2018年10月30日
【IRCタイヤ・スピンオフ記事】雨の日の、ロードタイヤのパンクの原因はここにあった!?
現在連載中の最新自転車パーツの現在地【IRCタイヤ】編のスピンオフ記事をお送りします。
雨の日、パンクする比率が高まるのはなんとなく常識ですよね。サイクリスト間で語られるのが……
・埋もれていた鋭利な石やガラスが洗い出されて露出したから….
・コンパウンドが古くなっていて加水分解……
などなど上記の理由も可能性がないわけではないですが……。インタビュー中のこぼれ話でこんなお話を聞きました。
雨の日にはパンクをしやすくなりますが、これにはちゃんとした理由があります。摩擦係数の変化です。
乾いた状態のタイヤで鋭利なものを踏んでもコンパウンドと鋭利物との境界には摩擦が働きますので、コンパウンドは極めて切れにくくなかなか刺ささらないです。
しかし雨などで濡れた状態になりますと、コンパウンドと鋭利な異物との境界面に滑りが発生します。するとスパッとコンパウンドが切れてしまう、プスッと異物が刺さってしまうのです。
また雨上がりでも、出来るだけ水たまりは避けた方が良い、出来るだけタイヤは濡らさない方が良いです。
(IRCタイヤ 山田さん 談)
タイヤはできるだけ濡らさない方が良いことがわかりました。
また、路肩寄りは小石やガラス片などが多く落ちているので、そういったところをできるだけ走行しないというのもパンク回避のコツでしょう。あとは運も左右する……かもしれません。
インタビューイー:IRCタイヤ開発部の山田浩志さん
学生時代にはMTB選手として世界選手権代表に選ばれたこともある。チューブレスタイヤの開発担当者として愛知から宮城へ赴任していた時期もある。
取材協力:井上ゴム工業
著者プロフィール
ファンライド編集部ふぁんらいど へんしゅうぶ
FUNRiDEでの情報発信、WEEKLY FUNRiDE(メールマガジン)の配信、Mt.富士ヒルクライムをはじめとしたファンライドイベントへの企画協力など幅広く活動中。もちろん編集部員は全員根っからのサイクリスト。