『日々是好輪 〜ツール・ド・おきなわ〜』第7回 一大イベントに初参加。そして目標達成！

こんにちは、イラストレーターの寺崎愛です。
さて少し日は経ってしまいましたが、11月12日に行われた「第35回 ツール・ド・おきなわ 市民レディースレース50km」で優勝しました！

スタートからフィニッシュまで雨と風がすごかった！

前日から雨。当日も朝から雨が降り続いていました。
宿泊先から会場までの約３キロはロードバイクで移動。

服装は相当悩みぬいて、雨が降ってはいるけどそんなに気温は低くなさそうなので、半袖ジャージ・ビブショーツで。
替えの服装としてジャージ、グローブ、下着、靴下、シューズなどを持っていきました。
荷物はスタートの近くに預けるところがあるのでよかったです。

スタートでは並んでから走り出すまで30分ほど待つことになりそうなので、カッパを着て体を濡らさないようにしていました。
出走3分ほど前にカッパを脱いで後ろのポケットに入れて、「あぁ、いよいよ本当にスタートか……」とドキドキします。
スタート時の天候は今までの大会の中でも最悪のコンディションだったと後日聞きました。

さてスタートして序盤はのんびりペース。
「左に曲がるよー」など声かけがあって、レースの楽しみと緊張でなんとも言えない感覚。

まずたくさんの方々に注意と言われていたのが約16キロ地点の本部大橋。
この橋の上り口がキュッと狭くなるんです。
確かに私が通り過ぎたあと落車があったようです。

その橋を下ってから2～3キロでしょうか。
なんてことないところだったのですが目の前で大きな落車が起こってしまいました。
ギリギリで避けることができ、前を見ると先頭が先に行くのが見えたので追いかけます。

2人ほど抜きざまに「前に追いつこう！」と声をかけつつ、なんとか追いついました。
やー、危なかった～！

その先頭集団にいたのは私を含めて6人。
海沿いは風が強く、まっすぐ走るのも大変なほど。
それからずっと同じメンバーでした。

その中には前年優勝の南さんと2位の白崎さん（ゼッケンのナンバーの末尾が01と02）がいて、2人が何度も声をかけてくれました。
ローテーションもよく回り、登板などもまとまって行けるようコントロールしてくれたのが印象的です。

そしてラスト5キロくらいで最後の坂に差し掛かります。
下ったときの追い風がとっても気持ちよく、途中で振り向くとひとりになっていて、5人は300mくらい後ろにいます。
「え？どうする？行っちゃたよ。追いかける？」と会話している感じがしたので、ここから先は振り向かないでそのまま行っちゃうことに。

フィニッシュライン直前、後続から追いつかれてる気配がしたので、残り100mからはさらにチカラを込めて全力でペダルを回します。
そして誰にも追い抜かれることなくフィニッシュラインを通過することができました。

が、気がつくと横に選手のみんなが並びかけていました！
結果を見たら2位と3位の方と0.12秒差だったんですね。
あ～びっくりした……。

リザルトのタイム差を見た人には、スプリントで勝ったんだねと言われました。
間違いではないけど、このときのことは私たち6人以外知っている人はいないかもと思って、リザルトだけではわからない状況をお伝えしたくてレポートを書いてみました。

みんなやさしい！

ゴールしたあと、同じ集団の方々やスタートで並んだ方々が『おめでとう！』と声をかけてくれました！
声をかけてくれるって、嬉しいですね。
あまり自転車仲間（特に女性）が少ないのでとてもありがたかったです。

ちなみに、私のチーム名は「セマスR（レーシング）新松戸」というのですが、
「松戸って何県にあるの？」と聞いてくれた方も（千葉県ですよ、千葉県！）。
こうやって地域の名前を知ってもらえるのも嬉しいです。
今後ともよろしくお願いします。（＾＾）

試走とか、沖縄美ら海水族館とか

沖縄に備えて部品の交換はもちろん、仕事をこなすのが大変でした。

レース当日のあの雨と風はつらかったけど、雨が降ったから予定を変更して美ら海水族館に寄れたのかな、と思うとそれはそれで楽しかったです。

ツール・ド・おきなわに出たきっかけ

このレースには初めて参加しました。
きっかけは、夏に自転車仲間と飲んでいたときに「沖縄、楽しいから出てみなよ！」と何度も言われたから。
「そんなに楽しいなら行ってみようかな！」と思ったわけです。
そしていっちーくんが行くのでただただ便乗。

準備時間やレースにかかる費用は想像を超えていましたが、それをさらに超える素晴らしい経験ができました。
やっぱり一大イベントだったなと思います。

でも、行かなかったらずっと後悔するような気がしまして。
「ツール・ド・おきなわで勝つ‼︎」という目標を立てて、こんなにロードバイクで頑張ったのは初めてで、気持ちがスッキリしました！
この感じがとても好きです。

こうしてすすめてくれた方や、一緒に練習してくれた方々には感謝感謝です。（＾＾）

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イラスト、写真と文：寺崎愛