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2017年12月05日

秋晴れの下で全力疾走! みんなのタイムトライアルジャパン 1st stage

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11月25日(土)、「みんなのタイムトライアルジャパン 1st stage」が、千葉県成田市の下総フレンドリーパークで開催。全6戦シリーズの第1戦として行われた今回、初冬の寒さも和らいだ青空の下、70人のサイクリストが全力でコースを駆け抜けた。


 

3年ぶりの復活

3年前まで開催されていたタイムトライアルジャパン(TTJ)が装いも新たに復活!
「みんなのタイムトライアルジャパン」は、2017年11月~18年9月にかけて全6戦のシリーズ戦で行われ、今回がその第1戦となる。クラスは、クラシックとセミクラシックの大きく2つ。クラシックはタイムトライアル専用バイクやハンドルが使えるが、セミクラシックでは使えない。

さらに「みんなのタイムトライアルジャパン」は、全6戦でポイントランキングを争う楽しみもある。獲得ポイントは、各レースの平均時速のコンマkm/hまでとなる(例38.24km/h →382ポイント 小数点第2位以下は切り捨て)。なお、セミクラシック参加者は平均時速に係数0.9をかけた数値がポイントとなる(40.46km/h →404×0.9 = 363ポイント)。

この日のコース、下総フレンドリーパークは1周1.5km。大きく回り込むコーナーや緩やかなアップダウンが続き、スピードだけでなくライン取りやテクニック、ペース配分もタイム短縮には重要な要素となりそうだ。ここをクラシックは6周回(9km)、セミクラシックはその半分の3周回(4.5km)を走る。

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ライン取りやペース配分がタイムに直結する

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計測ライン直前の上り区間が参加者を苦しめた

当日は雲もほとんどなく、青空が広がる秋晴れの1日。参加者が集まり始めた朝方は冷え込んだもののの、レースがスタートする午前9時にはポカポカ陽気も感じられる絶好のレース日和に。参加者は普段の練習の成果をコースにぶつけようと、スタート台を駆け下りていった。

ここからは、各クラスの入賞者、参加者の表情を紹介しよう!

 

開幕戦の栄冠は誰の頭上に!?

 

◆セミクラシック男子

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優勝:須藤良太さん(中央)
2位:後藤與四也さん(左)
3位:渡辺友一さん(右)

セミクラシック男子を制したのは、平均40.23km/hとただひとり40㎞/hオーバーを記録した須藤さん。「TTは初めて参加しました。1周目は上げすぎて、途中で修正しましたが、納得いっていません。次は今回よりもいい走りがしたい」と、さらなる好記録に意欲。

2位の後藤さんは「2位は悔しいです。次回リベンジしたい。でも、楽しかったです。下総は初めてで、短いコースの中でアップダウンがあって、コーナーもある。戦略を練ってタイムを削っていければいいかなと思います。以前のTTJも参戦したんですが、渡良瀬ではパンクでDNFになったり散々だったので、次回は40㎞/h以上を目指して頑張ります」と、こちらも第2戦に向けて意気込んでいた。

3位の渡辺さんは「TTは出走順によって条件も変わるし、組み立てが難しいけど、自分としては力が出し切れたと思います」と納得の走りができた様子だ。

 

◆セミクラシック女子

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優勝:石井美絵さん(左)
2位:杉崎千映子さん(右)

優勝した石井さんは「TTはつらいけど、最後まであきらめないで走りました。練習のときは上りをアウターで踏めなかったけど、今日はアウターしばりで走りきれました。TTは集団走行のような事故のリスクもなく、実力が結果につながるので楽しいです」と満足そう。

2位の杉崎さんも「楽しかったです。自転車を始めたのは2年前で、一度ぐらいはTTを走ってみたかったんです。集中力が必要でしたね」とニッコリ。

じつは今回、杉崎さんが石井さんを誘って参加したという。「石井さんとはTOKYOエンデューロで知り合って憧れの存在だったので、今回お誘いして一緒に出ました。石井さんの方が、断然速かったですね」(杉崎さん)

 

◆セミクラシックU-18男子

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優勝:七里龍明さん(中央)
2位:ウッド・ルークさん(右)
3位:ウッド・マークさん(左)

高校2年生の七里龍明さんが、セミクラシック総合でも5番手に入る6分56秒941の好タイムで優勝。「お父さんがダイエット目的でロードバイクを始めたので興味を持ちました。県立高校に合格できたので、ロードバイクを勝ってもらいました。ここは自宅からも近いコースなので、また出てみたいです」

2位、3位にはルーク・ウッドくんとマーク・ウッドくん兄弟が仲良く入賞!

 

◆クラシック男子

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優勝:ウッド・アンディさん(中央)
2位:山倉幹丈さん(左)
3位:吉田勝彦さん(右)

最もハイレベルな争いが繰り広げられたクラシック男子を制したのは、イギリス出身で新潟で英語教師をしているというウッド・アンディさん。タイムは12分26秒922、平均43.38km/hとライバルたちを寄せつけなかった。「TTバイクは1週間前に届いたばかりで今回初めて乗ったのですが、自分の全部を出しました。冬の新潟は雪で外では自転車に乗れないので、車庫でローラー台をこいで強くなります!」

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恵まれた体格を生かしたダイナミックな走りで、他の参加者を寄せつけない走りを見せたアンディさん

 

◆クラシック女子

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優勝:新屋瑛里さん(中央)
2位:西口明子さん(左)
3位:梅山佳子さん(右)

クラシック女子を制したのは、新屋瑛里さん。「風邪をひいて練習できなかったので、もっと練習しないといけませんね。うまく曲がれなくて突っ込みそうになったけど、コース上の混雑もなく思いっきり走れてよかったです」

