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2015年11月18日

3モデル インプレッション VOL.3 トレック編/ドマーネ(エンデュランスバイク)

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TREK / DOMANE6 IMPRESSION

ドマーネはIsoSpeedを最初に搭載したエンデュランスロードバイクだ。ファビアン・カンチェラーラのパリ〜ルーベ、ロンド・ファン・フラーンデレンでの勝利に貢献したのもこのバイクである。振動を減衰するIsoSpeedに加え、エンデュランスフィットとよぶアップライトなジオメトリーによって高い快適性と安定性をもたらす。そして上位モデルは600シリーズOCLVカーボンを採用することで、プロライダーも満足する運動性能を手にしている。さて、3人のライダーはこのバイクにいったいどんなインプレッションを行なったのだろう。

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DOMANE6 /フレーム:600シリーズOCLVカーボン■フォーク:トレック・Isoスピード フルカーボン■試乗車のコンポーネント:スラム・レッド■ホイール:ボントレガー・アイオロス5D3 TLR■完成車実測重量:6.5kg(ペダルなし)■カラー:プロジェクトワン■サイズ:50、52、54、56、58、 60、62cm■価格:1,067,300円(プロジェクトワン参考価格、税込)、390,000円(フレームセット、シートポスト、ヘッドパーツ小物付属、税込)※試乗車と販売モデルはスペックが異なります。

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ケーブルはそれぞれ最短距離のルートを描くように設定される。もちろん電動コンポーネントにも対応する。

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バイクが悪路でどのような性能を示しているか検証した結果、快適性を高めるために生み出されたIsoSpeedは競合他社モデルよりも2倍の振動吸収性を実現した。

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シートチューブに被せるように固定するシートマスト。高い快適性と、従来のシートポストよりも軽量化できる機構だ。

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IsoSpeedフォークは、縦方向への柔軟性を高める形状だ。オフセットしたドロップアウトはホイールベース長を最適化して安定性を高める。

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デュオトラップセンサーはスピードとケイデンスを測定し、対応のサイクルコンピュータに送信するセンサー。フレームに内蔵したことでスッキリとしたフォルムになる。

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ボトムブラケットは90mm幅のBB90。幅を広げたことで軽量化と強化を実現したBB機構。


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誰もが満足するマルチパーパスバイク●菊地武洋

日本ではエンデュランスやコンフォートバイクと呼ばれる、ヘッドチューブとホイールベースの長いモデルはウケが悪い。という、通り相場を、たったひとりでひっくり返そうとしているのがファビアン・カンチェラーラだ。最強のライダーと評価を受ける彼とともに、レースフリークからも支持を高めているのがドマーネである。今でこそエンデュランスレーサーなどと呼ばれるようになったが、この手のバイクは初心者用に安定感を高めた扱いやすさが出自であり、ドマーネにしても乗りやすさ、疲労の少ない快適性の高さが大きな武器だ。ハンドル位置を下げるに苦労している人は最初から論外だろうし、興味すらもたなくていい。が、適正なハンドル位置に調整するためにスペーサーを使っている大多数の人にとって、ドマーネはレーサーにも(日帰り)ツーリングバイクにもなる。走行性能の優秀さを語るのに多くの説明はいらない。ファビアンから初心者まで満足させるマルチパーパスバイクだ。速く走っても、ゆっくり走っても不満なく、しかも疲れは最小限。デビュー当時はシートチューブが動いてお尻が痛くなりにくいのだけがセールスポイントで、お尻の弱い人向けだと思っていた。ところが、エモンダ同様、久し振りに跨がってみると、これまた見事に弱点が解消されている。エアロ、ノーマル、エンデュランスと3種類あっても、通常はデビューがバラバラ。乗れば、明らかに新しいバイクと設計の古いバイクには差がある。なのに、ブラッシュアップが施されているらしく、ドマーネに古さがない。普段のバイクライフには必要ないが、もしブルベに挑戦するのであれば、躊躇うことなくドマーネを選ぶ。そんな最後に頼れる相棒だ。 151028_1D_6083

快速快適ロード●小高雄人

シートポストの根元に搭載されたIsoSpeedテクノロジーは手で前後に押してみると動くことがはっきりとわかる。実際に乗っていみるとその部分が動いているという感覚はほとんどないが、長時間乗るとあきらかに快適性が高いことを身体で感じることができた。トレックファクトリーレーシングのファビアン・カンチェラーラが愛用していることからもうかがい知れるように、エンデュランスロードだからといって走行性のでまったく野暮ったいところがなく、レーシーそのもの。エンデュランスバイクの特徴があるとすれば、ヘッドチューブが長めなので、アップライトなライディングフォームになることぐらいか。上りでも下りでも安定感があり、かつ速い。ロングライドからエンデューロレースやヒルクライムまで幅広く1台のロードバイクで楽しむのであれば、最良の選択のひとつであることは疑いようがない。

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日常のことを考慮したときドマーネを求める●山本

エアロのマドン、超軽量のエモンダ、そしてドマーネ。ドマーネはジオメトリーから考察しても、どう考えてもエンデュランスモデルだが、私の考える今欲しい性能が秘められているバイク。夢で思い描くならマドンとエモンダを両脇に抱えているシーンだが、マドンは日々のライドで使っているシーンがリアルに描ける。とてもよく走るバイクは相当に増えていて、もう満足!と思うことは最近増えたが、日々のライディングまで想像できるバイクはあまり多くない。フレームのシンプルなフォルムにIsoスピードというトレック独自の機構が搭載され、オーソドックスとユニークさがうまく調和している。ワクワクするようなマドン、エモンダとは違い、落ちついてペダルを回すことができるのがドマーネだった。普段から一緒にいたいのはやっぱりドマーネなのである。エンデュランスといっても、ペダリングへのレスポンスはすこぶる良く、そこらの軽量バイクを蹴散らして上りも滑走するように走れる(当人比)。もちろん悪路でのハンドリングも保証されているし、下りのパフォーマンスはマドンと同レベルにある。もちろんロードレースにも適しているし、ロングライドにもよい。そして誰でも受け入れてくれる器の大きさ。これがドマーネのすべてではないか。


(写真:和田やずか)

お問い合わせ先:トレック・ジャパン http://www.trekbikes.co.jp/jp/ja/ 

お問い合わせフォーム http://www.trekbikes.co.jp/jp/ja/support/contact/

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