追い抜き 全日本タイトル獲得