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2017年06月24日

第86回全日本自転車競技選手権大会ロードレースU23/女子エリート結果

全日本選手権2日目は、U23(アンダー23)男子、女子エリートのレースが青森県階上で行われた。

U23は140kmの10周回。周回を重ねるごとに脱落者が続出するサバイバルレースとなった。もちろん上位陣のペースアップによるものだが、優勝した横山航太(シマノレーシング)の平均時速でも36.97km/hと、コースの厳しさを物語っている。
終盤には10数名の集団から数人が抜け出しては吸収され、さらに人数が絞られる。そしてラスト3周で落車が発生し、後ろに居たものは中切れを強いられる。こればかりは運としか言いようがない。先頭に残った3名は横山、野本空(明治大学)、山本大喜(鹿屋体育大学)。3名の集団は最後までばらけることなく、上りゴールのスプリントに。ここで力を残していたのは横山だった。横山はこれで3カテゴリーの全日本チャンピオンだ。
以下、横山のコメント。「全日本はロードはU17で勝っていますので2枚目。MTBはジュニアで1枚、シクロクロスは3枚ですね。どこにいってもナショナルチャンピオンというのは、言えるし、言われる。非常に重みがある。今日穫れて本当にうれしい。2週間前からチームでここで合宿をはっています。試走やトレーニングがしっかりとできていたので、調子も良かった。そしてなんとしてでも勝つという意気込みをもって臨みました。3人が先行したときはちょっと危険だと思ったが、後ろも脚のあるメンバーが協調してローテーションを回していたので追いつくだろうと予想していた。そこで前半からチームメイトが良い動きをしてくれていて、最後はチームメイトの小山が最高の形で攻撃をしてくれたので、チームの勝利とも言えます。残り3周の2回目の上りで自ら仕掛けて、山本選手と、野本選手の3名に絞り込みました。一旦は後ろに戻りましたが、最終周で前をキャッチできたのでよかった。レースプランとして少人数のスプリントにしたかった。チェックチェックで、人数を絞り込めたのが良かった。合宿でコースをチェックし残り150mで行こうと決めていたので、プラン通りにできた。でもゴールラインを越えるまではドキドキでした。来年はエリートでもしっかりと走れるよう、ナショナルチャンピオンとして恥ずかしくない走りができるように精進したい」

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スタート10分前

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序盤は前日のITTチャンピオンの新城らが積極的に動く

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序盤から駆け引きが繰り広げられるが、前に位置するメンバーは終盤でも同じだIMG_0446
終盤に抜け出した3人。このあとに横山が追想をかける

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横山、野本、山本の3人のスプリントに

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レース結果はこちら
Com28-Results-Road Race Men U23


與那嶺恵理 ロードレースと個人タイムトライアルを2年連続ダブルタイトル獲得

女子エリートは112kmの8周回で争われた。ウイルス性の疾患でレースを休止している萩原真由子を欠き、前日のタイムトライアルで圧勝した與那嶺恵理(FDJ Nouvelle Aquitaine Futuroscope)が最有力候補。2周目の上りで4人になったときに勝利を確信したという與那嶺は、中盤には早くも独走となり、2位の唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)に7分18秒の大差をつけた。

 

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2周目、2回目の上りで與那嶺自ら仕掛けてセレクションにかける

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有力だった梶原もここで遅れてしまう

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唐見は與那嶺に唯一追随できたが……

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5周目から独走劇が始まる

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福田咲絵(右/フィッツ)、牧瀬翼(Maaslandster Veris CCN)も健闘

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単独3位まで順位を上げた金子広美(イナーメ信濃山形)

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日差しが強く選手たちはかけ水で長丁場をしのぐ

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中盤から単独となった與那嶺が2連覇を決める

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2位に入った唐見は與那嶺との力の差を認めたが、次へ繋げるレースとなった


與那嶺
はレース後にこう語る。「2周目の上りでセレクションをかけました。その後は逃げグループで周回を刻もうと思ったが、皆苦しくてローテが回らなかった。ここでスピードを緩めるよりは、自分のペースで行こうと思い、ペースで走りました。
ここまで大差がつくとは思っていなかった。私は日本でレースをするのが一年ぶり。萩原さんがいたとしてもいなかったとしても私のスタイルも走り方も変わらないですね。
コースはキツかったが、上りもあって、アップダウンもあってロードレースをするには良いコースだった。ヨーロッパのコースに似ていますね。
1週間後(正確には金曜日から)にジロ・ローザが控えているが、「もう休むだけ。あとは体重を合わせることですね。上りだらけのレースなので。チームでの走りになるので、この全日本とは全然走り方が違う。すでに半分シーズンを過ごしてきたので、チームメイトともコミュニケーションが取れるようになっている。コンディションはあまり気にしていません」
フランスのチームに所属したことで、変わったことはウエイトトレーニングを取り入れたことだという。器具を用いるトレーニングをいつも用意するのは環境的に難しいので、自重で行うワークアウトでストレングストレーニングのコーチにメニューを組んでもらうそうだ。「体重が軽いだけではヨーロッパでは走れない。パワーがほしい。今年は筋肉がついたので日本に帰ってきた2週間で、体重を合わせることができ、うまく体重を絞ることができたと思う」

女子エリートの結果はこちら。
Com30-Results-Road-Race-Women-Elite

関連URL:http://jcf.or.jp/
http://nationalchampionships-road.com/

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