2018年03月20日
「TOKYOエンデューロ2018 in 彩湖」仲間と一緒にシーズンイン!
「FUNRiDE Presents TOKYO エンデューロ 2018 in 彩湖」が3月10日、埼玉県戸田市の彩湖・道満グリーンパークで開催された。シーズンの走り初めとしても人気のこのイベント、2~4人で走るチームエンデューロには448チーム1449人がエントリー。この日は肌寒く、風が強い時間帯もあったものの、仲間と笑顔でイベントを楽しむ姿が見られた。「みんなのタイムトライアルジャパン3rd stage」も同時開催され、こちらも負けじと熱戦が繰り広げられた。
助け合いながら、ゴールを目指せ!
TOKYOエンデューロのコースは、毎年お馴染みの彩湖・道満グリーンパーク。都心から約20kmと近く、荒川サイクリングロードからもアクセス可能と利便性抜群。さらに1周約5kmのコースはほぼ平坦なので、レースに不慣れな女性やビギナーサイクリストも安心だ。エンデューロは2~4名でチームを組み、4時間での合計周回数を競う。カテゴリーは男子、女子、男女混合、ファミリーの4つ。周回数や交代の順番は自由なので、初心者もベテランも仲間と助け合いながらゴールを目指す。
前夜降っていた雨は朝早く上がったものの、スタート時点では気温も低く、風も強かった。しかし、レースが折り返しを過ぎたお昼ごろから晴れ間も見えて、春らしい陽気も感じられた。最もチーム数の多い男子カテゴリーは、大接戦。最終周回までトップ3チームが同一集団の争いを繰り広げる中、「山下ゴム」が見事な3連覇を飾った。
キッズレース、ステージイベント、チームジャージコンテストなどサブイベントも盛りだくさんだったこの日。飲食や自転車関連用品のブースが並ぶ並ぶ出展エリアも多くの人が足を止め、自転車シーズン到来の1日を満喫していた。
朝方は曇り空で肌寒かったが、徐々に春らしい青空と陽気に。ペダルを回す足も次第に軽やかに
サポートライダーは、TOKYOヴェントスと弱虫ペダルサイクリングチームの選手のみなさん。水たまりで自転車もジャージも顔も泥だらけになりながら、参加者たちを先導して安全確保に力を尽くしてくれた
キッズレース
応援するお父さん、お母さんも力が入るキッズレースは、500m(未就学児)と1km(小学1、2年生)の2クラスで行われた。勢いあまって転んでしまい、涙目になる子もいたけど、諦めずにゴール。最後はお菓子のプレゼントをもらってニッコリ。
大会MCは、俳優の芦田昌太郎さん。富士ヒル75分切り企画「PROJECT 75 富士ヒル・シルバーへの道(https://funride.jp/serialization/project75-1/)」に挑戦中のサイクリストだ
同じく大会MCは、ボディメイクトレーナーとして活動しながら、海外のレースも転戦するプロMTBライダーの布袋田沙織さん。埼玉県のマスコット「コバトン」と一緒にポーズ
交代待ちの間も見逃せない! ステージベント盛りだくさん
ステージ上では、「プロ観戦者への道 TOKYOエンデューロ特別トークショー」が行われた。国内最大のステージレース 「ツアー・オブ・ジャパン」が発行する有料メールマガジン「プロ観戦者への道」からハセベさん(左)、地域密着型クラブチームとして昨年のJプロツアー・チームランキング6位の好成績を上げた東京ヴェントスの二戸康寛監督(左2人目)、Jエリートツアーを連覇し今季Jプロツアーに昇格した弱虫ペダルサイクリングチームの佐藤茂彦GM(右2人目)の3人がステージへ。若手育成をチーム理念に掲げている両チームは、「若い選手は急に伸びて強くなることがある」(二戸監督)「この選手というのを見つけて、追いかけてほしい」と、実際にレース現場に足を運んで選手が急成長する瞬間を見届けてほしいと話していた。
新イベント「自転車知識王を決定! サイクルクイズ大会」も開催。〇×クイズと早押しで勝ち上がっていくが、意外な難問ぞろいで苦戦する人多数!? 優勝者には、オギノパンのりんごパイ、ファンライドオリジナルボトルがプレゼントされた。
ピラティスインストラクター・ボディメイクトレーナーとしても活躍する布袋田沙織さんが、参加者の体をケア。レース前には「ぽかぽかストレッチ」で体を温め、レース中もピラティスで体をほぐした。寒さでこわばった体も、これでバッチリ!