 

◆クラシックU-18男子

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優勝:伊澤将也さん

クラシックU-18男子優勝は、強豪・横浜高校自転車競技部の伊澤将也さん。ノーマルバイクでの参戦ながら13分16秒903と、総合でも9番手タイムの好走。それでももっと好タイムを狙っていたようで「正直悔しい。一般男子の選手に及ばないところが多かった。TTバイクも買おうかなと思います」と大人に負けない走りを誓っていた。

自転車競技での活躍を目指す若者にとって、タイムトライアル種目で培われる独走力は必須の能力。 多くの若者にタイムトライアルを楽しんでもらうため、「みんなのタイムトライアルジャパン」では、18歳以下の参加費を一律2,000円としている。今後も多くの若者の参加で、大会を盛り上げていきたい。

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表彰式では「ゆるキャラグランプリ2017」でグランプリを受賞した成田市のキャラクター「うなりくん」のぬいぐるみもプレゼント

 

参加者の声 「第2戦以降もがんばるぞ!」

 

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大会を盛り上げたウッド・アンディさんとルークくん、マークくんの一家。
アンディさんは英語教師として2001年に来日したときに、クロモリのロードバイクを譲ってもらったのが自転車を始めたきっかけ。長距離レースが得意で、約300㎞走る「東京→糸魚川ファストラン・クラシック」では9連覇する強豪ライダーでもある。

「TOKYOエンデューロなどにも、家族一緒に参加しています。今回は子どもも走れるので来ました。第6戦まで全部参加したいです」

長男のルークくん(小2)、次男のマークくん(小1)は、セミクラシックU-18にエントリー。小さな体で頑張る姿には、他の参加者からも熱い応援が飛んでいた。2人とも1歳からストライダーに乗っていて、補助輪を使ったことがないのが自慢。この日のTTは「ちょっと疲れたけど、楽しかった」と笑顔で振り返っていた。

 

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セミクラシックTTに参加した村田 健さん。「ベストタイムは出ませんでした。クリテリウムやヒルクライムも出ますが、TTが好き。戦術よりも自分との戦いが楽しいです。練習してまた出たいです」

 

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神奈川県で活動するチーム「湘南アヴァンサール」のみなさん。普段は、日産スタジアム・サイクルパークフェスティバルや大磯クリテリウムにも参戦しているという。

「TTのイベントってあまりないので、復活してよかった。今日はTTのレースでチームの名前を売りに行こうと思って、来ました」(関 大地さん)
「TTが初めてだったので、勉強や経験が必要だなって思いました。一瞬で終わってしまいましたね」(澁谷 剛さん)
「短いようで長かったです。TTのイベントは少ないので、苦手だけど出てみようかなと思いました。次回も出てみたい。いい経験になりました」(須田紳一さん)
「パワーメーターをつけてたので、ひたすら踏んでうまくいったと思います。来年から実業団のレースの出るのですが、TTの距離も近いので勉強になりました」(大竹 淳さん)

 

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アラカワリバーレーシングクラブの白鳥興寛さん、山本耕平さん、重田一義さん、平形洋生さん。
「チームはファンライドからレースを楽しむ仲間まで100人ぐらいいます。今回は2人がTTバイクを新しく買ったので出ようと思ってきました」
白鳥さんは今年の「ツール・ド・おきなわ 市民レース50km フォーティー」で優勝した強豪で、この日もクラシック男子で4位に!

 

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普段はトライアスロンをしているという大久保吉規さんは、クラシックTTに参戦。「ゴール前の上りがきつくて、6周はしんどかったです。慣れるとライン取りによってタイムが変わるのがわかったので、2回目はもっといいタイムが出せると思います」

 

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おそろいのジャイアント・トリニティでエントリーした小川 修さん(左)と大森孝昭さん(右)。なんとこのTTバイクはトム・ドゥムランのジロ・デ・イタリア優勝記念モデルで、日本には3台しかないレアもののうち2台とのこと。

「天気よくて気持ちよかったです。TTJは前から知っていたのですが、今回は最終戦が富士スピードウェイなので、全戦出たいなと思っています。タイムトライアルのイベントはなかなかないし、今日は試走も含めて1日楽しめました。練習のし甲斐がありますね」(小川さん)
「練習不足のうえ、夜勤明けでした。次は万全の態勢で臨みたい。今のままじゃバイクがもったいないです(笑)」(大森さん)

 

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トライアスリートの江口大聖さん。「1位を狙えるかなと思ったけど、届かなかったですね(笑)。普段はトライアスロンをやっているので、これがシーズン最後のレース。自転車は得意なんですが、自転車のみのレースって出たことなくてフェイスブックで見つけて参加しました。トライアスロンだと、後のランを気にしてしまうんですけど、今日は自転車だけで、いっぱい力を使って楽しかったです」

 

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富士ヒルなどでも活躍する高橋義博さんも参戦。「レース自体久しぶりでした。去年、沖縄で落車したのでいろいろ見直して、今年はヒルクライム中心に出ていました。来年の沖縄を目指すきっかけになるように、TTJは6戦とも出て調子を上げていこうと思っています」

 

第2戦は2018年1月27日(土)に、同じく下総フレンドリーパークで開催。今後、TOKYOエンデューロが行われる彩湖、富士チャレンジ200が行われる富士スピードウェイでも開催予定だ。

みんなのタイムトライアルジャパンHP → http://www.timetrial.jp/

 

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スタート台横にはスタートモニターを設置。自分のスタートが何秒後か一目で分かる

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コース脇には周回カウンターを置き、自分が何周走ったかを確認できる

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自身もトライアスリートである、スポーツMCの岡田拓海さんがレースを盛り上げた

 

(写真/光石達哉、編集部)

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