2015年11月06日
【それいけ!FUNRiDEカレー部】Vol.1 海の男のカレーを食す 前編
本誌で人気だった、ユル系ツーリング企画、FUNRiDEカレー部が活動を再開!引き続き、おいしいカレーを求め、愛車とともに東へ西へ。やっぱりツーリングのあとのカレーは最高!
記念すべき1回目は「よこすか海軍カレー」を食べにいく事に。横須賀市は「カレーの街宣言」を掲げ、街おこしを行っているまさにカレーの聖地。これは食べに行くしかないでしょう!
スタートは横浜。湾岸沿いをひた走る
スタートはどこか舶来の匂いのする横浜山下公園。と、その前にせっかくなので中華街前で連載第1回の記念撮影。中華街にもハロウィンの仮装をした子どもたちがたくさん。どうやら小高部員のサイクルジャージ姿が珍しいようで絡まれる絡まれる。お兄さんは仮装じゃないよ……。
「さすがに連載再開の一口目が中華じゃダメだよね……」
と話していたら、ありました。中華風カレーまん。豚まんの老舗、江戸清のふかしたてをいただき、腹ごしらえも完了。それではツーリングスタート!
山下公園を出てからは首都高湾岸線の高架下を快調に飛ばし、ローテーションしつつ目的地へ。
連載再開!これからもガンガンカレーを食うぞ!とやる気満々の私(右)と小高部員(左)
カレーまんを見つけ笑顔の小高、それを見て同じハロウィンの仮装だと思う子どもたち。ここは中華街
中華ダシの効いたカレー餡が美味。ホクホクなのでこれからの季節におすすめ
首都高湾岸線の高架下は道幅も広く、信号も少なめ。快調に走れる
途中「カステラ 直売」という魅力的な文字を発見。しかもなにやら人だかりができているので立ち寄ってみることに。そこは「カステラ一番、電話は二番~♪」でおなじみの文明堂の工場直売店。ちょうどできたての“窯出しカステラ“”の販売開始の時間だったよう。どおりで行列ができていたワケだ。
もちろん迷うことなく購入し、その場でパクリ。まだ温かくふわふわとしていて、シフォンケーキの様なスッととろける口溶け。一口で伝わるしっかりとした卵の甘み。カステラの概念が変わる美味しさに二人とも顔がにやける。
「自転車で走っていると、こういう発見があるからいいよね~」
なんてしゃべりながら再スタート。
サイクリストは直売という言葉に弱い
あまりのおいしさに丸ごとかぶりつく小高「これならいくらでも食べられる!」
横須賀一の奇観、鷹取山公園
このまま海沿いを走って行くのもいいけど、ちょっと寄り道。
知ってる人は知っており、「ここは一度は見ておいた方がいい」と小高部員も太鼓判を押す鷹取山へのヒルクライム。標高139mとはいえ結構ハードな道のり。閑静な住宅街を上り抜け、公園の入り口からも、もうひとがんばり。
昭和の初期まで採石場になっていた鷹取山は垂直に切り立った岩壁が至る所にそびえ立ち、その昔はロッククライミングの練習で来る人も多かったそう(※現在は許可を得ないとロッククライミングはできません)。
岩壁から切り出された磨崖仏と呼ばれる巨大な石像があったりと、まるで古代遺跡のような不思議な空間が山頂に広がっている。ちょっとがんばって展望台まで上ると東京湾から横浜港、伊豆半島まで一望できる大パノラマが待っている。天気が良ければ富士山の姿もばっちり。途中からは階段や岩場が続くので、クリートシューズは要注意だ。
鷹取山を歩き回り、ひとしきりはしゃいだ2人。さっき食べたカステラのことも忘れ、頭はカレーのことでいっぱい。さあ先を急ごう!
(後編へ続く)
鷹取山までの住宅街も結構な上りが続く。部長の威厳を見せるため、小高をちぎってやろうとアタック!
鷹取山の磨崖仏。周囲から見えない奥の方に鎮座する。かなり巨躯が突然現れるので、びっくり
展望台からの眺めは最高
切り立った岩壁が並ぶ鷹取山。一日いても飽きないような不思議な魅力があった
(文・写真/小野口健太)
著者プロフィール
小野口 健太おのぐち けんた
元「なるしまレーシング」の自転車選手で、現在はフリーカメラマンとして、スポーツシーンを中心に活躍中。カレー好きが高じた結果、「FUNRiDEカレー部」の部長という裏の顔も持つことに。