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2017年06月01日

【SRAM】RED eTAP ロングターム レポート

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あのセンセーショナルなローンチはなかなか忘れることができません。あの発表から1年が経ったのですが、実際にeTAPを使い始めたのは富士チャレンジ200の頃ですから9月(ブログなどをやっていればはっきりとした日付がわかるのですが)。
あれから年が明けてもう水無月ですので、9ヶ月使い続けたことなります。
インストールしているのはLOOK・795エアロライト。組み付けたことがある人はわかりますが、なかなかどうして。まさにeTAP冥利に尽きるフレームです。

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そこで長期間使ってみた雑感をしたためようと思います。
・バッテリー容量に文句はないが、やっぱり切れるのは早い

・他コンポと共用しているが、すぐにeTAPに戻れる
・混線? トラブル?かつて一度もありません
・使用感/変速スピードはとくに問題なし

バッテリー容量

バッテリー容量についてはおよそ60時間(走行距離にして1000km)というのが公称。おおむねこれくらいでいずれかのバッテリー残量がなくなります。ガーミンなどではバッテリー容量を表示する機能もあり、”使いこなせれば”便利です。日々のライドで距離感が分かっていても充電切れを起こすことがしばしば。とはいえフロントとリアが同時に落ちることがないので、バッテリーをローテーションしてリアに電力を集中すれば、不満なく走れます。
1000kmというと、ちょっとしたランドヌールでは1回のライドで消耗する距離なので、スペアのバッテリーが欲しいところ。個人的には月1000km走るとよく乗っているなというイメージなので、月初めに充電をしておけば、まず憂い目にあうことはなさそうです。

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共用

メインバイクは2台、シマノ・デュラエースDi2とeTAPを運用しており、同じロード用コンポーネントでも変速方法が異なります。ここにカンパニョーロが介入してくれるとパニックになりそうですが、Di2⇔eTAPはいずれも使い始めて十数分で馴れていきます。この馴れのスピードで競うならスラム・ダブルタップ(スラムの機械式)。圧倒的にすんなりと入ってきたのは記憶に新しいところ。じつはこちらもサブバイクに一台セットしてあり、時々使うこともあるのですが変速ミスをすることはありません。ただし電動コンポーネントの軽く短いクリック変速を体験すると、レバーをよっこいしょとストロークするのが大作業に感じてしまいます。

トラブル

今のところはジャミング的な要因で変速不良に陥ったことは皆無。それよりも単純なミスで変速不良に陥ったことがあります。間抜けな話ですが、充電を行い、フロントディレイラーにいざバッテリーを装着。だが動かない。しばらく走って「???」の状態に。よく見ると隙間が…..。バッテリーのフックをボディに引っ掛けずとも固定レバーがちゃんと締まるので、なんと「落下せずとも給電しない」状況で固定されていたのです。雨天時でなくホッとしたが、なにより落下紛失を免れたのは運がよかった。無論、eTAPにはなんの落ち度もないわけで。

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使用感

そもそも10年単位の長期にわたりシマノのSTIレバーを使い続けており操作感が体に染み込んでいるからこそeTAPを許容しているのか、とにかく一日中混乱することはゼロ。前述したがダブルタップとも違う使用感なので同門だとしても全く異なる点もスラムらしいところ。ほかのコンポーネントと大きく異なるフロント変速でしょう。両手を使う変速方式であるが、これに関しては片手を離したままアウターに変速するシーンは、筆者に至ってはほぼ無いに等しいので、まったく問題なし。
使用感とはまた別かもしれませんが、フレーム内部にケーブルを通す必要がない点は、このコンポーネントの素晴らしいポイントのひとつでしょう。ケーブルによるハンドリングへの干渉はもちろん、断線、経年劣化の不安といったものはフレーム内部に隠れて見えません。よってコンスタントなメンテナンスが必須なわけですが、eTAPにかんしてはそれが必要ない。万が一動かなくなった場合でも、内部から検証する必要もなく、外してポン着けでいける。ある意味ではレーシングコンポのあるべき姿で、ユニット単位の交換でカタがつくというのがなんとも豪快かつ清々しい。

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総論

ここまで読んでいただけたなら、もうお分かりと思いますが結構気に入っているのである。使用感はプライスレス。価格もハイエンドモデルとしては良心的でしょう。むしろタイムトライアルバイクにもってこいといえる機構なので、ひそかに貯金を切り崩して早めに導入したいところですね。

価格(税抜):197,000円(グループセット/eTAPシフトレバー、フロントディレイラー、リアディレイラー、バッテリー×2、バッテリーチャージャー、ドングル)

写真:小野口健太(走行シーン)、編集部
文:山本健一
問:インターマックス
関連URL:http://www.intermax.co.jp/products/sram/

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