2020年05月29日
【連載/コロナ禍中における自転車チームの今:J Proツアー】シマノレーシング/eNShareRacingTeam
eNShareRacingTeam ~手作りマスクを配布!~
「新型コロナウイルスに負けない!」
当面のレースもなく、屋外でのトレーニングも制限される状況だが、国内最高峰のJプロツアーに参戦する各チームは前向きにこの危機を乗り越えようとしている。eNShareRacingTeamは、手作りマスクを地域の方々などに配布する活動を行った。
手作りマスクで縁をシェア
広島県福山市に拠点を置くeNShareRacingTeamは、地域密着型チームとしてレース活動しながら、自転車文化普及にも力を入れている。
今回のコロナ禍に際し、4月には宮口直之代表監督らチームスタッフが手作りしたマスクの無料配布を行った。マスクは伸縮性のある生地で、洗濯も可能。この活動について、宮口監督は自らの思いを語った。
「eNShare RacingTeamの由来は『ご縁(en)を分かち合う(share)』なのですが、このチームがJPTに挑戦できているのも、地元地域やご縁のあった方々の支えがあってこそです。地元への恩返しの想いで、普段はレース活動の他、交通安全教室や、自転車文化の振興としてヒルクライムレースの開催や自転車合コンなど様々な取り組みを行なっています」
「この度のコロナ禍においては、まだまだ小さなチームのため、資金的な支援はできませんが、できる範囲で最大限の支援を考え、マスクの供給をすることにしました。作れる数に限りがあるため、フェイスブックや普段の活動で交流のある方々に募集をかけ、連絡を頂いた方に送付という形式をとりました。基本的には福山市や尾道市の方ですが、遠くは大阪や山梨から応募も頂きました。マスクが買いたくても買えなかったり、手作りするにも材料が無い、作れないなど、そういった方々のお役に立てたのではないかと思います」
新戦力補強で目標はランキングアップ!
選手たちはZWIFTを用いたトレーニングなどで、レース再開に向け準備を続けているという。
「各選手は住んでいる地域や仕事環境が異なりますが、基本的には室内でのローラーや体幹トレーニング、田舎に住んでいる選手は安全に配慮の上、屋外でのソロライドを行っています。いつでも開幕を迎えられるように、それぞれで調整を進めております」
レース再開に向けて、実績ある新メンバーを補強した今季は昨年以上の成績を目標に掲げている。
「注目選手は、昨年のメンバーに加えて新規加入の阿曽圭佑、嶋田祥、糸川典住。2019年はフランスを拠点に活動、2018年全日本選手権9位など数々の国際レース経験のある阿曽圭佑。立命館大学在籍、昨年まで学連レースを中心に走っていた21歳のムードメーカーの嶋田祥。過去にはJプロツアー経験もあり、真面目な性格と持ち前のフィジカルの強さでサバイバルレースに強い糸川典住。今年は短期決戦になりますが、総力を挙げて戦い昨年より一つでも上のランクを目指して戦い抜きます!応援よろしくお願いします」
正式名称 | eNShare Racing Team |
正式名称(カナ) | エンシェア レーシング チーム |
欧文表記 | eNShare Racing Team |
創立日 | 2009年 |
ホームタウン | 広島県福山市 |
公式HPアドレス | http://enshare.jp/ |
メインスポンサー名 | 丸善製薬株式会社 |
使用バイク | NAGI |
使用コンポーネント | – |
関連URL:
Facebook https://www.facebook.com/eNShareCyclingTeam/w
JBCF https://www.jbcf.or.jp/
著者プロフィール
光石 達哉みついし たつや
スポーツライターとしてモータースポーツ、プロ野球、自転車などを取材してきた。ロードバイク歴は約9年。たまにヒルクライムも走るけど、実力は並以下。最近は、いくら走っても体重が減らないのが悩み。佐賀県出身のミッドフォー(40代半ば)。