2016年06月23日
【それいけ!FUNRiDEカレー部】Vol.3 絶景、絶品、温泉。三拍子そろった極上サイクリング
今回のカレー部は伊豆にあるCELESTE-CAFE(チェレステカフェ)を発着として西伊豆をツーリングすることに。
店長の小野さんとはカレー部の前身、「ローカル線輪行部」という誌面企画で朝霧高原のお店を取材させていただいた間柄。昨年自転車イベントでブースを出店していった店長に偶然再会し、聞けば沼津でサイクルカフェをオープンして、カレーが目玉メニューとの事! これは取材に行かねばと、その場でオファーを出した次第です。
もちろん小野さんも生粋のサイクリスト。伊豆のイイトコを案内してもらいながら、一緒に走ってもらう事になったのでした。今回は小野さんのおすすめコースを走ります。
コース名は
「チェレステ~修善寺~旧道達磨~真城~チェレステ」
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=31b5594b39c737f503436df6bf50aca9
小野さんからは下記のメッセージも届いた。
距離49キロ
獲得標高1000メートル
山岳+海岸線の景色満喫コース
中級?コース
小野さんの記した中級の後の?マークが気がかりだけど、これくらいならサクっと行けるはず!
せっかくなので自転車仲間の俳優の芦田さんと、コタカ部員、計4名で出発。
修善寺を目指し、川沿いをサイクリング
お店の前をスタートしてしばらくは17号線を駿河湾にそって淡島を横目に見ながらぐるっと走る。
今回のコースの目玉は様々な角度、シチュエーションでこれでもかってくらいに富士山が見えるところ。ただし天気さえ良ければのハナシ。撮影当日は曇天、雨が降らなければ御の字な空模様だ。
一山超えて天気が変わることを信じて、最初の目的地修善寺へ。
海岸線から山側へ少し上り、狩野川サイクリング道路に沿って南下すると、あっという間に修善寺に到着。
これから待ち受ける戸田峠へのヒルクライムに備えて修善寺のシンボル的存在、独鈷の湯(足湯)に浸かって、お茶をいただき、温泉まんじゅうを食べて……はい、しばし放心。
さすが日本百名湯に選ばれた修禅寺温泉。本来の目的を忘れて思わずまったりしちゃいました。
恒例の「カレー部ポーズ」でスタート。はやくも皆さん良い感じ
修善寺では足湯につかり、おまんじゅうをいただき、しばしの休憩
温泉街に後ろ髪引かれつつもヒルクライムスタート
じつはこのヒルクライムが結構不安でした、小野店長は冬場毎月開催されている大磯クリテのエキスパートを走る、健脚店長。
芦田さんはヒルクライマー・ライター ハシケンとがっつり合宿をするほどのお方、コタカ部員には(少しの)若さが。自分はここ最近忙しさにかまけて自転車に乗るのが久しぶり……。まあいざとなったら必殺の写真を撮るふり停車でリカバリーしようかな。
戸田峠へは温泉街から虹の郷方面へ曲がり、伊豆国際カントリークラブの脇を上るのがメジャーなルート。ただ今回は交通量が多く、斜度がキツいメジャールートを避けて北俣川に沿った旧道をチョイスした。交通量も少なく、斜度も緩やか、里山を縫うようにして続く道は変化に富んでいるので飽きなく、休憩ポイントの達磨山レストハウスまであっという間な気にさせてくれる。
このレストハウス、本来なら駿河湾と富士山の大パノラマを一望出来る絶景スポットなのだが……霧で真っ白。じつは何度も取材で来ているのだが一度も晴れた事が無い……今回も残念無念。 読者のみなさまは以下にあります小野さんコレクションから拝借した写真をご覧ください(笑)。
温泉街を抜けると本格的な上りがスタートする
ここからもう山頂まではもう2km、だんだん開けてくる景色にむかって各々アタック!
頂上の市境ポイントで撮影してるとここでまさかの雨が、かけあしで下山した
小野さんからいただいた、展望台からの写真。富士山がくっきりと
海岸線まで下ったら、ここでちょっと寄り道。小野さんおすすめの直売所「OH!MOS」。地名が重須だからオーモス。ここでお土産を物色。地元沼津で採れた新鮮な柑橘系の果物が充実していて試食も豊富。他ではあまりお目にかからない品種も多く、ちょっと感動するような甘さです。お土産にもぴったし!
ヒルクライムの疲れが吹き飛ぶ甘さの柑橘類がならぶ
あとは行きも通った海岸線をダウンがわりにくるくる回して、お店に到着。
サイクリストでも、サイクリストじゃなくても居心地最高!
ウッドデッキと店内にサイクルラックがあり、安心して食事やコーヒーを楽しむことができる。鍵の貸出サービスもサイクリストに嬉しい気遣い。
店内にはこの辺りのサイクリングロードや、峠の情報を共有できる連絡ノート。工具や空気入れ、パッチにチューブも。さすがサイクルカフェだ。地元の高校生や自転車競技部の子たちが自然と集まり、にぎやかで楽しい雰囲気。
ほかにも子供連れのお客さんもゆったり過ごせるソファー席や授乳やオムツ替えも出来るマザーズスペースもあり、全方位に優しいお店!練習帰りにSHIMANOや愛三工業の選手も立ち寄ることも多いのだとか。憧れのプロロードレーサーに会えるチャンスも!?
お待ちかねのカレー登場!
一皿にバランス良くサラダとライスがのったチキンカレープレートプレート800円にチーズとたまごをトッピング(各100円)。走った後でもしっかり食べれるように、ボリュームは十分。おまけに大盛りも無料!市販のルーを使わずに飴色になるまで炒めたタマネギと15種類のスパイスで丁寧に煮込まれたルーは甘さとスパイスの刺激が絶妙に同居。素材も生産者の顔が見える野菜、お米、水を使用した、店長のこだわりが優しさが詰まった一皿だ。
特製カレーピザやクレソンとベーコンのピザもおすすめ!
しっかり食べて帰りは温泉に入って〆、お昼をお店で過ごして午前午後で今回のコースを二周するなんてのも健脚さんにはおすすめ!
小野さんの写真のような快晴ならなおよしですね!
お店の扉には選手たちのサインがずらり
サイクリストのための情報交換ノートもある
CELESTE-CAFE(チェレステカフェ)
月/11:30-20:00
水~金/11:30-20:00
土/6:30-9:30、11:30-20:00
日/6:30-9:30、11:30-17:00
〒410-0102 静岡県沼津市口野55-16
TEL.090-6350-0023
mail:info@celestecafe.com
定休日:毎週火曜日&第2、第4月
著者プロフィール
小野口 健太おのぐち けんた
元「なるしまレーシング」の自転車選手で、現在はフリーカメラマンとして、スポーツシーンを中心に活躍中。カレー好きが高じた結果、「FUNRiDEカレー部」の部長という裏の顔も持つことに。