2025年02月15日
TOMOYAの「どすこい」サイクリング Vol.4 冬場のトレーニング振り返り

いつもお読み頂いている皆様こんにちは。
絶賛スペインでチームトレーニングキャンプ中の小山です。
前回の連載では、今シーズン使用するレースバイクの紹介をさせて頂きましたが、お楽しみいただけましたか?
今回はオフシーズンのトレーニングをふり返りながら、今回のチームトレーニングキャンプに来てみて感じたことをつづってみます。
11月初旬からトレーニングを再開したので、まずは11月・12月に日本で行ったトレーニングを振り返ってみようと思います。

11月/昨年と同じトレーニングボリューム
2024年

距離 | 1,828km |
時間 | 68時間35分48秒 |
獲得 | 18,710m |
TSS | 3,101 |
2023年

距離 | 1,857km |
時間 | 66時間04分07秒 |
獲得 | 19,253m |
TSS | 3,076 |
11月は、前年の同時期とほぼ同じボリューム感でした。
ときどき山梨まで足を伸ばしたりしながらも、基本的には東京でトレーニングを行いました。
12月/前年比で20時間のボリュームアップ
2024年

距離 | 2,502km |
時間 | 94時間15分42秒 |
獲得 | 24,691m |
TSS | 4,409 |
2023年

距離 | 2,091km |
時間 | 71時間21分57秒 |
獲得 | 19,183m |
TSS | 3,492 |
12月に関しては2024年は2023年と比較して約20時間多くトレーニングを行いました。
2023年は11月半ばから12月半ばにかけて沖縄での乗り込みを行ったにも関わらず、一貫して東京でトレーニングを行った2024年の方が多くトレーニングできたことがデータから見て取れます。
しかし実際にチームキャンプに行くと・・・
去年よりトレーニングボリュームを稼げた日本滞在期間ではあったものの、実際にいざチームキャンプに来てみると、圧倒されることの方が多かったです。

基本的にクライマーグループと非クライマーグループに分かれてトレーニングを行いました。
もちろん小山は非クライマーグループでしたが、そのグループですら登坂力の差を痛感させられました。
日本滞在時は、なかなか10分以上の上りがないこともあって、まず初めに長い上りに圧倒され、余裕で踏んでいくチームメイトにさらに追い討ちをかけられる感じでした。
幸いにも2~3日で雰囲気を思い出してきたので、後半はマシにはなりましたが、次の冬は絶対にヨーロッパで過ごそうと心に誓いました。
すでに合宿に適した場所で個人的に合宿を積んできている選手たちとは、どう頑張っても同じ質の練習を東京で行うのは無理でした。
距離や時間ももちろん大事だけど

距離や時間ももちろん大事ですが、やはり「質」も追い求めていく必要があり、特に日本でトレーニングする際は細心の注意が必要です。
例えば、5時間のトレーニングで信号ストップは最大でも5回ほどでしたが、東京で5時間走るとその比ではありません。同じ時間・距離・TSSでも、その中身や質は全然違いますよね。
そんな小さなこと……と思うかもしれませんが、その積み重ねが大きな差を生むひとつの要因でもあると感じています。
もちろん素質などの差も大きいとは思いますが、その差をまだまだ埋めていけるとポジティブに受け止めています。
こうして記事を書かせて頂いて、発信させて頂いている自身もその一端を担っているとは思いますが、大量の情報が手に入る現代だからこそ、より一層自分の目で見て感じることの大切さを感じています。
良くも悪くも、自分も含めて、誰でもそれっぽい何かを発信できる時代であることを念頭に、情報を取捨選択してく必要があると思います。
トレーニングで例えるなら、「〇〇すれば強くなる!」みたいな飛びつきたくなる情報こそ注意が必要で、そんな簡単に強くなる魔法はこの世には存在しません。
想像を絶するパフォーマンスを目の当たりにして絶望したり、そんな中でも自身が得意なこと、改善していけることを見つけることができたりしていますが、そんなリアルな日常をこれからも書いていければと思います。
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過去の記事
Vol.1 自転車ロード選手・小山智也
Vol.2 今シーズンまでの振り返り、そしてこれから
Vol.3 バイク「BH ULTARALIGHT」ご紹介
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著者プロフィール

小山智也こやま ともや
スペイン籍のUCI Pro Team「Burgos Burpellet BH」所属、プロロードレーサー ダイエットで自転車を始めてすぐ出会った方々のおかげでヨーロッパを志し、今もヨーロッパでレース活動を続ける。