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2016年06月15日

【Mt.富士ヒルクライム】90分切りチャレンジ FR90 挑戦記

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晴天に恵まれた第13回Mt.富士ヒルクライム。自己ベスト目指して、またはライバルへの挑戦、入賞……など目標はそれぞれ違いますが、ひとつの目安として90分切り、ブロンズ獲得というものがあります。24kmのスバルラインを1時間半以内に上ってこそいっぱしのサイクリストだ! という指標にもなっているようです。
そこでFUNRiDEでは、90分切りができそうでできないサイクリストをサポートする”FR90”を企画しました。
前大会に発足し、今回2回目の開催。申し込み開始ほどなくして満了し、迷えるサイクリストの駆け込み企画となったのでした。
リピーターを含めて30名、サポートライダーにBEX ISOYA 晴海店長の鈴木太地さん、おなじみちゅなどん、そしてFUNRiDEのコタカ、ヤマモトの4人がアシストとして帯同します。

前日は同じ志の下、申し込みを行なったメンバーとサポートライダーの顔合わせ。
そして90分間という時間においては水分やエネルギー補給、ペース配分の方法などを鈴木さんからアドバイスを受けた。
真剣な眼差しからは90分を切りたい!という気持ちがヒシヒシと伝わってくる。

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レース当日は申請タイム90分に相当する第7ウェーブの後方にまとまって整列する。スタートしてから合流するのは至難の業だ。さらに北麓公園大駐車場から計測ポイントまで5分以上はかかる。スタートラインを切るまで混雑しているのでまとまって走るのが難しい。実際に初回だった昨年は、ここでメンバーはバラバラに散ってしまった。そこで今回は計測ラインまでゆっくりと進み、一度集合してからラインを通過した。

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コース序盤は勾配がきつい。でも脚には余裕がある(疲れていない)からどうしてもリキんでしまう。ここペダルを踏みすぎてしまうと、残り20数キロはもがき苦しみながら上らないといけない。シミュレーションでは呼吸が制御できるくらいの運動強度で序盤をこなし、中盤はイーブンペースを維持、後半に上げていくという走り方を心がける。これは身体能力のレベルに関係なく通用するテクニックといえる。

序盤、ゆったりとしたペースでFR90の集団は進む。同じ7000番台、後続の8000番台の選手が勢いよく追い抜いてく。しかし1時間半という設定タイムを考慮したペースなので焦らず走る。メンバーの中には「こんなにゆっくりで良いのかな?」と不安を覚えたというが、後半にさしかかると「脚が思った以上にフレッシュで、良く回った」と、ベストなコンディションを保てたようだ。

また気候もよく、むしろ日差しは強いくらいだ。さらに追い風基調で、スピードに乗せやすいが空冷作用も少なく感じる。汗をかいているメンバーが目立ってきたので、コンスタントな水分補給をメンバーに促す。気温を考慮し軽量化を考えずボトルを必ず携行するよう促したのは功を奏したようだ。ウエアや携行品など気候を考慮して装備を整えることもベストタイムを導き出すためにとても重要である。

中盤をイーブンペースでこなし、15kmほどで想定タイム(87分台)よりもビハインド40秒。このまま行っても90分は切れるが、およそ15名ほどまで絞られてしまったが、動きには余裕が感じられたので、ペースをやや上げ想定タイムまで挽回をすることにした。4合目に位置する大沢駐車場の太鼓の音が聞こえる。ここで余裕があるメンバーには先行を促す。1、2人と集団から抜け出していく。

ここで集団は勢いのある(もっとペースを上げたい)メンバーと、ペースを維持したいメンバーに分かれた。先頭にはヤマモト、コタカが付き、イーブンペースを鈴木さんが担う。これも集団の様子をみて判断したもので、レースや走行経験が豊富な鈴木さんの判断で自然に集団が分かれた。さらなる記録アップを目指す、はたまた無理に追うことなく目標に向かって走る。

基本的には勾配は緩いが、料金所から21km地点の緩奥庭駐車場前はそこそこの勾配だ。ここを抜けると残り500mまでほぼ平坦だ。アップテンポで後半をこなしてきたメンバーの士気は高い。ここを時速40kmで駆け抜け、ラストの上りはもはや「気合い」のみでこなした。脚はすでに売り切れているけど、それも同じFR90のゼッケンを付けた仲間が近くいるから気持ちが折れないのでペダルを踏める。前日に初めて出会ったメンバーだったが、五合目まで上っていると心強い仲間になった。上りは辛いが、とても心地よい時間だ。

