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2016年08月18日

富士チャレンジ200攻略法【前編】

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9月22日(木・祝)に開催する富士チャレンジ200。
富士スピードウェイという日本屈指のサーキットで行われる、200kmと100kmへの挑戦。今年はソロ以外にチームでも距離へ挑戦できるようになった。

過去にソロ100kmで優勝し、ソロ200kmでも入賞経験のある、ブレアサイクリングの山崎嘉貴店長に富士チャレンジ200の攻略法を聞いた。レース本番まであと1カ月、目標達成に向けぜひ参考にしていただきたい。

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イベントは集団走行を体験できる貴重な機会

 

編集部:山崎店長は過去に何回富士チャレンジ200に参加しましたか?

山崎さん:4回ですね。ソロ200kmとソロ100kmを1回ずつとチームエンデューロで2回。種目は網羅しました。

編集部:富士チャレンジ200というイベントにはどんな印象をお持ちですか?

山崎さん:先頭集団でゴールすると、平均時速42~43km/hで走り続けることになります。でも、あのコースを単独で走ったとしたらトップの選手でも35km/hぐらいでしか走れないんです。
これまで単独でしか走ったことがない方って「42~43km/hで走り続けるなんて考えられない!」と思うはずですが、『集団で走る』ことで、それだけスピードが違うんです。集団で走ったことがない人は、ぜひ平均速度が驚くほど変わるということを体験して欲しいです。

編集部:富士チャレンジ200ではじめて40km/h以上を経験する人も多そうですね。

山崎さん:そうですね。とくに第1コーナーを抜けたあとの下りでは、55km/hくらいスピードが出ます。逆に言えば、下りでそのぐらいスピードを出さないと、あのコースでは平均速度は上がっていかないですし、良いタイムも望めないと思います。

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第1コーナーを抜けると長い下り区間。ここでスピードを上げていきたい

 

編集部:下りでスピードを出すには、やはり集団のなかにいないといけません。スピードが出ているぶん、慣れていないと集団で走ることはこわいと思います。何かアドバイスはありますか?

山崎さん:下りだけに関したことではありませんが、車の運転と同じで、すぐ前の人を直視するのではなく、前の前の人やその先の様子を見るぐらい広い視野を持つことが大事です。すぐ前の人は、ぼんやり見る程度でいいと思います。下りや上り返しなどでは、集団が前後に伸び縮みすることがありますが、前方の状況を把握していれば、落ち着いて加減速でき、前の人との間隔調整もしやすくなりますね。最初はぎこちなくとも毎周回トライすれば、だんだんと上手になっていくと思います。

編集部:最初は下りで集団のスピードについていけない人もいるかと思います。

山崎さん:そうですね。そういう場合に大事なのは『何もしない』ことです。横に避けたり、無理にペダルを踏み込んだりしないで、そのまま遅れていきましょう。急に走行ラインを変えたり、下を向いてフラフラしていると落車の原因になってしまいます。

編集部:無理をせずに大人しく集団から千切れろと(笑)。

山崎さん:そうですね。集団の途中で遅れてしまう、いわゆる「中切れ」は問題に思われますが、こういったサーキットイベントであればしょうがないですよね。周りの選手も大目に見てあげて欲しいです。
周回コースなので、何度も集団走行の練習にトライできるのがサーキットの耐久レースのいいところなんですから。

編集部:集団走行に加わる際の注意点や自分の脚力に合った集団の見極め方はありますか?

山崎さん:先頭集団で走っていると、周回遅れの選手やチームで参加している選手がどんどん加わってきます。そして、中切れをおこしたり、先頭のローテーションにうまく加われなかったりします。そうするとやはり、ずっとその集団で走っている選手からはいい顔をされませんよね。
基本的には、集団に加わる際は一番後ろからが正しいかと。『途中乗車は最後尾』と覚えておきましょう。

自分の脚力にあった集団かどうかの見極めには上りでのペースで判断するといいと思います。上りで自分の脚力の9割ぐらいでついていける集団であれば、ついた方がいいし、上りで目いっぱいになってしまうようなら他の集団を探した方が良いと思います。

編集部:昨年から富士チャレンジ200ではペースライダーをかなり充実させました。

山崎さん:自分も昨年参加しましたが、別々の速度域の集団をペースメーカーが作ってくれるので、すごく良いと思います。いろいろな速度の集団に試しに乗ってみるということがしやすくなりました。

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富士チャレンジ200では豊富なペースライダーを準備しているので、ぜひ活用してほしい

 


 

先頭集団は他の参加者とは正反対の発想で走っている

 

編集部:富士スピードウェイのコース攻略法はありますか?

