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2025年10月07日

【第2回八ヶ岳高原ロングライド】みんなで支えあって走った108km!

「第2回八ヶ岳高原ロングライド」が9月27~28日、山梨県北杜市で開催。距離約108km、獲得標高約2200mと高原を駆け巡る難コースが舞台だが、今大会もサポートライダーや地元ボランティアら多くの関係者のみなさんが支え合い、盛り上げてくれた。

別府匠さん、初めての八ヶ岳を疾走!

27日のステージイベントでは「富士ヒル攻略に向けて」と題したセミナーで講師を務めた別府匠さん。翌28日のロングライド本番では、初めて走る八ヶ岳のコースを満喫した。

「かなり走りごたえのあるコースで、僕自身上りが好きでよかったって思いました(笑)。景色がすごくよくて、山や川、稲穂がきれいな田んぼや畑のすごいパノラマの中で気持ちよく走れました。気温は暑かったけど、夏の猛暑に比べれば無限に走れるぐらい快適だったので、すごく楽しかったです」

元プロ選手の別府さんも、厳しい八ヶ岳のコースを気合十分の走りで楽しんだ

前日のセミナーで熱心に耳を傾けていた参加者との交流も深められた様子。

「今回も色んな方と話しながら走れたので、すごくよかったです。エイドでおいしいものを食べながら感想とか言い合ったりするのも、こういうロングライドの醍醐味かなと思いました。僕の講座を聞いた人と走りながら、『ベタリングどうすればいいんですか』『どのぐらいの強度で行けばいいんですか』という話もしました。参加者全員と会えなかったのはちょっと残念ですけど、今後も僕のSNSなどで気軽に質問してください!」

エイドステーションのグルメも堪能!

約40人のサポートライダーがロングライドを支える!

地元山梨で活動するサイクリストを中心に約40人のサポートライダーが集結! ピンクのビブスが目印

八ヶ岳高原ロングライドは交通規制を行わない一般道でのイベントのため、もちろん参加者は交通ルールを守って走行。それを支えるのは約40人のサポートライダー。昨年を上回る約650人の参加者を10数人ずつに分けたグループライドをまとめ、メカや体調のトラブルにも対応した。

各エイドを出発するときはサポートライダーがグループを先導

昨年に続き、サポートライダーを統括した(一社)日本サイクリングガイド協会理事の田代恭崇さんは「標高が低い中盤あたりが30℃弱ぐらいと暑くて、リタイアする方も。それでも後半疲れていく中、多くのみなさんは制限時間内に頑張ってゴールしていました。天気にも恵まれて素晴らしいイベントでした」と振り返っていた。

最後尾を走り、参加者をサポートしていた田代さん

エース栗原さん、MCとして盛り上げる!

地元・北杜市在住のプロアスリート、エース栗原さん。八ヶ岳のイベントでは毎年お馴染みの顔だが、今回はケガのためライドには参加せず、2日間MCとしてその明るいキャラクターで盛り上げてくれた。実はケガをおしてロングライドコースの前半区間だけ走ったという。

今年はMCとして活躍したエース栗原さん。特製の自画像入りTシャツも!

「MCとして少しでも参加者のみなさんを鼓舞できるように意識をしながら、ライドも少し楽しみました。八ヶ岳はこんないいとこなんだ、この山はこうなんだよっていう説明を何人かとして、少しでもこの魅力を感じてくれる人を増やしていきたいなと思って会話しました」

ゴールするサイクリストを大きな声で迎え入れた

「普段走っているとみなさんの背中しか見えないですけど、MCはみなさんの顔が見える。最後フィニッシュするときの笑顔、汗を垂らしながら過酷さと楽しさの混じった表情など、この八ヶ岳高原ロングライドの魅力を目で感じることができたのは今までなかった視点なので、すごく新鮮でした。また来年に活かしていきたいです!」

エイドステーションで身も心もエネルギーチャージ!

