2016年10月20日
おもてなしと秋を感じる、108km 【第8回グランフォンド八ケ岳】
10月2月(日)、山梨県北杜市にて8回目となるグランフォンド八ケ岳が開催された。
今年はメイン会場を4年ぶりに清里の森へと戻し、前日のウエルカムパーティも過去最大規模の出展数のなか実施した。もちろん今年もピナレロが本イベントを完全サポート。前日のステージイベントでは、トークショーやローラー台選手権、抽選会と当日に向けて参加者を大いに盛り上げた。
イベントをサポートするピナレロブースでは、最新モデルの展示のほかに試乗車も各サイズ取り揃えられていた
エリートブースではインドアトレーナーを実際にチェックできる
メルセデスベンツブースでは、サイクリストにおすすめのモデルを展示。参加者から注目の的であった
毎年恒例の地元よさこいチーム「小粋」による歓迎の舞
ピナレロが主催するイタリアのグランフォンドイベント「ラ・ピナ・サイクリングマラソン」に今年参加した、モデルの日向涼子さんがグランフォンドの魅力を伝える
白熱のローラー選手権。多くの参加者に見守られ、熱い戦いが繰り広げられた。暫定トップが目の前で見守るというプレッシャーのかかるシチュエーション……
雨が上がり、八ヶ岳の景観が姿をあらわす
9月以降、週末のたびに冷たい雨が降り、本イベントも予報によると降雨が心配された。前日の夜には雨が降り出したが、当日のスタートを間近に控え、なんとか雨が上がる。
7時スタートの「グランフォンド八ケ岳」を皮切りに、約1400人のサイクリストが北杜市を巡るコースへ走り出していった。
ちなみに“グランフォンド”とは“長距離を自転車で走る”という意味のイタリア語。日本ではロングライドに対して、山岳コースをメインとした長距離ライドイベントのことを、そう呼んでいる。ヨーロッパをはじめとして海外ではポピュラーなカテゴリだ。グランフォンド八ヶ岳もその名に恥じず全長108kmのコースで、獲得標高は2000mを超える。走りごたえのあるコース設定が楽しいだけではなく、挑戦しがいがあると人気だ。
会場となる清里の森は標高約1300mと高い位置にあり、前半は下り基調が続く、もっとも標高の低い場所にある第4エイドの明野地区(標高約460m)までは参加者の表情にも余裕が感じられたが、そこからが、“グランフォンド”の本領を発揮。激坂区間として名所となっている「海岸寺の上り」をはじめ、上り基調のコースが参加者を苦しめた。とはいえ、本イベントはレースではなく、制限時間も10時間(グランフォンドコース)とたっぷりとある。参加者はそれぞれのペースで八ケ岳南麓の景色やエイドステーションでふるまわれる地元のフードを楽しまれていたようだ。
心配された雨も止み、グランフォンド八ケ岳スタート!
名所である赤い橋は霧に包まれ幻想的な姿に
スタートから2時間もすると快晴に。稜線もくっきり見える
地元の方々も参加者に手を振り声援を送る
コース沿いにはコスモスも咲き誇っていた
まっすぐに伸びる道。畑の緑と青空のコントラストが鮮やか
都会では見ることのない、鹿注意の道路標示
静岡県浜松の有名ショップ、シクロサロンとつかのC.C.Youメンバーのみなさん。ショップチーム単位での参加も多かった
コース随一の難所、海岸寺の上りを駆ける!
大きく右に曲がるヘアピンカーブを抜ければ、海岸寺の上りもあと少し
上り区間では、励まし合いながら走る姿も多く見られた
コースマップで現在地を確認
エイドステーションでひと休み。自転車談義に花が咲く
エイドステーションでは笑顔のおもてなし
今年のグランフォンド八ケ岳では、「エイドステーションおもてなしコンテスト」を新たに実施した。コースを完走した参加者に、どのエイドステーションでのおもてなしがもっとも印象的だったか、を投票してもらうというもの。「各エイドステーションのみなさんが、例年以上に温かく歓迎してくれたのが嬉しかった」と参加者からも好評だった。
チャレンジングなコースを走りきり、会場で最後のエイドとして振る舞われる豚汁を啜る参加者のみなさんはどなたも達成感のある表情をされているように感じられた。
第1エイドのみなさんは馬の被り物をして、参加者をお出迎え
新鮮な朝採レタスを召し上がれ!
お蕎麦を完食して、元気をチャージ
第4エイドでは金時芋のパイを召し上がれ
第5エイドのおいしい学校では、焼きたてのパンを。1人1つなので、どれを選ぼうか目移りしてしまう
きゅうりとトウモロコシを抱えながら、ソフトクリームをぱくり! たくさんのエイドフードがあるので、消費カロリーよりも摂取カロリーの方が多いかも!?
メンバー揃って感動のゴール。みなさんの笑顔、素敵です!
108kmを一緒に走れば、さらに友情が深まったはず
来年もグランフォンド八ケ岳は10月に開催予定。みなさんの参加をお待ちしております!
グランフォンド八ケ岳 大会HP→ http://gf-yatsugatake.jp/
(写真/海上浩幸)
著者プロフィール
ファンライド編集部ふぁんらいど へんしゅうぶ
FUNRiDEでの情報発信、WEEKLY FUNRiDE(メールマガジン)の配信、Mt.富士ヒルクライムをはじめとしたファンライドイベントへの企画協力など幅広く活動中。もちろん編集部員は全員根っからのサイクリスト。