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2018年02月22日

芦田昌太郎の「どっちのインプレショー」 第5回 ヘルメット編

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自転車アイテムは選択肢が多く、時には重大な決断を強いられることも。アイテムが豊富になってきて喜ばしい反面、我々サイクリストの悩みは増えるばかり。この連載は似て非なるものや対極に位置するものをピックアップしてお届けいたします。

 

突然ですが、皆さんはヘルメットを何個持ってますか? 私は3個。キングギドラでもあるまいし、3つも要らないですよね……しかも全部普通のタイプ。ひとつくらいエアロヘルメットがあっても良いじゃないかと思う今日この頃です。そして最近のエアロヘルメットはショートタイプが主流で、通気性も良いモデルが多くなり、普段でも使いやすくなってます。逆にノーマルヘルメットは軽さと通気性に突き進みつつもエアロ効果も考慮されたモデルに進化していますね。ん? 待てよ。ということはノーマルとエアロの差はなくなってきているのだろうか。これはしっかりと検証しなくては……。ということで今回の対決はヘルメット! 比べるのは「通気性抜群のノーマルヘルメット」と「空力抵抗に優れたショートエアロヘルメット」。今回使用したモデルはKabutoの「Zenard」と「aero-R1」。

人生は右か左か常に岐路に立ち選択を迫られているもの。選べるのはふたつにひとつ。さぁ、今の気分はDotch?

 

やっぱり欲しいのはエアロ

何せ持ってないアイテムですからね。インプレッション前に選ぶとしたら勿論「エアロヘルメット」。速そうで格好良いじゃないですか。一緒に走っているオジサマがショートエアロで良い感じなんですよね、私も欲しいなぁ。しかもこのaero-R1はシールド付き!もうこれだけで気分上々、プラシーボ効果も期待できます。では、実際に両方を試してみましょう!

痒いところに手が届くフラッグシップ・モデル

まずはノーマルヘルメット、軽量かつ通気性抜群の「Zenard」から。被った瞬間に軽い!やっぱりヘルメットはこうでないと。フィット感が良くて軽いヘルメットだとダンシングが楽ですし、走行中もストレスフリー。ヘルメットは実際の重量よりもどれだけフィットするかが重要だと私は考えます。ピッタリのヘルメットだと重さを感じないものです。その点このZenardは、幅広い調整ができますし被った時のスッポリ感が良いというか、違和感がありませんでした。さすがKabutoのトップモデル。また、通気性についてはこの時期にインプレッションするのは地獄と思えるほど……おかげでこのエアインテークの威力が分かりました。冷感ヘルメットと謳うだけあって、しっかりと頭部を冷やしてくれるので夏場のライドが快適になること間違いなし。冬場は風の侵入を抑える「Winterインナーパッド」に交換すればそんなに寒くはないですのでご安心を。さらに虫を防ぎフィット感を上げる「A.I.ネット」、厚みの違う「2種類のノーマル・パッド」が付属しているので、このお値段も頷けます。それにKabutoのヘルメットは日本人向きというか万人向きというか、所謂「キノコ」になりにくいですね。平べったくて派手な色だともう毒キノコ感たっぷり。その点、Zenardはスマートです。

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エアロダイナミクスと放熱性能

そしてお待ちかねショートエアロヘルメットの「aero-R1」。被った瞬間、ガッチャマンに変身……悪と戦わなくてはならない感じがします。と言ってもこのシールドはマグネット式なので取り外しも簡単。外してお気に入りのアイウェアにすればノーマルヘルメット同様にしっくりきます。また別売で軽量な色付きシールドが3種類も用意されていて、個人的にはピンクミラーのシールドが良さそうだなと思っています。そしてこちらも虫除け「A.I.ネット」が付属。いざ走ってみると、意外と空気の抜けが良く、頭も涼しいですし、軽い!そして速度が乗ってくるといよいよエアロ・ヘルメットの本領発揮です。「aero-R1」はロングテールと同等、もしくはそれ以上のエアロ効果があるとのこと。特筆すべきはヘルメット後方の整流効果です。もはや坊主頭とロン毛くらい違います。風切り音が少し収まったように思えたのも、頭部の空気の流れが整ったからでしょうか。シールドも視界が広く気持ち良いですね。ルックスもシャープで良い感じ。実際、エアロ効果はちゃんと体感できますね。タイムトライアルやトライアスロンは言うまでもなく、ロングライドでもこれなら心地よく走れます。

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両方のインプレッションが終わったところでジャッジのお時間となりました。私が選んだのは……。

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「通気性抜群のノーマルヘルメット」!

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最終進化形が待ち遠しい!

正直、本当に悩みました。というのも、エアロヘルメットはどんどんと快適性を手に入れ、かたやノーマルヘルメットはエアロダイナミクスを纏ってきていて、両者の境目は無くなってきているように思えるのです。これはもう開発している方々には脱帽するばかり。今回のテストライドで感じたのは、もう性能差はほとんど無いということ。「僅かに熱がこもりやすいがエアロ効果がある」のか、「エアロ効果は少し劣るが軽くて涼しい」のか……それだけの差でしかありませんでした。シールドに関してはあくまでシールドでしかなく、お値段からしてもアイウェアの代わりとまではいかない模様。しかしこの点も近い将来クリアされていくことでしょう。

ただ、どちらか一方を選ばないといけないとしたら、私は被っているストレスが少ない方を選びたい。やっぱり肝心なのは被り心地。これに尽きます。軽さ然り、フィット感然り。エアロの分野はこれからの主流になっていくとは思うのですが、まだラインナップが少ないからかビタっと来るものがありません。今回試したKabutoの「Zenard」と「aero-R1」もカタログでの重量は205gと同じ。でもZenardの方が明らかに軽く感じるのです。

被っていることが気にならなくて、しかも整流効果が進化、そして熱を逃がしてくれる作り。これだ! という被り心地のエアロヘルメットに出会うまでノーマルタイプのヘルメットを使うでしょう。あぁ、でもやっぱりショートエアロも欲しいなぁ……。

 


今回比較したヘルメット

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ZENARD

価格:29,000円(税別)

サイズ:XS/S、S/M、L、XL/XXL

重要:195g(XS/S)、205g(S/M)、225g(L)、240g(XL/XXL)

カラー:アクトマットブラック、アクトイエロー、アクトピンク、マットトラッドレッド、トラッドブルー、トラッドイエロー、ブレードシルバー、パールホワイト、ブラック

 

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AERO-R1

価格:19,000円(税別)

サイズ:XS/S、S/M、L/XL  ※XS/Sは2018年3月発売予定

重量:205g(S/M)、235g(L/XL )※シールド未装着時

カラー:マットホワイト-1、マットブラック-2、パールホワイトレッド-3、マットブラックレッド-4[限定]、G-1 ホワイトダークグレー、G-1 ホワイトレッドG-1 ホワイトライトグレー、G-1 ホワイトブルー、G-1 マットブラックグレー、G-1 ピンクブルー

問:株式会社オージーケーカブト http://www.ogkkabuto.co.jp/

(写真/小野口健太)

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