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およそ14人、あと12秒で達成できた人が1人と半数の参加者が達成することができた。「序盤を抑えて後半追い込む。気持ちよく走れた」「半ばで脚を攣り遅れてしまったが、昨年から10分も更新できた。あと6分短縮できれば90分を切れるので、来年も挑戦したい!」といったコメントもあった。

集団の後方はちゅなどんがケアをした。集団から遅れてしまいそうなメンバーのサポートだ。集団から遅れることイコール、目標にしていた90分は達成できない。それを理解しているだけに一度遅れてしまうと集中力も切れ、呼吸の辛さ、脚の痛みに屈してしまうだろう。ちゅなどんの役目は集中力が切れないように声をかけ、諦めずゴールまで牽引すること。メンバーの強い心の支えになったはずだ。

参加者のコメントを紹介しよう。

永田 直美さん(1時間29分26秒)

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私なんてブロンズ獲得は全然無理と思っていましたが、去年、「いや、もしかしてできるかも」と思うようになって、そして、ついに今年(出場6回目)、最高のお天気の下、89分26秒でゴールすることができました。去年もFR90に入れていただいたのですが、一合目までに早々とちぎれてしまい、FR90最後尾担当のサポートライダーさんに助けていただきながらゴールし、タイムは90分31秒でした。今年は絶対にこぼれない! ついて行きさえすれば90分切りと心に決めて、ただひたすら前の人たちのゼッケン(FR90特別版!)に食い下がってました。今思えば、ペース配分気にせずただひたすらついていけば90分切りなんですから、こんなおいしい企画はないですよね。ありがとうございました。

 

石井健一さん(1時間27分34秒)

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今回は、サポートライダーが90分でゴールできるペースを刻んでくれていたので、タイムの事は考えず、次の2点だけを意識して走りました。
1点目は、自分の脚に合ったギア(僕の場合、アウターギア)で、ダンシングを多用しつつ、黙々と一定のケイデンスを刻むこと。2点目は、ケイデンスのリズムに合わせた呼吸をすること。結果、最後まで自分のペースで、かつ90分間まったく疲れずに走りきる事ができ、今後の大きな自信に繋がりました。

FR90 サポートライダー 鈴木太地さん(BEX ISOYA 晴海店長)

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FR90サポートライダー1の鈴木です。 まずはお疲れ様でした! 自分の使命は「90分を切るタイムでゴールへ導く」ということで、参加賞に入っていた5kmごとの通過参考時間のステッカーをステムに貼り、なるべく一定の強度でペースを保つというテーマで走りました。走っているからこそ気になる質問も頂くくらい、余裕を持ったヒルクライムができた方が多かったのかなと感じました。 ゴール後は皆様に笑顔が溢れ、すごく嬉しい限り! 目標達成、90分切りを達成したライダーの皆様、おめでとうございます! もう少し足らなかったライダーの皆様、 どれくらいのペースが90分切りなのかカラダに刻まれたと思います。 来年、また挑戦しましょう!

FR90 サポートライダー ちゅなどん

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FR90ご参加の皆さん、Mt.富士ヒルクライムお疲れ様でした! 今回、みなさんの90分切りを応援してください、という使命を受けましたサポートライダー2、ちゅなどんです。 私自身のベストタイムは97分。皆さんを応援しながら、自分自身も90分+10分以内でゴールできればいい仕事をしたことになるかなぁと密かに目標を立てていました。 実は「練習」的なことは一切できないまま当日を迎えましたので、せめてアップくらいは…とスタート前に心拍を上げておきました。走行中、私に後ろから声をかけられて「もう最後尾ですか!!」とブーストがかかる人、私と抜きつ抜かれつのデッドヒート?を展開した人、など様々でしたが、後方には後方のドラマあり。90分切りは無理でも最後まで心折れずに走り切ればOK!ということで私自身も楽しく声をかけながら(手元計算ですが)96分、と自己ベストを更新してゴール。終了後のみなさんの笑顔が嬉しかったです。また来年、今年の自分を超えられたらいいですね!

FUNRiDEからもコタカ、ヤマモトがサポートライダーとして参加。ゴール後は、最近これほど感謝されたことはあったかな? というくらいにメンバーの喜びに包まれまして、まさにサポート冥利に尽きるとはこういうもの。90分切りを達成された方の喜びはもちろん、サポートした側も達成感に満たされた90分なのでした。

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ゴール後にもお決まりとなった記念撮影。もちろん来年も……Mt.富士ヒルクライムがあるかぎり続けていきます!

(写真/和田やずか)

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