今大会も全9カ所のエイドステーションを設置。各エイドとフィニッシュでは地元産の農産物やグルメなどを提供。地元ボランティアのみなさんの協力のもと運営され、サイクリストの身も心も元気にしてくれた。

スタートして間もない第1エイド・スパディオ小淵沢(約18km地点)。バナナとコーヒーで、目を覚ましつつエネルギー補給
第2エイド・せせらぎホール(約41km地点)では、おにぎりなどを提供。まだまだ余裕の前半戦
第3エイド・長坂駅裏駐車場(約51km地点)。県立北杜高校の生徒たちとのコラボで開発した和菓子「杜の民」、味噌を添えたきゅうりに舌鼓
第4エイド・高値体育館(約65km地点)では、レタスとそばでおもてなし。ガールスカウトのみなさんが笑顔で参加者を癒した
第5エイド・明野浅尾財産区駐車場(約81km地点)。ここのアップルパイは人気グルメのひとつ
第6エイド・おいしい学校(約93km)。厳しい海岸寺の坂を前に、リンゴと桃ジュースでリフレッシュ
海岸寺ウォーターステーション(約96km地点)。激坂を克服した後は塩羊羹、梅干しなどでひと休み
第7エイド・JA梨北・清里出張所(約100km地点)では、プチトマト、トウモロコシなどの地元農産物をパクリ。上り区間の多い後半は小刻みにエイドが現れる
第8エイド・丘の公園(約104km地点)はフィニッシュ目前! ミネストローネでほっと一息
清里の森でフィニッシュ(約108km地点)! 最後は豚汁で1日の疲れを癒す

ロングライドへ向けボルテージ上昇! 前日イベント&ブース 

初参加の人は必見! 田代さんとエース栗原さんによる「八ヶ岳高原ロングライド攻略ガイド」

前日受付の27日、メイン会場・清里の森のステージでは「八ヶ岳高原ロングライド攻略ガイド」を開催。田代恭崇さん、エース栗原さんがコース図をもとに、今年のコースの変更区間や後半の上り区間について解説した。

田代さんは「今年は開催が1週間早くて、日中の気温は20℃後半~30℃ぐらいになると思います。走っているときは夏用のウエアで行けると思いますが、スタートの午前7時前後はちょっと寒い。ベストやウインドブレーカー、アームウォーマー、レッグウォーマーなど途中で脱げるものを身に着けた方がいいですね」と気温対策についてアドバイス。

さらに「景観はすばらしくて、八ヶ岳、南アルプスの眺めがよくて、運がいいと富士山も見えます。エイドステーションは充実していて、朝ちゃんと食べれば、ほとんど補給食を食べないでゴールを迎えられるぐらいいっぱい食べられると思うので、楽しみにしていただきたいと思います」とイベントの魅力もアピールしていた。

甲斐の国「小粋」のみなさんによる「よさこいダンス」でサイクリストを激励。「明日は、このよさこいのリズムで上りでペダリングしてください!」とエース栗原さん
前日受付では参加賞として、地元で収穫されたコシヒカリの玄米、グリコパワープロファクション・エキストラハイポトニックドリンク CCD小袋、サントリー南アルプスの天然水が手渡された
地元・北杜市の企業が運営する移動式サウナ「Laatikko moving SAUNA (ラアティッコ ムービングサウナ)」が清里の森に登場、参加者は無料で体験できた。クルマに積んだ小さなサウナながら室温100℃まで上がり、ロウリュもできると本格的。明日のロングライドを前にバッチリととのえた!
富士ヒルの公式ウエアとしてもお馴染み「BIORACER(ビオレーサー)」のブースでは、歴代の富士ヒルジャージを始めとするBIORACERの高性能ウエアを特別価格で大盤振る舞い
長年富士ヒルを支える「グリコ パワープロダクション」のブースでは、CCDドリンクやクエン酸&BCAAなどサイクリストに支持されているアイテムを会場特別価格で提供!

写真: 池ノ谷英郎

関連URL:八ヶ岳高原ロングライド
Mt.富士ヒルクライムHP

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