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2016年03月03日

正しい輪行術 【FUNRiDEアンケートより】

imisan

週刊メルマガ、WEEKLY FUNRiDEにて「輪行の経験はありますか?」というアンケートをとったところ、結果は以下のように。

「輪行の経験はありますか?」
1位 したことがない 69人
2位 電車輪行はしたことがあるが、飛行機輪行はない 48人
3位 電車輪行も飛行機輪行もしたことがある 14人
4位 飛行機輪行はしたことがあるが、電車輪行はない 4人

輪行をしたことのある人もない人もさまざまな悩みを抱えている模様。今回はサイクリストの輪行に対する悩みを輪行の伝道師、オーストリッチ(アズマ産業)の伊美代表にズバッと解決していただいた。

編集部(以下、編):今回アンケートをとったところ、輪行したことのある人とない人ではちょうど半々ぐらいという結果になりました。その割合は伊美さんのイメージと合っていましたか?

伊美代表(以下、伊美):私のイメージよりも輪行したことがある人数が多い印象です。FUNRiDEさんの読者ということもあるかもしれませんね。私の感覚だと、すべてのサイクリストの約20%ぐらいが輪行したことあるんじゃないかなと。以前は5%にも満たない割合だったと感じていたので、輪行される方が増えてきてはいると思いますよ。

:年齢層はいかがですか?

伊美:輪行したことがあると答えた方々の層を見てみると40~50代がメインになっていまね。オーストリッチのユーザーの方も40~50代が多いです。

あと、輪行をしたことがないと答えた方々のなかにも輪行袋は持っている方が結構いる気がします。買ったものの、使い方が分からずにそのまま家に置きっぱなしになっているという話はよく聞きますね。

:なるほど。では、さっそく具体的なお悩みを解決していきたいのですが、やはり多かったのは「フレームに傷がついてしまうのがこわい」という方。

伊美:正直な感想として、最近のサイクリストは過剰なぐらい傷を気にする方が多いですよね。でも、立ちゴケとかして、みなさんほかで傷を作っているんじゃないのかなあって(笑)。輪行をしたことでフレームに傷がつくという可能性はゼロではありません。ただ、正しい輪行方法を知っているか、いないかで傷ができる可能性は変わりますね。イベントなどで輪行講習会をやり、いろいろな方の輪行方法を見てきましたが、よくあるのは、正しい固定ベルトの通し方ができていないというケース。フレームとホイールをうまく固定できないで、ぐらぐらしていることが非常に多いですね。あとは、フレームとホイールの触れてはいけないところが触れているのに、気にせず持ち運びしてしまうケース。それでは傷がつくのは当たり前かなと。袋にしまう前に、この状態で持ち運んだら、フレームを傷つけてしまわないかどうかを一度確認しましょう。

:リアのエンド金具の装着も難しいなと。

伊美:エンド金具に関しても、悩む方は多いですね。ただ、これだけバイクやエンドの形状が多様化してきていると、全ての形状に対応したエンド金具というのも難しく、動かないように装着するのには限界があります。変速機は大事な部分ですので、置くときはサドル側からそっと置くようにしましょう。それだけでもだいぶ違うと思います。傷をつけたくないと言っている割にいざ輪行するとなると乱暴に扱う人がいるんですよね……。

※オーストリッチで公開している輪行袋の使用方法はこちら

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中締めベルトが苦手な方向けに、伸縮し、マジックテープで固定するタイプのベルトある。ほかにもフレームカバーなど、オプションパーツがバリエーション豊かにラインナップしている。

 

:「輪行はめんどさい」という悩みもかなりありました

伊美:私もめんどくさいですよ(笑)。輪行はめんどくさいものなんです。輪行はあくまで楽しくサイクリングするための手段の一つです。近所の河川敷のサイクリングロードを走るのではなく、電車で遠出して、環境のよいところで楽しいサイクリングをしようと考えたときに、「傷がつく」や「めんどくさい」といった輪行の“マイナス要素”と、“楽しいサイクリング”を天秤にかけて、輪行をするかどうかをみなさんが判断すれば良いと思います。「めんどくさい」が勝るようでしたら、わざわざ輪行する必要はありませんし、クルマで移動する方法だってあります。そもそも輪行しなくても、まわりに素敵な走行環境がある方は必要ないですしね。

:たしかに、「輪行でのサイクリング=楽しいもの」と思ってしまいがちですね。それで、いざやってみると思いのほか大変で、びっくりしてしまう。あくまで輪行は「手段」であると考えることで、だいぶ印象が変わる気がします。さて、肝心の輪行袋の選び方についても、悩んでいらっしゃる方がいるようです。

伊美:輪行袋の選び方については、どういう風にどのぐらいの距離を走ることが多いのかで、選ぶと良いですね。オーストリッチの場合、同サイズで3種類の生地を準備しています。薄い生地の方がボトルケージに収まるぐらいコンパクトにまとまり、軽量かつ携行性に優れますが、自転車をしまうのは少し大変です。反対に、厚手の生地ですと作業性は良くなり、バイクを保護してくれますが、そこまでコンパクトにまとまらないので、リュック等が必要になります。

L-100

オーストリッチで1番人気のL-100(6,050円・税抜)。軽量でドリンクボトルと同サイズまでまとめることができる。生地が格子型になっているので、万が一袋に傷ができても、広がりづらい。

 

:サドルとエンドを下にして立てる標準のタイプと横置きのタイプがありますが、バイクを収納した際のコンパクトさはだいぶ違いますか?

伊美:そうですね、占有率はだいぶ違います。サドルとエンドを下にして立てるタイプは1.5人分ぐらいの横幅で収まりますが、横置きのタイプは約2.5人分ぐらいの幅をとってしまいます。また、後輪を付けたままのタイプは、鉄道会社によって規則が厳格に適用され、禁止されている地域もあるので注意が必要です。個人的には電車のなかに置く際はなるべくコンパクトにした方が良いと考えているので、サドルとエンドを下にして立てるタイプをおすすめしています。

 

:輪行バックへの収納のほかに移動時の電車でのふるまいについて悩んでいる方も多かったようです。

伊美:「まわりの人の迷惑になってしまうのではないか」という方がすごく多かったですね。その心がけが何より大切だと思います。そう思っていれば、「じゃあ、まわりに迷惑をかけないようにするためにはどうすれば良いか」というアイデアが自然に浮かんできますよね。混雑する時間や場所を避けて電車に乗ったり、邪魔にならないよう端の車両を選んだり、複数人で輪行する場合は一カ所に集まらないようにしたり、といろいろと工夫ができます。それでも、思いがけず、混雑した電車に乗らなければいけないこともありますが、そのときも申し訳ない気持ちをもって、一言かければ、私はそれで良いと思っています。

車内での服装に関しても、周りの人はあまり気にしていないんじゃないかな。気になるようだったら、コンパクトに畳めるショートパンツを1枚履くぐらいで大丈夫だと思います。

輪行袋への収納方法もそうですし、いろいろと自分で工夫してみて、やりやすい方法を探しいくのが良いと思いますよ。

編:ありがとうございました!

 

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伊美代表自ら生地を裁断する。

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オーストリッチは自社生産にこだわり、製品の品質に自信を持つ。

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さまざまなイベントで輪行講座を行っている伊美代表。イベントで見かけた際は、輪行について聞いてみよう!

オーストリッチ(アズマ産業)HP⇒ http://www.ostrich-az.com/

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