2015年11月14日
3モデル インプレッション Vol.2/COLNAGO編 総論
総論♣︎COLNAGO
山:今回のタイミングではグレードが大きくばらけてしまいましたが、でもCX-ZERO Aluは想像以上によく走るバイクで、ある意味では収穫でしたね。
小高:実はコルナゴに初めて乗りました。総じてどっしりとしていて、路面追従性がよく、そしてペイントにもこだわっていて。他にはないグラフィックですよね。進化も感じるし、歴史的な成り立ちも感じる3台だったと思います。
菊地:昔は極上かハズレしかないブランドだったけど、アルミ全盛期に苦しみつつ実力をつけて、徐々に下のほうのグレードも良くなってきた。でも売れ筋はトップモデルだから、下のグレードは日の目を見ないんだよねぇ。可哀想だけどカンパニョーロと一緒。コーラスもいいのに、手に取ってもらえない。
山本:日本のコルナゴのイメージだとCレコで組んでなんぼという空気はありますね。よく見せないといけないような雰囲気もあったり。
菊地:3モデルの住みわけで考えたとき、アメリカ系みたいな綺麗なわかれ方はしていないけど、レーシングブランドとしてレースを席巻していただけに、CX-ZERO Aluの作り出す快適性はちょっと違っている。
小高:コルナゴの世界観をうまく表現できていますね。
菊地:襟を正す必要はないけど、カジュアルに乗るブランドでもないしね。
山本:V1-rのような新しい試みはこれまでもずいぶんやってきているんですが、やっぱり“C”しか残りにくい。
菊地: C40をリリースしたときは仰天だったなぁ。カーボンに行くんだなって。本来コルナゴは挑戦的なブランドで、ヒットもするけど大外しもする。だから失敗のないこの数年は保守的なイメージがするんだろうね。
小高: V1-rを見るとチャレンジングスピリットがまた盛り上がってきたとも感じ取れますね。
菊地:こういうトライをするブランドだよね。オリジナルのブレーキにヘッドパーツでしょ? 僕等の視野が狭まったのかもね。選ぶのはハイエンドか、マスターでしょ。ミドルグレードはあまり取り上げないし。
山本:だから、目に入ってこない。中級グレードに乗っている人はあまり見かけないかも。
菊地:V1-rはもっと個性的でいいよね。
山本:よその影響がありますよね。
菊地:サーヴェロとジャイアントの香りね。コルナゴは本来オリジナルであるべき。よそがコルナゴの真似をしてしかるべき。
山本:救いは、高い運動性能があったことですね。
小高:レーシーなイメージだし、乗ってもギャップはなかったですね。軽量なV1-rは良いですね。C60はちょっと古く見えるというのは、昔から変わっていないからでしょうね。
菊地:少し変わったけど、もっともっと変わらないといけないよね。まあコルナゴに限らず、イタリア頑張れの状態にある。
小高:アメリカブランドの優位性が…….。
菊地:P社にしても、素材メーカーのバックアップもあって、今のポジションをキープしている。コルナゴにはフェラーリがあるんだろうけど、期待も大きい分だけ頑張ってもらわないとね。僕が買う最後のレーシーなフレームはコルナゴの予定だから(笑)
山本:もうちょっと待つと…っていう期待も含めていますね。
菊地:いずれにしろ、僕の場合、C70以降でしょう。
(写真/和田やずか)
コルナゴのお問い合わせ先/エヌビーエス
お問い合わせフォーム
http://www.colnago.co.jp/2016/contact/
http://www.colnago.co.jp/
著者プロフィール
ファンライド編集部ふぁんらいど へんしゅうぶ
FUNRiDEでの情報発信、WEEKLY FUNRiDE(メールマガジン)の配信、Mt.富士ヒルクライムをはじめとしたファンライドイベントへの企画協力など幅広く活動中。もちろん編集部員は全員根っからのサイクリスト。