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2015年12月10日

【日向涼子】おふたりさま 1人目・絹代さん Vol.2

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本サイトで好評連載中「銀輪レディの窓」でもお馴染みのモデルでサイクリストの日向涼子さんがいま話したいサイクリストに会いにいく、インタビュー連載。絹代さんの2回目をお届けします。

Vol.2 サイクルライフナビゲーターとして

日向涼子(以下日):絹代さんはサイクルライフナビゲーターとして活躍されていますが、その肩書で活動するようになった理由は何だったのですか?

絹代(以下絹):じつはサイクルライフナビゲーターという肩書は自分で思いついたものではないんです。
私が「自転車を生活に取り入れることで良いことがきっと起きる」という話をしていたら、ある人が絹代さんは新しい道を紹介しているから、「アドバイザー」ではなく「ナビゲーター」だねと。で、自転車のある生活の提案だから「サイクル」よりも「サイクルライフ」が合っているという話になり、まわりの人もそうだねと賛同してくれて。ある年からサイクルライフナビゲーターと名乗るようになりました。

:現在の活動はどういったものですか?

:自転車に関わることなら何でもやっているという感じですが、主にはレースを含めたMCのお仕事や、イベントの企画、記事や原稿の執筆、自転車普及に関するお仕事。加えて自治体さんの自転車をカギにした地域振興や行政の自転車施策に関わらせていただくことが多いです。スポーツ栄養の勉強をして、そのあとチームの広報として、レースの仕事に携われて。全部あって今の私があると思っています。

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:私を含めサイクリストはMCとしてステージに立つ絹代さんの姿を目にする機会が多いです。そんなとき絹代さんのイベントへの愛情をすごく感じます。

:ありがとうございます。でもMCの仕事はうまくできなくて、あとで反省することも多いんですよ。ついつい言い過ぎちゃったり、反対にもっと掘り下げて話を広げられたのになあとか。
自転車イベントのMCって台本ももらえないことが多いんです。ゼロから作り上げていかなければいけなくて、私たちMCの経験に委ねられている部分が大きいんです。
あと感じるのは、イベントの安全管理は私たちMCにかかっているなと。一番混雑するスタート地点で、どう参加者のみなさんをゆっくり安全にスタートさせるかや、突然の運動で心臓に負担がかからないように準備体操を促したりなど心がけています。

:いろいろなお仕事をされていると思いますが、得意なものや苦手なものはありますか?

:プロレースの実況は声量がある男性の方が迫力もあっていいのかなと感じることがあります。ただそういったお仕事をお受けしたときは、レースの知識が全くない方でもわかるように局面ごとにレースの流れを理解するためのポイントを紹介していく進行を心がけています。
得意な仕事はシンポジウムの進行ですね。聴講いただいている人にも分かりやすいように問題点を描き出して、集まったパネリストのみなさんの意見を聞き、クロストークさせて結論に持っていくという進行には自信を持っています。

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:長年自転車の仕事をされてきて、辞めたいと思ったことはありますか?

:それはもう。いろいろありましたから(笑)。無力感を感じたときもありましたが、徐々に私の活動を認めてくれる人が増えてきて、今の仕事にやりがいをすごく感じ、幸せだなと思っています。
あと、今は国交省や警察庁、横浜市などの自転車施策の会議にも参加させていただいていて。施策に対して自分の意見を言える立場にあるというのも、すごく喜びがありますね。

:今後行っていきたい活動を教えてください。

:現状日本における自転車環境には2つの大きな問題点があると思っています。
まずは、乗りはじめられる場所が少ないこと。バイクにまたがるところからスタートして、怖くない環境でちゃんと練習を行える環境です。例えばレンタサイクルがあって、スクールを定期的に開催し、スタッフが初歩から教えてくれる。そういう場所が必要だなと感じています。
あとは走行空間の整備ですね。日本の道路は交通量の多いところではとくに、自転車が車道に降りて快適に走れる環境ではないケースが多く、慣れたサイクリストならともかく、走ることに恐怖を感じる方も多いと思います。自転車の走行レーンなどの整備は今後必須ですよね。
加えて女性のサイクリストをもっともっと増やしたいです。運動することってメンタル面でもすごくいいですし、自転車はフィットネスとしてすごく優れています。ランニングよりも長時間継続できるし、膝下もスッキリとした脚になります。旅や冒険として楽しむこともできるので、女性にはぴったりだと思います。
女性誌で女性の興味のあるものを探るアンケートでもここ数年自転車が1位を獲得しているんです。自転車に興味を持っている女性は多いので、その人たちが踏み出せる一押しができればいいなと考えています。

次回は家族のことや絹代さんの自転車との付き合い方、女性観などを伺います。お楽しみに!

 


絹代

サイクルライフナビゲーター。イベント等のMCや記事の執筆のほか、メディアでの情報発信など、自転車の魅力を伝えるとともに、自転車を軸に、健康増進や美容、エコのフィールドで活躍中。自転車を使った地域おこしや、子ども自転車教室などの普及活動も行う。自転車活用推進研究会理事。

個人サイト http://www.kinuyoworld.net/


 

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