チームエンデューロ表彰式 男子は山下ゴムが有終の美の3連覇!
4時間チームエンデューロ男子
優勝:山下ゴム
2位:じょんのびOVEST
3位:脱兎と亀
33周回を走って、1~3位の差がわずか2.23秒となった男子エンデューロ。接戦を制したのは「山下ゴム」で、会社の同僚の佐藤さんと吉田さんのペアで見事な3連覇。「最後はストレートでちぎりました。来年は転勤でバラバラになって参戦できないので、どうしても最後に勝ちたかった」と有終の美を飾った。2位はみんなのタイムトライアルジャパンにもエントリーするアンディ・ウッドさん所属する「じょんのびOVEST」、3位は「脱兎と亀」。
4時間チームエンデューロ女子
優勝:FataBianca
2位:BSN Reina
3位:イナーメ信濃山形
「FataBianca」の山本さん、植田さんのペアが27周を走り、2位以下に1周以上の差をつけて優勝。「3時間ぐらいまでずっと2位だったので、逆転できてよかった。私たちは唐揚げ好きが集まる唐揚げレーシングというチームに入っているのですが、勝因は唐揚げとオギノパンのおかげです(笑)」。2位はBSN Reina 、3位はイナーメ信濃山形。
4時間チームエンデューロ男女混成
優勝:つっつるとくりぼー師弟チーム
2位:チーム小田原
3位:なるしまフレンド C
33周を走った「つっつるとくりぼー師弟チーム」が、2位「チーム小田原」、3位「なるしまフレンドC」に1周差をつけて優勝。男性ライダーの福田さんは「彼女は男性の練習にもついてくるスピードがあるので、優勝を狙ってました」と話すと、女性ライダーの栗原さんは「今日は仕事を同僚に代わってもらったので、勝ててよかった」とほっとした表情。
4時間チームエンデューロファミリー
優勝:構造計画研究所_小4
2位:博慈会TCばら組
3位:Heffers Japan
「構造計画研究所_小4」の岡山さんファミリーが28周で優勝。「嫁と子どもの頑張りのおかげです。1人だとなかなか優勝できないですからね。家族みんなで走れるこういう機会はうれしいです」。2位は2周差で「博慈会TCばら組」、3位は3周差で「Heffers Japan」。
「うちのジャージを見てくれ!」チームジャージコンテスト大好評
今年の「TOKYOエンデューロ2018 in彩湖」では、チームジャージコンテストを初開催。オリジナルチームウエアのチームジャージの部と、それ以外のチーム向けのポージングの部の2カテゴリーで行われ、プロカメラマンが各チームのジャージを撮影。その写真をボードに貼りだし、参加者の投票で優勝チームを決定した。貼り出されたチームの写真は持ち帰れるので、大会のいい記念にも! 各チームの個性的なジャージに注目!
30チームがエントリーしたチームジャージの部優勝は、「MIVRO」のみなさん。チームリーダーの地元が、土方歳三の出身地・東京日野市ということから、新選組の法被風のジャージが特徴。チーム名の「みぶろ」も新選組の通称「壬生浪(京都・壬生の浪人)」に由来する細かいこだわり!