山崎さん:スピードウェイのコースは大きく分けて、ホームストレートと前半の下り区間、後半の上り区間の3つに分けられます。多くの参加者が、前半の下り区間で脚を休め、後半の上りをがんばっていますが、先頭集団は正反対の走り方をしています。その方が効率的だからです。
なるべく少ない力で平均速度を上げて走り続けるというのがタイム向上のための鉄則で、そうすると慣性のつきやすい下りでしっかり踏んで、そのスピードを上りに生かすように走ります。
なので、スピードが落ちてくる上り区間の後半なんかは、先頭集団はいちばん休んで走っているところです。下りのスピードを殺さないために上り返しを少しだけがんばれば、あとは上りはリラックスして走りましょう。

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上りはなるべくリラックスして走る。ここで脚を使ってしまうと、長丁場のレースに対応できない

 

編集部:下りのスピードをうまく上りにつなげるコツはありますか?

山崎さん:下りで使った重いギアのまま、立ちこぎをすることが一番大事です。先頭集団の速い人たちっていうのは上り返しのところでみんな一様に立ちこぎしています。

編集部:スピードを落とさないで走るためになぜ立ち漕ぎが有効なんですか?

山崎さん:立ちこぎは脚力だけじゃなくて体重を使ってぺダリングできるので、脚への疲労も最小限に抑えられます。

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下りから上り返しはダンシングで体重を使い、スピードを保つ。上りを楽に走るためのテクニックだ
動画はこちら→https://youtu.be/DallCQptzR4

 

編集部:先頭集団の方々は後半の上り区間もずっとフロントはアウターで走っちゃうんですよね?

山崎さん:そうですね。フロントの変速というのは失速する原因になりかねないから、アウターのまま走りきれるのであれば、アウターのままの走るのが理想。普段リアに25Tまでしかつけていない人は28Tをつけておけば、アウターのまま走れるかもしれません。ぜひ試してみてほしいです。

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リアには28Tを準備しておきたい。可能であれば、アウターのみで走りきりたい。チェーン落ちなどのトラブル解消にもなる

 

編集部:上りでは下りのスピードを生かせるだけ生かして、あとはリラックスして走ることが大事なんですね。では、下りでスピードアップするにはどうすればいいでしょうか?

山崎さん:多くの方が下りになると休もうとして身体が起き上がっています。下りで身体を起こすのではなくて、なるべく上半身を自転車に近づけてエアロポジションをとるようにしましょう。それだけでも、スピードが大きく違います。
自分で安全に下れる範囲のエアロポジションは当日までに練習したおいた方が良いですね。

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下りではなるべく上半身を低くしエアロフォームをとろう

 

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下りで休んでいては、好タイムは望めない

 

編集部:最後にホームストレートはどうでしょうか?

山崎さん:ホームストレートもジワジワ上っていて地味にキツイです。ここはコーナーやスピードの加減速がないので、必ず集団内で走るようにしましょう。
集団がないようでしたら、似たような速度で走っている選手に声掛けして、自分の集団を作るぐらいの気持ちで良いと思いますよ!

【後編へつづく】

(写真/小野口健太)


後編では補給食の選び方やチームエンデューロの走り方、これから当日に向けてのおすすめの練習メニューなどを聞きました。お楽しみに!

富士チャレンジ200のエントリーはいよいよ8月22日(月)まで!
エントリーがまだの方はお忘れなく!

大会HPはこちら→http://www.fujichallenge.jp/

 

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