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2020年01月12日

山中湖シクリスムフォーマションの2020年体制発表。山本哲央選手(中大)含む新加入3名

2019年1月11日、山中湖シクリスムフォーマションの2020年の新体制発表が行われた。この日は代表理事をはじめ関係者の挨拶、新メンバー紹介、そして教育と自転車を組み合わせた自転車カリキュラムを発表。

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野間耕二代表理事 
「去年の2月3日、本格的にチームがスタートしました。トムと会わない日がないくらい毎日相談し、私も代表としてまだまだできることがあると思っています。
また昨年11月3日に山中湖サイクリングクラシックを開催し、なんとか形になり1年が終わりました。
代表理事として、スタッフの1人として運営に携わっていくなかで、今年はもっと地元密着型のサイクリングチームを育てていきたい。
また、東京2020オリンピックがここにきます。サイクリングチームが一緒になって、成功させたいと思っています」

 

初年度の2019年シーズンは、さまざまなレースで入賞を果たす。

総合的な実績としてはJエリートツアーで優勝6回、表彰台11回登壇を果たした。
Jエリートツアーの年間41レース中、13レースに参戦し最終結果はチーム総合ランキング3位、個人ランキングでエンリック・ルバース選手5位、森崎選手8位、福田13位と上位に入っていた。レースのうち、1回は2人が表彰台に乗り、そのほかのレースは毎回必ず1人が表彰台に乗っている。

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チームマネージャーのトム・ボシスさん

Jプロツアー昇格を期待されたが、今季は断念をしている。その理由をチームマネージャーのトムさんはこう話す。

Jプロツアーは全レースに出て初めて価値のあるリーグ。
もう1つの目標、ヨーロッパと往き来をする我々の体制では“ハードルが高い”

「私は山中湖村の職員も務めています。行政の立場としては積極的に民間企業の協賛の募集だったり、一般社団法人としての事業展開を今の立場ではできていなかった。そのぶん地元にしっかりと根付かせるような活動をする、というのがこの1年間の中心となってきました。
Jプロツアーに昇格するには年間登録費200万円(エントリーフィーなども含む)がかかる。そして年間全レースに出て初めて価値のあるリーグだと思う。
我々の体制では日本全国を回るような活動をするのは、“ハードルが高いな”ということを感じました。もう1つの目標にヨーロッパと往き来をするというものであるからです。この1年間はJエリートツアーに登録し、様々な大会に出場して地元にも貢献できればと考えています」

「Jプロツアーということはワールドツアーをモデルにしたリーグ。我々は世界のプロで活躍できる選手を育てていこうという理念です。
外国人選手と日本人の一番強い選手との力の差があり、有力な選手しか勝負ができないレースが多い。弱い選手や調子が悪い時は完走できるかできないか。そうなると完走できない選手は弱く(トレーニングにもならず)なっていく。それならば前で展開できるようなレースを多く入れ、勝負の経験をさせていきたい、というのがコンセプトなのです」
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「来年以降については、大きく影響してくるのが2021年からの新リーグの取り組み。全面的に選手育成の質を上げるために不可欠な動きなので全面的に賛成というか、サポートをしていきたいと考えています。ただ、まだ細かいところは発表されてません。この仕組みを精査して検討していこうと考えています」

 

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昨年度、チームの形が決まってない時期からダラスヴィレッジの活用やベース施設の提供、選手達が宿泊するログハウスを提供しチームを応援。

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ダラスヴィレッジ小野社長
「このサイクリングチームが昨年産声をあげ、昨年一年成長を見守らせていただきましたが、たった一年なのに、これだけのみなさまに応援をしていただけるようなチームになったと思います。
私も30年以上前、みなさんに助けていただきながらこういった事業を行わせていただいたので、少しでもその恩返しができれば。また、2020(オリンピック)もやって来ます。自転車の聖地として山中湖村を盛り上げていけるような活動にしていければと思っております」

 


継続選手は4名、新加入3名の7名でスタートを切る。
詳細は次ページ


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