8チームによるポージングの部は、「東部バイシクルクラブ」が優勝。チームの頭文字「TBC」を体を張って表現するユニークさが決め手。「Bが一番難しいです(笑)」
静岡から3人でエントリーした「ぽっチャリ倶楽部」のみなさんは、「おいしいものを食べるために自転車に乗る」がモットー。ジャージの背中には、車から1.5m離れて走りましょうとの交通安全のメッセージも
来年実業団登録するという強豪ぞろいの「UKAUKA」はタイムトライアルとエンデューロのダブルエントリー。「緩く強くがモットーで、家庭も大切にしつつ、仲良くワイワイやっています」。メンバーの一人は、この日が奥様の出産予定日とのことで「終わったら病院行かないといけません!」
「VO2MAX CYCLEON」は、太田さんファミリーのチーム。大学生の息子さんは高校時代にインターハイや全日本選手権にも出場したレーサーで、中学生の娘さんは弱虫ペダルのファン。チーム名にある「CYCLEON」は、お父さんが仮面ライダーのファンで「ライダーのバイクのサイクロンから付けました!」
群馬県前橋市の「BikeShop-NAKAJIMA(BSN)」は、男子4チーム、女子1チーム、応援団15人の大所帯で参戦。女子チームは毎年優勝争いする強豪で、この日は2人が初レースながらも2位表彰台。「食べるほうも強豪ぞろいなので、飲食ブースも楽しみです!」
「ブルースカイサイクリングクラブ」は仕事仲間のチームで、TOKYOエンデューロは約10年前からずっと出続けている常連。「僕たちの方がチームスカイより先ですから。たぶん向こうが真似したんだと思います(笑)」
「Funny Racing」のみなさんは神奈川県在住で、ネットで知り合った仲間。「低レベルだけどガチです。上位10%を狙います!」
静岡県から来た「ちいむくるくる」は、「(ペダルを)くるくる回して遊ぼう」がチーム名の由来で、ジャージの緑はお茶、オレンジはみかんと静岡名物を表現。「去年出て楽しそうなイベントだと思ったので、今年はみんなで来ました。目標は無事完走です」
「荒川周辺はホームコース」という埼玉県在住のみなさんが集まって作ったチーム「ReVelo」。「チーム名は、再び(Re)自転車(Velo)に乗ろうという意味です」
「サイクルマーケット」出展ブースも見逃すな!
会場内の出展エリア「サイクルマーケット」には、飲食や自転車関連用品のブースがずらり。思わぬ掘り出し物との出会いも、イベントの楽しみのひとつだ。
オギノパン
神奈川県の宮ケ瀬湖周辺を走るサイクリストにお馴染みの「オギノパン」が今年も出張。名物・丹沢あんぱんは、季節限定のさくらあん、いちごあんをはじめ種類も豊富で補給食にも最適。スタッフのみなさんも交代で店番しならがエンデューロを走ったりと自転車熱高し!
タベルナ・エスキーナ
本格的な料理で人気の「タベルナ・エスキーナ」。半熟たまごのバターチキンカレー、アラスカサーモンとアボカドのポキライスなどランチにぴったりのメニューも豊富。
盆栽自転車カフェ
東京千駄ヶ谷の自転車ショップ兼カフェの「盆栽自転車カフェ」は、コーヒーをはじめ、抹茶ブラウニー、アプリコットとクリームチーズのマフィンなどの焼き菓子を販売。補給食、観戦のお供におすすめ!
グロータック
グロータックでは、10%までの勾配を再現できる昇降機能付きの4本ローラーを参考展示。これで雨の日もヒルクライムの練習ができる!?
RxL
こだわりの製法によって生み出されるメイドインジャパンの左右非対称スポーツソックス「RxL」。NIPPOヴィーニファンティーニにも供給されるなど多くのアスリートも愛用。この日はお得なアウトレット品も販売。
バイクショップ スネル
「バイクショップ スネル」では、ウェア、ハンドル、ステム、チェーン、クリート、ワイヤー、バーテープなど特価商品や、消耗品等を販売。これでレース中のトラブルや忘れ物も安心。
JUNE BIKES
東京都葛飾区のサイクルショップ「JUNE BIKES」ではショップのオリジナル製品をはじめ、オーナー自らセレクトしたイチ推し商品を特別価格でご提供。
サイクルキューブ
「サイクルキューブ」では、デンマーク発のウエアブラントPas Normal Studiosの春夏コレクションの展示やアウトレット品を販売。カフェコーナーも人気!
ビチアモーレ
「ビチアモーレ」では、UESD BIKEの乗り換えや買替えをご検討中の人のための相談ブースを用意。メンテナンスサービスも実施。
NASK Trading
「NASK Trading」のブースでは、ドイツ製軽量パーツTuneのカーボンホイールをスペシャル価格でお届け。まさかのパンクの時も安心なチューブなども販売。
和光ケミカル
2年ぶりに登場の「和光ケミカルのブース」では、大人気の「ケミカル・ニュートラルサービス」を実施。チェーン回りがピカピカになれば、走り心地も気分も爽快!
TOKYOエンデューロ2018 in彩湖 HP ⇒ http://www.tokyoenduro.jp/saiko/
(写真/小野口健太)
著者プロフィール
光石 達哉みついし たつや
スポーツライターとしてモータースポーツ、プロ野球、自転車などを取材してきた。ロードバイク歴は約9年。たまにヒルクライムも走るけど、実力は並以下。最近は、いくら走っても体重が減らないのが悩み。佐賀県出身のミッドフォー(40代半ば)。