2023年06月04日
第19回Mt.富士ヒルクライム速報 /一発逆転の青空の下で五合目のゴールへ!
「富士の国やまなし」第19回Mt.富士ヒルクライムが、6月4日、富士スバルライン(山梨県富士吉田市など)で開催された。台風一過の晴天でくっきりと空に浮かび上がった富士山のもと、約8000人のサイクリストが五合目のゴールに挑んでいった。
台風2号の影響で前日6月3日の朝まで富士スバルライン周辺は強い風雨が続き、多くの参加者も不安を抱えていたが、幸い天気も好転。地元関係者による懸命のコース整備が行われ、予定通り開催された。
悪天候による高速道路や鉄道の乱れはあったものの受付時間を延長して対応し、大会当日は7984人がレース距離24km、標高差約1200mの自分との戦いに出走。7913人が完走し、完走率は99.1%。晴天で風も穏やか、いつもより気温も暖かいコンディションの中、多くの参加者から目標タイム達成や自己ベスト更新の声も聞かれた。
注目の主催者選抜クラブ男子は、現全日本タイムトライアル王者の社会人レーサー、金子宗平(群馬グリフィン)さんが57分26秒で優勝。2位には2018年王者の田中裕士さん、3位には板子佑士さんが続いた。
今年も豪華なゲストが、大会を彩った。ツール・ド・フランスなど世界中のビッグレースで活躍してきた日本を代表する元プロロード選手の別府史之さんが富士ヒル初参加。「スバルラインを走るのは初めて」と語っていたが、他のサイクリストと触れ合いながら24kmのヒルクライムを満喫していた。
また初の試みとして、ブロンズリング獲得のボーダーライン・90分切りのペースメイクを、東京五輪代表の増田成幸選手(JCL TEAM UKYO)ら日本最高峰カテゴリーで走る豪華布陣がサポート。頼れるペースメイカーのおかげで、多くの人が90分切りを達成していた。
前日3日の富士北麓公園での富士ヒルEXPOも、お昼前ごろから青空が広がった。富士山が見下ろす中、自転車やパーツ、ウェア、関連グッズなど約70のブースが軒を連ね、多くのサイクリストの目を引きつけていた。今年は4年ぶりにステージイベントも復活し、別府さんらのトークイベントに盛り上がりを見せていた。
国内最大級のヒルクライムイベント「富士ヒル」も、来年は記念すべき第20回大会。より多くのサイクリストに楽しんでいただけるように、今後も進化していく。
公式ページ:https://www.fujihc.jp/
記録速報:https://www.fujihc.jp/info/result0604/
著者プロフィール
ファンライド編集部ふぁんらいど へんしゅうぶ
FUNRiDEでの情報発信、WEEKLY FUNRiDE(メールマガジン)の配信、Mt.富士ヒルクライムをはじめとしたファンライドイベントへの企画協力など幅広く活動中。もちろん編集部員は全員根っからのサイクリスト。