2025年06月11日
【Mt.富士ヒルクライム】過去最多79ブースが出展! サイクルEXPOで気になるアイテムをチェック!

「富士の国やまなし」 第21回Mt.富士ヒルクライム、大会前日の5月31日にはメイン会場の富士北麓公園でサイクルEXPOが開催。今年は過去最多79社のブースが出展した。
最新機材からアイデアあふれるブースも
大会前日は雨が降ったり、やんだりと不安定な1日だったが、夕方には雨が上がって富士山が姿を見せる時間帯もあった。前日受付を終えたサイクリストのみなさんは、陸上競技場のサイクルEXPO会場で最新のバイクや機材に実際に触れてみたり、翌日のヒルクライムですぐに使えるウエアやサプリ類を購入したりと、思い思いにブースめぐり。あまりの数の多さに、1日では回り切れないほど。ここでは気になるブースやアイテムを少しご紹介!

スペインのバイクブランドORBEAのe-ロードバイク「GAIN(ゲイン)」。バッテリーはダウンチューブに内蔵し、一見すると普通の本格的なロードバイクにしか見えない。重量は11㎏台に抑えながら、距離150km・獲得標高4,000mの電動アシスト走行が可能。カスタムプログラム「MyO(マイオー)」に対応し、自分好みのカラーやパーツ選択もできる。これがあれば富士スバルラインもラクラク?(ちなみに、富士ヒルは電動アシスト車での参加はできません…)

ZIPPのカーボンホイール「353 NSW Tubeless(写真)」と「303 SW Tubeless Disc」は、リム内部にタイヤ空気圧センサーを内蔵。センサーは重量約20gでLEDにより空気圧が設定値を外れているかどうか知らせるとともに、サイクルコンピューターでも表示可能。空気圧管理がシビアなフックレスリムや標高差がある富士ヒルでの空気圧の変化を知るのにも有効だ。

Project-Kのカーボンホイール2種「5032TCS+6028HCS」、「5032TCR +6028HCR」は、前後輪で異なる設計がポイント。リム幅は前輪32mm(左)、後輪28mm(右)で、前輪はタイヤを装着した状態でリムとの段差を小さくすることで空力を改善。またリムハイトは前輪50mm、後輪60mmで高速化に対応している。

スギノの「キャパシティブースターZF」は、シマノ純正プーリーゲージがそのまま使える偏心ビッグプーリー。チェーンリングの歯数差(キャパシティ)を大きくしたときも、スムーズな変速が可能になる。新作のZFはゼロ・フリクションのことで、フルセラミックのベアリングを採用。

サイクルEX’PO会場で発表されたiRC史上最速のヒルクライムタイヤ「FORMULA PRO TUBELESS READY SPEED EDGE」。700×28Cで 260gと軽量かつ低転がり抵抗も実現。翌日の富士ヒルでキナンレーシングチームの宮崎泰史選手が初めて実戦投入し、1時間切りを軽々とマーク。

パナレーサーが発表した「BreakThrough(ブレイクスルー)」は、耐パンク性能と耐久性を重視したロード用クリンチャータイヤ。トレッドの厚手のコンパウンドは摩耗に強く耐久性に優れ、高い耐パンク性を誇る。重量は270g(700×28C)と耐久モデルとしては軽量なため、軽快な走りを実現。通勤・通学からロングライドまで幅広く使える。

その軽さで定番になりつつあるTPUチューブ。台湾ブランド「guee(グイー)」の「AERO Lite TPUチューブ」は、ロード用で1本36gと最軽量クラス。透明のチューブにオレンジ色のラインが施され、装着時のねじれにも気づきやすい。丈夫な金属製バルブも採用

フカヤとキャットアイとのコラボで生まれたフロントライト「AMPP500N」の UVプリントモデル。限定の富士ヒルモデルが人気。

自転車ジャーナリスト・大前仁さんの「オオマエジムショ」のブースでは、新城幸也選手のサイン入りボトルをチャリティー販売し、売り上げを能登地震復興支援に全額寄付。自らプロデュースするツーリング車「アプレ」も展示。

Kabutoのブースでは、ヘルメットの1/6サイズミニチュアが入ったカプセルトイを設置。街中にも設置されているが、ブースではアンケートを回答すると1回無料で回せた

ACTIVIKEのブースでは富士ヒル当日、下山したサイクリストにリカバリープロテインを1杯無料提供。バニラ味とカフェオレ味が選べた

富士ヒルの歴史を振り返れる過去20回の主催者選抜クラス男女のウィナーのパネル。優勝トロフィーとチャンピオンジャージとともに展示。

お馴染み参加者全員の名前入りボード。自分の名前を見つけて記念撮影!

陸上競技場の外には試乗コースを設置。短い上り坂もあり、各ブースの試乗車や機材の乗り味を確かめられた。
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著者プロフィール

光石 達哉みついし たつや
スポーツライターとしてモータースポーツ、プロ野球、自転車などを取材してきた。ロードバイク歴は約9年。たまにヒルクライムも走るけど、実力は並以下。最近は、いくら走っても体重が減らないのが悩み。佐賀県出身のミッドフォー(40代半ば)。