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2017年07月20日

芦田昌太郎の「脱・使わず嫌いインプレッション」第4回 Aggressive Design Top Athlete Sun Protect “Fighter”

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数ある自転車アイテムの中で、みなさんはどうやって要不要をチョイスされていますか。

想像だけで要らないと決めつけてはいませんか。食わず嫌いと同じで、使ってみないとその真価は分かりません。そこで、我々サイクリストの感性を悩ますアイテムを実際に試して、使わず嫌いを克服しようというのがこの連載。食べ物の好き嫌いが多い私ですが、食わず嫌いも結構あります…ちなみにホヤの見た目が苦手で食べたことがありません。

今年もツール・ド・フランスの季節真っ只中。逃げやゴールスプリントも面白いですが、私はひまわり畑の中を駆け抜ける映像がいちばん好きです。おかげで寝不足が続き、いつも眠いです。我々サイクリストは、この酷暑のなか長時間のライド、トレーニングをします。わざわざ疲れることをするのがスポーツの醍醐味であり、汗をかくのが爽快感に繋がっています。しかし、余分な疲労や回復の妨げとなることはしたくありません。どうせなら「強くなるため」だけに疲れたいです。そこで余計な疲労の代表、紫外線について考えてみようと思い、今回試すのはアスリート向けの日焼け止めであるAggressive Designの「Top Athlete Sun Protect “Fighter”(トップアスリート サンプロテクト “ファイター”)」。

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日焼けは疲労の原因となる。夏場しっかり走りたいサイクリストほど、日焼け対策は必須だ

 

説明文を見ると、「ウォータープルーフを超えるスウェットプルーフ」。はて……耳慣れない言葉が出てきました。どうやら巷に広がるウォータープルーフの概念を進化させて汗にも耐えるということです。そして「長時間キープ」。ふ~ん。ほとんどの日焼け止めに謳われている文言ですね。その実力や如何に。

今回も先に結論。私はこのAggressive Designの日焼け止めを……使います。いや、すぐにでも使いはじめたいです。ただし、シチュエーションによっては一般的な市販品との併用になるでしょう。

そもそもこのAggressive Designとは、自転車乗りなら誰もがお世話になったことがあるであろうケミカルメーカー、和光ケミカルが立ち上げた新ブランドで、この日焼け止めは宇都宮ブリッツェンとともに研究・開発したそう。大手化粧品メーカーではないものの信頼性が高いです。
私は普段、しゃくれた月のマークの700~800円くらいの日焼け止めを使っています。きっと多くのサイクリストがこのあたりの価格帯の物を使っているでしょうから、比較しながらこのアスリート向け日焼け止めの優れた点を述べていきたいと思います。

まず、紫外線防止(日焼け止め)効果です。気温33℃、晴れときどき曇りの荒川サイクリングロードを10時30分から3時間くらい実走してきました。暑いです……。照りつける日光、川沿いには陽を遮るものは何もありません。そこでこのTop Athlete Sun Protectをスタート前に塗ります。このところ時間が取れなくて4カ月くらいまともに走っていませんので、私の足は真っ白です。これは赤くなること間違いなし、きっと焼けるだろうと思っていました。が、帰宅してもまったくと言って良いほどジャージやビブの跡が付いていないのです。スウェットプルーフというのは本当でした。
しかも驚くべきことに、途中塗り直しをしていないのです。出発前に塗ってそれっきり。水にも汗にも強く、重ね塗りの必要なし。それでいてきちんと紫外線をブロック。今までのものでは、考えられません。一般的な市販品も基本的には焼けないのですが、ライド中は汗をかくし、ボトルの水を被ったりするので、うっかりすると焼けてしまっている場合もあります。塗り直すために停車するというのは、なかなか出来ないですよね。恐るべしTop Athlete Sun Protect。もちろん、日焼けしていないので帰宅後にグッタリすることもありません。

では次に、使用感を見ていきましょう。2層タイプなので良く振ってから使います。液体の伸びは良く、サラサラではないものの、べた付かず、どちらかというと「しっとり」という表現の塗り心地。塗った箇所が薄いベールに包まれている感じで、パラフィンパックをしているみたいです。塗った後も白く粉吹いたりせず、顔色が悪くなることもありません。
しかし、塗った瞬間に汗・水に強いと想像できるほど“覆われている感覚”があるので、苦手な方もいるかもしれません。はっきり言って、世にあるサラサラ系の日焼け止めの方が感触は気持ち良いです。
私は舞台などでメイクをする機会が多いので、あまり気になりませんでした。ハイビジョン用のリキッドファンデーションみたいで、白粉で白塗りしているときよりもずっとマシです。

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しっとりとした塗り心地だが、覆われている感覚が強いので苦手な人は苦手かもしれない

とは言え、良いことばかりではありません。塗り直しなし・汗に強いというのにはデメリットもあります。この日焼け止め、塗ったら落ちません。推奨されている同ブランドのクレンジングオイルも販売されているくらいで、石鹸ごときでは無理でした。手を洗っても水を弾くだけです(肌が水を弾くなんて何年ぶりだ?)。サッパリと落とすには、まずクレンジングで落としてから石鹸で洗わなくてはいけません。ドラッグストアなどにある普段使いのクレンジングオイルでも落ちます。

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ウォータープルーフを超えるスウェットプルーフは簡単には落ちない。クレンジングオイルを使ってしっかり落とそう

次に問題となるのはお値段。62gで3,500円……。いつも使っているものの3~4倍します。しかし私はここで気付きました。塗り直さないということは、むしろこちらの方がコスパに優れているのかもと。1回のライドで3~4回塗り直す計算だと、値段はほぼ同じとなります。まぁクレンジングオイルの分だけは高くなりますが。

さらなる問題は、入手の難しさです。薬局では見たことがありません。たまに自転車屋さんに売っています。いちばん簡単なのはネットショップでしょうか。aggressive-design.jpから購入ページに飛ぶことができます。

この秋の舞台では、白塗りで踊らなくてはいけないので焼けるわけにはいかないのです。日焼け肌に白粉を塗ると、ねずみ色になるんですもん……。それにお肌にとって日焼けは大敵です。疲れを残したくない方にも、美白を保ちたい女性サイクリストのみなさんにも、これはオススメできます。しかし、結論部分でも書いたように、今までの物も使うと思います。石鹸では本当に落ちないので、ライド帰りにどこかに寄るときなどはちょっと使用を控えようかなと。それにしても、落とす手間と塗り直す手間、どちらかを選べという選択を突き付けるなんて、一般的な化粧品メーカーには出来ない芸当です。専門性の追求。こういう姿勢、私は大好きです。

 


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Top Athlete Sun Protect “Fighter” (日焼け止め・写真左)

価格:3,500円(税別)

内容量:62g

Waterproof Cleansing Oil (クレンジングオイル・写真右)

価格:3,300円(税別)

内容量:200ml

Aggressive Design HP : http://aggressive-design.jp/

(写真/小野口健太)

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