【連載/コロナ禍中における自転車チームの今：J Proツアー】ヴィクトワール広島 / レバンテフジ静岡

レバンテフジ静岡　～合宿所で充実のSTAY HOME！～

新型コロナウイルスの多大な影響をうけて自粛を余儀なくされているのはJプロツアーチームの選手たちも同じこと。今何をしているの？ レースへの準備は？ そんな素朴な疑問にこたえていただきました。

「新型コロナウイルスに負けない！」

当面のレースもなく、屋外でのトレーニングも制限される状況だが、国内最高峰のJプロツアーに参戦する各チームは前向きにこの危機を乗り越えようとしている。新生チームのレバンテフジ静岡は、合宿所で選手たちが屋内トレーニングやSTAY HOME生活に充実した日々を送っているようだ。

Zwiftでモチベーションをキープ

今シーズンから活動開始したレバンテフジ静岡。チームは地元・静岡出身の元全日本王者・佐野淳哉選手と若手で構成されるが、コロナ禍の影響でまだ本格的な活動をスタートできないままだ。

二戸康寛代表権監督は屋外トレーニングでは感染拡大防止に努め、屋内トレーニングではモチベーション維持にも工夫をしていると語っている。

「現在は、選手も室内でのホームトレーナーを使用した練習がメインです。ロードワークを行なう場合は、基本は自宅から個人練習で行ない、走行時間は2時間程度として危険の及ばない範囲で行なっています。外では、FTP以上の負荷をかけることは避けるように努めています。また、撮影や収録等で止む無く集合する場合、集団走行する場合は、ソーシャルディスタンスや前走者との距離を測りながら走行しています」

「屋内トレーニングの場合は、サプライヤーでもあるグロータック様から選手分のホームトレーナーが供給されており、スマート化されたものも数台あるので、全選手がZwiftアカウントを取得してトレーニングに活用しています。自粛期間が長く先が見えなかったこともあり、ホームトレーナーだけの単調なトレーニングだけでは精神的にも疲弊しまう可能性がありましたが、Zwiftが活用できたおかげで日々のトレーニング意欲が保てていると思います」

これを機に、屋内トレーニングの重要性がさらに見直されると二戸監督は考える。

「良くも悪くも室内トレーニングに依存しているので、今後の自転車選手のトレーニング環境にも変化があるのかなと思います。外を走ることが正義だったアウトドアスポーツの風潮から、パワー計やホームトレーナーを使ったバーチャルライド環境が見直され、インドアトレーニングとアウトドアトレーニングの割合や、より効率を求めるトレーニングスタイルに変化するのではないかと思います」

合宿所で創作料理を開発!?

選手たちの生活については「チームは静岡県の富士市内に合宿所を構えていて、数名が共同生活を行なっていますが、外出自粛の影響もあり毎日創作料理の開発？にハマっています（笑）。日によって出来不出来はありますが、新しいことに意欲的にチャレンジする機会にもなったと思います」と明るく過ごしている様子を伝えてくれた。

「また、選手によってはSNSを活用して、トレーニングや私生活をライブ配信する動きもあります。チームとしても、これを契機にオリジナルのオフィシャルメディアとして動画配信は取り入れていく予定です」

チームはまだ誕生したばかりだが、レース再開後の目標は高く掲げている。

「設立初年度の2020年は、Ｊプロツアーのトップ10入りを目指して活動して参ります。イレギュラーなシーズンなので、選手のパフォーマンスがまだ測れない状況ですが、実績のある佐野選手が若手を牽引して、先ずは1勝を目標に参戦して参ります。レースをこなしながら若手選手の成長をはかり、佐野選手を軸としたチームプレーができるようにトライ&エラーを繰り返しながら成長してゆければと思います。エースの佐野選手の活躍はもちろんですが、他選手の飛躍にも期待してください」

正式名称	レバンテフジ静岡
正式名称（カナ）	レバンテフジ静岡
欧文表記	LEVANTE FUJI SHIZUOKA
創立日	2020年1月1日
ホームタウン	静岡県東部伊豆地域（事務所：富士市）
公式HPアドレス	http://www.levantefuji.jp/
メインスポンサー名	株式会社ミヤタサイクル
使用バイク	MERIDA
使用コンポーネント	SHIMANO

関連URL：
FACEBOOK https://www.facebook.com/levantefuji/
TWITTER https://twitter.com/levantefuji
JBCF：https://www.jbcf.or.jp/